昨日を惜しむ者に
明日などない
振り返りさえしなければ
見えるのは未踏の道ばかり
進むしかないんだから
その一歩を惜しむな
僕の肩の左側をひゅうひゅうと擦る
そいつに名前はない
けれど風は流れる
キャンパスにぶちまけられたような青の中に
風はある
水に溶いたような風の中に
青はある
....
降り出しそうだね、
憂鬱な天気
街路に突いた雨傘を回す
時計の針を進めるみたいに
動かない地下鉄
交通渋滞
退屈を横目にコマ送りのザジが駆けていく
帰り道に嘘の矢印を置いて
迷 ....
信じることから始めるつもりが
疑わないことに気を取られ
信じることで救われるつもりが
疑わないことに疲れている
もうダメだ もうダメだと嘆くうちに
まだダメか まだダメかと唱えるようになった ....
生きていること
バタンとドアを閉めて
出かけること
ただいまとドアを開けて
帰ってくること
そして ごはんを食べて
お風呂に入って
暖かい布団で眠ること
....
ついてくの
まえ歩いてる
羊にね
そいつがさ
どんな惨めな顔しててもね
羊はね
ついてくんだよ
一緒にまわりと
まえ歩いてる羊にね
それとね
習 ....
卒業したくない。ずっとこのままが良い。
……そんな言葉を、一体どれくらい口にしてきたのだろう。そして、今も口にしている。
繰り返す、というのは、一番簡単な強調の手段。
いくら繰り返し ....
ねぇ
笑ってくれたらいいの
幸せにしよう
なんて考えなくていいよ
あなたが笑ってくれたら
十分
それだけで
あたしは幸せです
魚よりも自由に水の中を泳ぎまわりたくて
馬よりも自由に草原を駆け回りたくて
狂ったように吹き荒れる窓の外を眺めながら
ずっと煙草を吸っているよ
鳥が自由じゃないのは知ってるし
死ぬまで泳 ....
金属、懲擲、花頸、海星、眼球、相似
それらの雑音なのではなく
それの雑音にすぎない
なつかしい、
禿鷹の磔、
あざとい腋の裂眼から絲のような羽根をひきずり
斜の疵をまさぐるオルガン ....
輪廻の扉が閉じられて
誰も外へ出ることが出来ない
流れてしまった命の種に
名前をひとつひとつつけて
切ない思いをしていたね
終わらない世界には
輪廻の扉が必要で
わたしが死ぬ頃には
....
仲睦まじく歩く男女
を妬む 金持ちの息子
を妬む 貧しい親子
を妬む 親のない子ども
を妬む 老いた男
その全員を妬む 死んでいった者たち
幸せは棄てられている
ゴミ ....
ラクダに乗って楽だ
砂漠をひた走る
毎食ビーフジャーキー
水は朝露飲んでます。
時間はゆっくり流れ
信じるものにすがり付き
心を癒し
シコリをほぐす。
人と出会い、別れて
人 ....
心の奥の方で
何か叫ぼうとしている言葉が
詰まって
苦しいままで居る
全てがブレているんだ
目に映るモノ全てがブレているように見えるから
感覚ごとど ....
22年間全部嘘で夢の塊
社会適応能力ゼロ
警察も組織も全部肩書きだけだよあんなの
偉くも強くも何でもない
汚いだけ
汚い人間の支配する国に生きるだなんてまっぴら ....
人は変わってゆくもの
誰もが逆らえない、この星の原理
変わりたくないけど、変わるのが
悲しき人の定め
それでも、あの時の僕らは変わらないことを願った
このままの自分で ....
詩は何かの間違い
詩は理由のない必然
詩は空白の括弧
詩は消えにくい足跡
詩は灯台
詩は寝言
詩はサーカス
詩は星空に足す星
詩は精子
詩はストリップ
詩は足のふるえ
詩は目のふ ....
{引用=
無意味に
ただ流れる涙に
その意図を知りたくて
それは無意味で、
わたしはゆれる
ゆれているんだ
}
だって、あなたはスーパースター
闇に攫われた少女を助けて ....
口紅口紅口紅口紅口
紅口紅口紅口紅口紅
口紅口紅口紅口紅口
紅口紅口紅口紅口紅
口紅口紅口紅口紅口
紅口紅口紅口紅口紅
口紅口紅口紅口紅口
紅口紅口紅口紅口紅
口紅口紅口紅口紅口
紅 ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく
わたしの
肯定を知りたい
たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
こじつけて
逃亡します、今夜
明かす寝台列車
明けるわたし
行き先は戦地ではないから
安心して送り出して
きみの脳内の
道徳をくすぐった名作を携えて
逃亡します、今夜
逃げ出 ....
*
世間は三連休で、海へと続く国道は、何処もかしこも車が溢れていて、どんなに急いでみても渋滞に阻まれ君の元に上手く辿り着けない
募る苛立ちは煙草の煙となって空に溶け込んで行き、延びて行く車の列と ....
今日も太陽は知らん顔で笑ってる。
郊外の電車はぎゅうぎゅう詰めで
東京に出るための人たちで
引っ越した僕もこれからはそのひとりで そんなふうに
名前も知らない女の子の体を感じている
カタコトカタコト…
だけど柔らか ....
ほら
あのドラマとか
あの映画みたいに
人が涙するような話じゃなくって良いから
エンディングには
笑顔の君と僕がいる
そんな物語がいい
あんまりにも
早く咲くものだから
いくつも忘れ物をしたようで
ふりかえり
ふりかえり
している
手を引かれている子が
みんな君のようで
それとも僕のようで
つい ....
安心したら
あたらしい木が生えてきた
船はあきらめよう
宝物は山わけにして
僕らは森へゆこう
そして良い嘘をつこう
さかなの名まえで呼びあおう
どこを向いても
何かの音がする
きもち
耳たぶにそっと触れる。
私が手に入れた私だけの世界。
通り道が出来たら何か変わるかな、
道を作るから今までと同じじゃダメだな、
強くなりたい。
いろんな想いが ....
詩はもうずっと前からかっこ悪くなってしまった
残念だけれどもプラモデルやローラースケートみたい
一生懸命説明すればするほど
どこがおもしろいのか説明すればするほど
まるで、よるのまちで
....
どうすれば好きでいてもらえる?
どうすれば嫌いになってもらえる?
どうすれば貴方を傷つけずに済む?
わからないよ
だって私は傷だらけで
愛されたことがないんだから
愛されて、嫌われるこ ....
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