窓ガラスで漂白 されていない
光を鼻の頭 受け止めながら
コインランドリーの角 右に曲る
山田さんちの昼御飯 きつねうどん
網戸で裏ごし されていない
風を耳の後ろ 感じながら
....
毎日が楽しい
貴方がいるから
毎日が楽しい
仕事があるから
4分6がいい?
それとも
3、7がいい?
家事はたぶん半分ずつだね
毎日サプライズの食事
お買い得品買って
君の ....
誰もいない静かな部屋で
時折鏡を、覗いてみる。
目はふたつ
鼻はひとつに
口ひとつ
奇跡を行うこともなく
些細な魔法もわからずに
背伸びをするわけでなく
....
世界のすべては
すでに
あなたの内に在り
日本の何処かで
今日生を受けた赤子の産声も
火葬場で燃えて遺骨になった
老婆の{ルビ御霊=みたま}も
すべては
私の内 ....
誰かの顔を描いた
風船が
空気いっぱい膨らんで
爪楊枝の一刺しで
ぱん・・・!と消える
縮んで地に落ちた
ゴムの亡骸
すべての人は
いつか
こうして空気中に ....
綺麗にしたくて 基準を作ったのに
汚くなっていくばかりじゃないか
穢れていくだけじゃないか
ガタタンゴトン
ガタンゴトン
走り出すよ
そのスピードは流星のよう
僕ら乗せて目的地まで
雨の日も風の日も
どんなときも走る走る
ふかふかの椅子に背中ゆだねたら
....
土手にのびる枯れ草を
焼いている
斜めにあがった太陽が
息をしている
薄い黄金色して
狐の尾のように揺れる
ちぎれちぎれに草が
もえている
風がやむ
眠りにつくよう
し ....
いくたびも 舞いおりる雪を手のひらに
受けてとけてゆく
いのち
広がる空の
仄暗い 灰白の冷たさ
肺に響く
視野は遠く
山脈のそびえる ふもとの森も
しずまりかえっている 小鳥もおやす ....
自恃
あれから、四次元経つというのに。
わたくしはあいかわらず
自分に忠実である
すべきことをするのみだ
朝に昼に晩に夜に
出来ないことは出来ない。
真実がわたくしを知って ....
喪失した傷は取り返せない
異次元の彼方に漂着した 傷に
いつかあなたは口づけ青ざめる
日の出直前の白白とした空のように
種子の記憶が芽生え。
ミシミシ、と殻は青ざめ幽かに
震えつつ怯え ....
勢いよく飛び出したらいきなり死んでしまった。
あっとういう間にひとり減った。
足元は石のようなレンガのような堅いもので出来ていて、いくら踏みつけても高いところから落ちても傷ひとつ付かないのだ ....
私の白くまさん
ふわふわ モコモコ
あったかい
いつも
甘える私を
優しく包んでくれる
ふわふわ モコモコ
あったかい
いつも
わがままな私と
遊んでくれる
....
愛はゆっくり 静かに
ホットカーペットの上の
眠りの中まで夢の中まで
愛はゆっくり 静かに
届いてゆく
ビデオの故障で画像が映らない
お気に入りのムービーをあき ....
わたしは うっとりと
甘いまばたきを する
散りこぼれ
ながれてゆくのは
花びら
花びら
春は わたしを載せて
ゆっくりと 廻転する
....
心の奥の掌に
ずっと何か握ったまま
夢を追いかける友の姿に
眩しさを覚え
「思いきりやればいい」
そう歌う歌詞の中に
掌の何かが
もがきだす
それに気付 ....
家を出る時に
鍵を掛ける
ガチャリ
この音と共に
忘れよう
片付かない
部屋
整理できない
気持ちを
息が出来ないくらい
きつく抱きしめていて
そういえば君に言い忘れてたことがある
たくさんの曲がり角
いくつもの選択肢
どうしてここまで
君なしでやってこれたのか
一度しかいわない ....
健康診断の結果
肺に小さな影がありますと書かれていた
早く再検査に行きたかったけど
仕事も忙しくて
時々そのことを思い出しては忘れ
思い出すと泣きたくなる夜もあった
実際泣いた ....
ゆるむ視界の中で
先を恐れないまま進むのに慣れた
ほんとうのこと を追い求めるのをやめてから
もう幾年も過ごした
あーあ、生き延びてしまった
通り過ぎていく風景が
....
用件は声が聞きたくなったとか
何となく様子が気になったとか
そこからスタートして一時間は話せた
やり場のないストレスだとか
日常のくだらない鬱憤だとか
ぶつけあってはまた今度って笑ってた ....
目の前には
いつ処刑されるかわからない毒ガス室がある
監視の目はいつも光っている
体は彼等の思いのまま
されど
されど
されど
....
いらない
欲しがったりしない
夕日も、太陽を奪っていく時間も
カロリーゼロドリンクを
餓えたキャンプにばらまく悪夢
眠れない夜の寝苦しい暗闇
幸せの意味、
....
果てなく見える影も地球の青のように見える
上り過ぎたものおともふるうく
手髪の中でつかめない割れたかななみを
果てなく見える青も地球の髪の毛のように見える
うえでいきることがこわくはない
生まれてきたことはなぜだかわからない
生きていることがわからないわけではない
ひとりでいることがわからないのではないかね
塞いだ。
窓を閉め切った。
勝手口も、玄関も、全て塞いだ。
もはや、自分の呼吸しか聞こえない。
誰も訪れない、自分だけの世界。
安楽の母の子宮の中のような気配。
盛りの ....
雲を抜けて。
空を抜けて。
宇宙まで。
透き通って見える。
あぁ。あぁ。
この呼吸は。
全て繋がっているんだ。
膨張し続ける。
空の隅っこまで。
たたかって
たたかって
かなしみをえらんで
かなしみにえらばれて
たたかった意味さえなくして
月がゆらぐ
夢がとおくに消えてゆく
それでもおまえ ....
勝手に逃げたひとのせいで
今日も電車は来ない
向こう側のホームから
数日前に死んだであろう
女の嬌声が響く
もうすぐここも
ひとで溢れ返りそうだ
後ろのベンチからは
少女の ....
捩じった螺旋の肉体
白々と夜薔薇を広げ
遠方より 船が近づいてくる
颯爽とベッドから抜け出して、
夜中の台所に立つ
喉を鳴らして水を飲む
女(金属的な恥毛 踝の中の胡桃)
あ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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