事実を知ろうとしない者は、偽りにほろぶ。
と惑星が、述べる
言葉を
使用しているのに通じない
場合もある。
常に、とはいかないまでも
一言一句正確に発音しているのに、だ
私の内耳も
....
私は、生かされている
豆腐に
ほうれん草に
魚に
豚に
金色に輝く麦に
鳥に
卵の未来に
これらの死に
そうして、闇と光と水に。
私は、「生きている」
自分の意志で
....
(ボソボソ悪態つくな。産毛みたいなヒゲ生やしやがって。自力で殻も破れない雛鳥が。お前らに売るヤニはねえ。消費税しか払えない、ふやけた身分証掲げろよ。売る売らないの、選択権と決定権は俺にある。せいぜい俺 ....
「お詫び」 作 えんぴつくん
いつも「鉛筆くん」をご愛読下さり
誠にありがとうございます ただ今、
作者テガ―ム・ヨルノ氏はえんぴつくんと共 ....
はるか
彼方から
名前がやってくる
形を持たない
記憶になって
あの空の
波のむこうから
はるか
おまえの名前が
やってくる
090501
回転木馬を回す
裏側では
大変なことが起きているのも知らずに
木馬から落馬して
笑われたりしている子らの歓声
ねじが外れた
早く停止しない ....
はるかはさめざめ泣いていた、どうして泣いているのか尋ねても何も答えてはくれない、黙って首を横に振るだけだ、それは違うという意思表示ではなく、話し掛けるなという拒絶だった、誰でも一人になりたい時はあるだ ....
セミの脱け殻
練り消し詰めて
「自由研究」
西日刺す教室
先生と君と僕
レイコ先生泣いてた
あの頃の君のまま
いつだって僕は
ムカンケーとばっちり
大草原に寝転んで空を見ていた
頭の後ろで組んだ手のうち
右手をそっと外し
空へと伸ばすと
一枚のトランプが掌に現れた
飛ばしてみる
一度にぎって
....
あなたは不誠実な人ですねと
言うかわりに
庭先の牡丹は
見る見るうちにしおれるのです
其れを見ながら
あなたは今日も
手の内の地球儀を
つまらなそうに
弄繰り回している
あな ....
卵白がどろりと流れていく
本当の砂漠ではないけれど
ここに来て安らかだった
ひとはとうに滅び終わっていて
そのことを嘆いたり
悲しんだりしなくて良かった
さらさらと砂時計
言の葉の砂こぼれる
掬い上げ ....
090430
ギョッとして振り返ると
魚の目をした人たちが
疲れた顔をして
ロムを焼いたり
ICを差し込んだり
コネクターを差したり
抜 ....
「永遠じゃないものを好きになったらどうするのだろう」と
まばたきが言った
まばたきとは
とてつもなく長い時間で
いつか
乾いてしまう
泣いたりする
結局は
わらったりする
い ....
落ちた数を数えるよりも
水滴の生まれた場所が知りたかった
ささやき声も空気を振動させるような
ぎりぎり均衡を保っているこの小さな空間で
破裂する寸前の風船みたいな緊張感の中
今、きみが生 ....
卵の独特な食べ心地は、あまり好きじゃない。
だって、あれに似てるから。
飲んだことなんてないよ?
飲みたくなんかないし。出来れば触りたくもない。
だから、その卵には火を通してく ....
眩しいと思って見上げると
それぞれの吐き出す息が
ただよっているのだった。
たまったものを
ためられたものを
いっせいに解き放ちながら歩いている、と
どれが誰の息であったのか
わからなく ....
風のはじまりは
海の青を透明にしてのぼってゆく
高く 高く 舞い上がった小さなものたちの
無邪気にかけおりてくる足音と
弄ばれる髪の乱れ
平らな大地に住む僕も
できることな ....
夕陽を吸い込んでいく山々
その強く儚い赤に魅かれ、憬れていく
滲んでゆく世界が愛しい
白く光る肌
この国へ誇り
両手でじゃのめ傘
わくわく
くすぐったい
....
悲しさとか寂しさとかで
小指を折り曲げてみても
いまの僕には
なにも痛いところがない
窓から出て行ったこの目は
遠くで迷える羊のよう
「でかけてくる」と言って
あなたに連れられた ....
どこから始めようかと
腰に手を当てて考える
片付かない過去と
まだ空っぽの未来
どうにでもなる
なんとでもなる
自分のことは自分で決める
汚れた顔を拭いながらでも
君が
笑ってごめんなさいという
僕は
笑っていいよといった
君が
いつもごめんなさいというから
僕は
いつもあやまらないでといった
君に
誰を見ているのと聞いてしまい ....
図書館に
人を探しに行った
服屋さんに
人を探しに行った
ほんとうは
本なんていらない
服なんていらない
みているのに
みえてないもの
みてないのに
みえている ....
わたしの大好きな人の得意料理
潰れた玉子焼き
ホワイトデーのプレゼントだった
可愛い紙コップに
玉子焼きを
渦巻状に押し込んで
小さい子が好きそうな
ウサギの旗をぷつりと刺し ....
例えば犬や猫みたいに
せめて小さい頃の姿が
あいくるしいものだったら
愛することを知れたのに
愛されることを知れたのに
子供のころから
ずうっと考えていたこと
あたし本当は
毒なん ....
(わたしは 生まれたかったのだろうか)
(笑ってしまいたくなるほど高慢な嘘を)
(吐くことであなたは生きているけれど)
半分だけ満たされた胎内で目が覚めた
夢か現実か の判断は つかな ....
みどりの季節には
青い空があって
そこに生まれた僕は
とても暖かくって
あくびが出るほど
退屈な穏やかな光
誰もが緩んでいるから
じわり、汗かく
みどりの季節には
遠 ....
いつもより遅く
駆け込む教室で。
気になる事と言えば、あの娘のカバンの中身。
休み時間だけど心に余裕はなくて、窓に映る君をただひたすら追い掛けた。
チョコレートなんか僕はいらないよ ....
動物園に行くと
いつも
妙な気分になる
動物園は見に行くのか
逆に 見られに行くのか
ガラスの向こうには
牡のライオンがいて
こっちを見ている
隔てているのは
汚れの見えるガラスだ ....
090430
筍は
旬に頂くのが
瑞々しくて
甘くて
テレビの中でも
ほくほくした顔の奥さんが笑う
年がら年中筍が入っているランチを食べて ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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