わたしの
話が終わる前に
あの方は去って
いかれました
あの、途中なんだけど
と言いかけて
わたしの話に終わりなんか
ないだろう
でもね
もしかしたら
勝手に
うまく終われた
かもしれぬよ
....
ママが「神様の皮下脂肪的な曇天」とリアルに繰り返し呟く
このひともあたしで
ココにいる全部があたしかもしれない
また瞳孔が開いた場所から見られている
瞬間ごとに目標を疑わず
足の裏側にある踏 ....
くもりぞら
ぴいららら それゆくな
ゆくな ゆくな あっちへゆくな
ガラスの川で鳥たちが
あらんかぎりに ついばんで
ぴいぴきぴ
君の鏡をわりました
瞳のガラスに風吹いて
川はガタ ....
虚言症スケッチ
?
ぼくは自慰をしない
自慰をしたことがないんだ
どうやって自慰できるの?
医学出身を自称した彼が
重症の虚言者らしい
?
甘ったれた賛美や
同情 ....
0.
どうも最近は性欲ばかりが先行して自慢の透視ができなくなってしまった
そんなことを口走ったら彼はおっきなあくびをひとつかいたあとに急にだんまりした
だんまりが嫌いな私は取り繕ったような捨て身 ....
ごはん食べるのがちょっと遅かっただけで
服を着替えるのにちょっと手間取っただけで
殴られて蹴られて
挙句の果てに殺されてしまったその子の名前を
誰が呼んでくれるというのだろう
助けてって ....
一度にたくさん、ではなく
そろそろ、と流し込む感じ
絶対濃度を持たない空気は
放流の力で簡単に色を薄め
侵入者だったはずのものが
気付けば当然になっている
さっきまで開いていた花は ....
窓覗いて 暫くしたら
イオンゲージを監視
ピラニが4.0*10^4乗Paを指したら
そろそろ君の出番だ
後はメインバルブが開くだけ
そして電離真空計は跳ねて
チャンバーは悪くない
....
あのこは僕に優しくしてくれた
腐って消えそうな僕に優しくしてくれた
時は平成 恐慌は続く
今日も草臥れど、つって
仕事も減り
半ばうたたねばかりの生活
陽だまり探しにも飽いたぜ
....
ベイブリッジ近くの流行りのマンションは
遠くからだと暮らしの明かりがあたたかだけれど
ロビーでこうひとを待っていると
ちゃちでざわざわとしたものにしか思えてこない
ビジネスマンがエレベーターに ....
さみしかったんだ
私は
さみしかったんだ
木々がその緑を
日増しに茂らせて
さみしかったんだ
ぽつんと
私だけが置き去りだ
あなたは
あなたの国で
こころおきな ....
線香花火の逆立ちに
少しひしゃげた季節の暮れは
そっと吹くかぜになびいて
枯れてゆく
咲くまで
咲くまで
生きたけれど
本当に咲いたかな
毒 ....
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望みなき望みを喰らい、今日も独り呻吟する。
進むべき道を知らず、苦しみは心に至らず。
どこに向かうかを知らず、ただ左右をみて狂騒する。 ....
これで最後になったって構わない
そう思って生きてきただろうか
そう思って飯を食い、
語らい、遊び、笑いあっただろうか
ここで途切れても
誰にも心配をかけないで
心置きなく終われるような ....
走り出して一年弱
開通フィーバーも
忘れたかのような
副都心線の渋谷駅
ホームの真ん中に
露出している線路
オブジェのように
まだ無意味に佇む
急行があることを
失念して ....
彼女の寄越す手紙には
決まって
花びらが添えられていた
『書簡の柩』
それは時に
桔梗であり
朝顔であり
胡蝶蘭であり
種類は定まらず
時には花びらだけでは
何の花か解 ....
病むように降る春の時雨を、腑抜けた心で受けながら急ぐ繁華街の―喧噪の迷路、大きなドラッグストアと、年寄り向けのミュージックショップからの音楽が混ざり合って不快感を計測する実 ....
生まれつき
僕についている
この両手は
君にもついている
手を握ること
君のからだを
抱きしめること
君に僕のそんざいを
証明してみせること
なんだって
出来てしま ....
神の国はさながら
サバイバルゲーム
とことんやってみなければ
分からない
与えてようやく
見えてくるものがある
リトマス試験紙のように
そ ....
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して ....
親指で攻撃して
人差し指で不愉快にして
中指で暴言を吐いて
薬指で縛り付けて
小指で嘘をつく
ろくほんめがあったら
優しい人になれるのかな
日曜日の
台所
きみは皿を洗う
その手はぼくから見えない
春の水はきっと
未だつめたいだろう
形のないものは
流れる
痛いほどの ....
おはなの香りは麻薬のようです
やっと離陸した春たちは
いっせいにビルから飛び降りて
女の子たちの透明な鱗に
好んで住まうらしい
ちょうちょが飛んでいくのを見て
銃に撃たれてしまわな ....
頭がカオスで、
メタファーで、
ファンタジー。
ゲームの事は、よく知らんが、
ファイナルファンタジーは8以降滑ってんじゃねぇか?
頭がカオスで、
メタファーで、
ファンシー。
....
転生
お前が
風に吹かれているのを
見ていると
時間が
逆に流れているのに
気付く
薄緑の繭が
光に透けて
若草の宮内卿の
おもかげが
重なる
天蚕(ヤママユガ)が吐き出す糸 ....
よるがやみかげやひあがるこころかな
町中の人に嫌われた気がする。たかがゴミ出しの日を間違えただけなのに
けれどこんなにも気になってしまうのは父親がA型だからだ
私はO型だから混じって神経質で大雑把なんです。だから私の所為じゃないんで ....
埃の海に生まれたもの
きらびやかに手放されるもの
岸から流れつづける景
底をすすむもののかたち
褪せた光の降る路地の
さらに褪せた色の扉の
入るものもない静けさ ....
全て嫌な訳じゃないよ
捨てた訳じゃないよ
守るものは護るよ
恋しい者を無理矢理近くに置かないよ
護るよ
季節が終わるよ
急ぎ足
学習能力有りますか?
何 ....
不器用な指で傷を撫でて
君の演技を思い出している
下手糞な君の嘘も
確かに僕達は見詰め合っていて
でも君は何処も見ていなかった
とっくに何も感じなくなった夜には
生きていることすら忘れ ....
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