張り詰めたラップを着て
新しいキャベツが店頭に
テカテカと並んでいる

両手に乗せて天秤になるひと時に
良いキャベツは感覚で選ばれる

冷蔵庫で
一枚ずつ身包みを剥がされるのを待つ間に ....
溶けた琥珀が持つ日差しの輪郭は
枯れるまで4年かかった

ひび割れ
すっかりプラスチックのような風合いで
昼の駐車場に薄い影をもたらす

車も看板も、大きなビルも
割とありふれていて
 ....
ゆらゆらと歩く空中で

カメラのフラッシュでできた影が

一人で先にあるいていった

僕は世界の呼び声で起きる

僕はここにいるけど

世界は何処にある

昨日の事 ....
いつだって 

泣きたい時に 笑ってた

笑ってないと ダメな気がして

にこにこ してないと 

心のおくそこに隠した゛なにか゛を見られてしまいそうで

押さえつけていた 本音が ....
河原で石を拾う

 黒いの白いの茶色いの
 丸いの尖つたの小さいの
 堅いの脆いのあとそれから?

両手一杯引っつかんで
胸に押し込む
そうしてどぼんッ

 水の中は静かです
  ....
すきな人ができました
くすくす、えへへー
でも、わかれてゆきました。

であいがあればわかれはあるだろう

じゃあ、私が悲しまない方法。

わたしがしぬ、

それだけです
壊れた空には傷痕ひとつ。
草にまみれて手を伸ばし、
嘘ぶく風が吹こうとも、

夢の切れ端 溶けてはなるまい。

---------------------

あばらの浮いたこの体
流 ....
お墓の前を薄汚れたスニーカーで通った。
お墓に刻まれた文字は「佐藤」
佐藤、佐藤佐藤
僕には全部同じに見えた。

佐藤家之墓

全部同じに見えるけれど
時々ここに来る彼らの大切な人は
 ....
それは…
曇り
後朝(キヌギヌ)の
椿の花びらの露に
怨言(カゴト)を残し
鈍色(ニビイロ)のこころ
暖気は彼方から来る
唾液の滴る地平から
巨大な湿地帯を通り
夕暮れの砂漠を抜け
私の肺臓に進入する

絶える事ない暖気は
凶暴な森林を通過し
不安な脇腹をかすめ
ベッドに倒れる私の
 ....
自動販売機だけが明るく光る

夏でも冬でも

こんな山道でも、ちゃんと明るい

誰もいないのに、ちゃんと明るい

私が買わなくても、やっぱり明るい

ここの景色にはもう、自動販 ....
さくらんぼには
種がなかった
私の穴の空いた歯には
それでもとても痛かった


くだものの話をすると
こうやってなんでも
比喩みたくなってしまうね
痛かったのは本当だけれど


 ....
月がきれいだった。


ぼんやり見上げた空に

ぽっかり浮かんだ月が


ぽっちゃりで
デブで
まん丸で
黄金色で

満月だった。


寒空の下、月を眺めながらあの日の ....
 雲間から
 虹の手が
 世界にのびてくる

 わたしは
 君の手を
 掴もうと
 空に手をのばす

 だけど
 意地悪な風が
 わたしの手を
 かきけしていく

 軈て
 ....
わかれ ちぎれる 雲間を
縫いとじてゆく聖歌の雨だ
みんなして一斉に生誕をやりなおす
後ろ向きな朝が明けた

ルリラウラ ウルトゥルル
産声が湿り積乱し 大空をくるんで遮ってゆく
きっと ....
マリエのヴェールは白
と決まっていますが
佐保姫のそれは緑

風の掌は
花婿でもないくせに
花嫁の薄絹をそよがせてゆきます

ちからを
身のうちに巡らせ続けた季節を終えて
撓めてい ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
NARS4013、世界でいちばん売れてるチークの名前はオーガズム。世界中のベッドのうえで上気したように見える頬はいたいけな赤色x号かもしれないと思うとそれだけでわくわくするから、(Say my n .... {引用=
ここに硝子の器があります

珈琲を、{ルビ淹=い}れました
それは「食器」になりました

水とメダカを、入れました
それは「水槽」になりました

百合を一輪、挿しました
 ....
ずっと一緒にいられないことは
わかっていたから
いちどだけ一緒にいようと思った

あなたは青臭くて
わたしはそんなあなたが好きで

わたしの知らないところから来て
知らないところへ行く ....
寝ている

ふたり

まるで

バター

みたいに

溶け合って

ひとつの

キモチになる

甘くて

少し

にがくて

だけど

やっぱり ....
花粉はつらいけど
それはそれで
明るいから
お出かけする
わたしの身体
今知らない場所にいる
知らない店がある
知らない昼間に
浮かんで行くよ

自由って
限定された息抜き
で ....
イチローって大麻やってそうだよね
セルフメディテーションとかいって
どうでもいいけど
イメトレってそんなに大事なのか?
ひとつ徹底的に考え続ければ
大抵のことはわかるだろうが
戦争とかは抜 ....
愛にあふれた人
愛にうえた人
愛にみちた生活
愛にかこまれた生活

仕事の山
自制の毎日
ランデブー
デジャブー

日の光に照らされて
そよ風に流され
一人ぼっちで散歩する。
 ....
春になったばかりの頃
白い帽子を追いかけて
春風の中を駆けて行った

草原の若い草からは
真新しい緑の匂い
南の方からは
温かい日差しがさして来る
空が青くて
眩しくて見れない

 ....
あの頃顎下で切りそろえた黒髪は
いつの間にか胸下まで伸びていた
美しい茶色の髪を、あたしは毎日ゆるやかに巻いている



あの頃短かった不細工な爪は
桜貝色の花やきら ....
白の崖 白の椅子
海へ突き出る



耐えられなくなり
あなたの手を取り
月と曇を無理矢理見せる


蒼のなかににじむ灰
丘を昇る星の群れ
言葉は有限 空の手 ....
一つの歌を通じて
君と僕とは繋がれた

奇しくも男女を描く歌
二人の「脱出」描く歌

器用でない回答に見えた
不器用さ故の愛着か

赦し合えた二人が、遠く、
離れた場所で結ばれた
 ....
 
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている

南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから

父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
 ....
白い時間のうつわ
網膜のひだまり
ベンチでうつらうつらしている間に
思い出が回遊してくる

おはよう
さよなら

おはよう
さよなら

巻き戻される行き先  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
瑞々しい嘘木屋 亞万4*09/3/11 23:35
白昼夢しべ209/3/11 23:23
白紙の辞書こめ609/3/11 22:59
にこにこの理由BOC009/3/11 22:52
どぼん亜樹009/3/11 22:50
しんでしまった、しんでしまった、きるきすみー009/3/11 22:08
壊れた空には傷痕ひとつ。雨野六也409/3/11 22:05
さとうさんちのおはか。きるきすみー009/3/11 22:05
痕跡フクスケ109/3/11 21:37
かなたから非在の虹109/3/11 21:31
自動販売機だけが明るく光る雨野六也409/3/11 21:28
瑞々しい嘘因子1*09/3/11 21:26
きらきらぽわーつゆ1*09/3/11 21:24
『春先』あおい満月6*09/3/11 19:48
哀歌輪唱北街かな3*09/3/11 19:28
色鉛筆のためのパレット/風は薄衣の緑のほうへ海里009/3/11 19:24
彼は空を飛びたかった亜久津歩21*09/3/11 19:00
(equally probable)7*09/3/11 18:27
手品の妙亜久津歩6*09/3/11 16:58
そんなことチアーヌ309/3/11 14:59
バターつばさ1*09/3/11 14:43
何も無い昼間チアーヌ409/3/11 12:47
歪みudegeu...209/3/11 12:47
愛ちゃんペポパンプ6*09/3/11 12:45
未有花16*09/3/11 12:42
heavenロリータ℃。709/3/11 10:02
鉄夜木立 悟209/3/11 8:52
カーラジオ邦秋009/3/11 8:41
観覧車小川 葉609/3/11 3:23
路線バスshu809/3/11 1:48

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