「やる気がない!」と朝の会
突然に怒鳴り散らす担任の春を
冷めた目で眺める日直の朝。
理不尽なされ方に敏感な、理屈っぽい女子高生が
キメ台詞を復唱しながら、日直の用聞きで職員室に乗り込む。
....
青い血が焼かれ
夜が訪れると
失った
命の部品を探しに
空が朝を追いかけていく
僕は君を追いかけていく
君がかつてあった時を
空とは反対の方へ
君の赤い血が流れてい ....
洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい
くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指 ....
排気ガスで
ユラユラ揺れる
汚れた風で散る
桜
照らして
眺めて まぁ綺麗
季節に常識にTPOに反抗し
黒をまとって歩く
何か間違ってないか?
見えるもの全て ....
彼の笑い方はウェスタン
陽気なヴァイオリンにアコースティックなギター
パーカッションをパカパカ鳴らして
駆けつけた夏に開かれた窓
彼の下宿で小さな夏のコンサート
馬のいななきのように響く嬌声 ....
遠く月の裏側で生まれた双子は
痩せたブナの木の下で深くお祈りをする
夜にぶら下がったみずみずしい雨は二度上がり
翌朝 ひとつの名前が届いた
世界は叙情で出来ている
....
二年
在宅でスタートして7日
おまえは、てんかんした
おれは
泣いて
神棚に
悪態をつき
泣いた
ひとり
.
苦しいんだと思う
辛いんだと思う
悲しいんだと思う
それを本物と認識できないのは
わたしが足りていないから なのだろう
だって
確かに涙は出ているのだ
.
無理やりに引っ張り ....
流れるのは黒い陽炎
バスケットゴールにぶち込むのは
ダンク以外に美しき憎しみの断片
キラリひかった一番星に何を祈る
流れ星に願い事をしても
ソレはただ落ちている ....
彼女は無防備に笑う
笑っているように見える
僕はそれが羨ましくて
弟が居ることを少しだけ恨む
一人っ子の彼女と彼女の両親の
三人の生活を僕は想像できない
考えてみれば僕は
四 ....
秒針が回る
老婆が一人、食パンを買いに来る
部活帰りの高校生が菓子パンを買っていく
パート店員が帰っていく
取り残されたサンドイッチとカレーパン
カレーのほうはともかく
サンドイッチは ....
ビーカーのうわずみに春ではない
赤茶けた花のぬけがらが
私)洗浄したアセトンを吸わせてみる
結果は /遅いね、
光のみぞに
名札の傷をはがすと
一番多くあらわれた歌姫がかしいだ
....
いつも会いたい時に会える2人じゃないから
お互いの気持ちを理解していても
時には心に留めてグッと耐えている
長い夜が来て寂しさの隙間にやって来るのは
いつもあなたの声ただそれだけで
何だか不 ....
あなたが残して行ったもの
俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み
かつてあなた ....
静かに流れる日々
浮き足立つでもなく
不自由なき時間
満たされてるでもなく
少しのトキメキも
詩(うた)への憧れも
冷めない飲み物も
予期せぬイタズラも
いつしか消え逝く日々
....
聞こえる
時空の闇から
朱色に彩られた土の
古代模様を揺らす
不規則な
太鼓の音
琴の音
風の音
一つ一つ
掌で確かめるように
音の手触りを
拾い上げる
輪廻がなぜ
繰り返される花の名なのかと思っていたけど
リインカーネーション
あれはピンク
血の通う柔らかな肉の色
母の日のカーネーションは
体をくれたことへの
ごくごくプライベートな謝肉 ....
旅に出て
ようやく畑にたどり着いた
遠くを見て佇む案山子ひとり
腕はだらりと垂れている
そばへ歩いてゆくと
帽子を取って
お辞儀をしてくれた
私もお辞儀をする
顔を上げると案山子は ....
高架下の日陰が心地好く感じて
雑草にそびえ立つ鉄塔を虚しく見上げた
蔓の絡まる赤錆びたフェンスの向こう側には
ひび割れたアスファルト上の秩序が腕組みするだけ
車通りが少なかった夕方の国 ....
せっかくの夏祭りだから。
夕暮れ夕闇裏の寺夏祭りだからって、500円もらって
「あそんでらっしゃい。」
オレンジ色の提灯熱コイル焦げる抵抗フィラメント、裸電球並ぶ屋台
祭囃子、とてちかてん、て ....
そもそも、
ありとあらゆる美しさや
溢れている優しさは
架空に過ぎない
誰かが言っていた
そこにすがりついているぼくは
きっととてもみっともなくて
誰か達は指をさして笑ってい ....
星に放たれる愛の一撃 存在出来ぬ者達の心に火が灯る
忘れていた 生を捨て逝く宿命
赤い夜が近付くその時も 貴女を決して忘れはしない
この手に燃えるは 産まれたばかりの傷痕
創造出来る事のない呪 ....
赤ちゃんの握りこぶしには
沢山の希望が詰まっていて
それを逃がさない様に必死に掴んでいる
あのね、僕はそう思うんだ
僕らは生まれてきて
自分で生きる事を選んだんだよ
だから自分で死ぬ事 ....
ざわめきが形を成してゆく
宇宙のものまねは
不安のものまねに似ている
さくらはこの世を化粧する
そこかしこに銀河
そこかしこで爆発している
この世を歩いているの ....
不思議に思うのです。
身体を構成する物質は同じなのに
どうしてあの子と私は
違うのでしょう。
こうしている間にも
ぐるぐると同じような回路を通って
血が流れているというのに。
....
音のない息の浪が
寄せている
ひとつの曇の裏ごとに
くちびると闇はわだかまる
補色の先へ向かおうとする
水の上にしか映らぬ鳥
冬に軋る
冬は軋る
影の斜 ....
本屋ではいろいろな本を買うことができる。
街を歩いていると本を買いたくなる。
そんな時映画館の近くの本屋で本を買う。
本屋に行って店に並んだ本を見るとたくさん本を買いたくなる。
本を見てどんな ....
だがしかし人間の感性がなんぼのもんじゃいと
そういう風に思うこともある
だから我々は一生懸命練習して練習どおりに
なるべくイメージを固めていく
各々のやり方でたくわえていく
滅びないように生 ....
さんばし
まぞりたいむなそらし
かわるかげを
ななぞとし
ぞののふゆに
みゆ
たたかれている鉢を たたかれている雨を
たたかれているはとを たたかれているかげを
....
吸い取られても動じることのない
頭の中の水でいっぱいだ
気温は数える事ができる
ひっつ、ふつ、みっつ
今どこへいこうとしているのか
今どこへいこうとしているのか
柔らかい土の中座る ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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