日めくりの太陽をくしゃくしゃにした夏休み
生きてます、息してます
たまに止めたくなるけど
疲れ果てると明日の朝が
来なきゃ良いとかたまに
思っちゃうんだけれども
なんだかんだ前に進んで
これが生きるってこと?
そうだとしたらなか ....
見つめてると
雲が流れてきて
君の背中は
いつしか空になっていた
飛べない空が
どこまでも続き
続かないところで
君は思い巡らせている
地上から叫んでも
届かない ....
きみのベロの上のうそは
いったいどんな いろをしている?
かなしみをつつんだオブラート、
とけないあいだに のみこんで
からだのなかで 消化しちゃえば
こわいもんなんてなんもない
....
好きな人ができた
あなたとの快楽に身を沈められない
キスさえもできないと思うくらいに好きな人ができた
あなたとの関係を今終わりにしなくてはいけない
最後の夜になるだろうからホテルに走らせる ....
君の手から伝わるヌクモリが、ここちよい。
素直になれない
理由ばかりつけて
君のヤサシサに甘えてしまった。
ヌクモリが欲しかった。
締め付けるような温かさが気 ....
シャツはばっちりと糊のかかったものしか着ない
髪を梳かしかかったりもしない
そんな行為自体がない
なんて、
ファンタジーの行き止まり
青あか黄みどり紫いろのころも
散ばった
のだ、
夏 ....
キミに好きな人ができた
僕たちの終わりなんて、こんなものくらいしかなかったんだな
最後の夜を過ごすために車を滑り込ませたホテル
いつもは明るいから嫌だと言ったキミが
「怖いから」なんて理由 ....
プラネティカ 秋にむかう空 黄昏のプロムナード
プラネティカ 惑星の軌道を読む いつか帰る場所を探す
何かの終わりと引き換えに君が手にしたものは
夕暮れの空を流れる雲の記憶と雨の境界 ....
うちのハハは口汚い声で よぼよぼのうちのおじいさんを
ののしる
いつもおれは うちのハハをなぐりつけて
だまらせる幻覚をポケットの隅に眠らせている
おれがいないとき
誰が ....
日も落ち
かすかな赤みを帯びた
山の稜線は
長く横たわり
うすいベールが覆った
やわ肌のぬくもりであり
頭をあずけたいふくらみあり
――母の抱擁ではけっしてない
いわば倒された女体
....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います
すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
....
離ればなれにされたものの
ために、重苦しい
夜
集めていく、
かつてはひとつであった
ものを、声に
ならないまま、それを
数える、いつ
いくつ、
きみはいつ
やって来るのか ....
電車に乗る時間が長いから、いつもは空席があると真っ先に座ってしまう。
だけど今日は立っておこう。
頭の中で色々考えたいことがあるから。
きれいな夕焼けを目に焼き付けておきたい ....
泣きそうになるよ
負けそうになるよ
くじけそうになるよ
(逃げたい)
.
白は語らない
ただそこにいる
白は何もないのではない
例えば インクの切れた
活字印刷の無数の痕跡
白は哀しみ
言葉の過剰に
震える
指先
冬の寒さと共に降り積もった雪が
通り道から寄せられて
田畑や山のすそに高く圧せられている
春の陽射しは明るく雪に反射して
溶けて滲んだ水の粒がキラキラ
やがて沁み込んで行く雫が
空の ....
まだ若いそれの
ただ青いというだけの
甘やかな曲線と口どけ
官能、という言葉をもしも形に表すとしたら
おそらくはこんな感じ
知ったような口ぶりで誰かが言う ....
自分のいちばん柔らかい一部を 握り締めたその手に預けたかのように
切切と思い
逸らした視線と隔壁とを以って 遥か遠くに突き放すように
対岸の火事と決め込む
ある時は文字通り「傍」に ....
離れて
しばらくたって気付く
Almost Heaven
結局のところ地球は丸かった
何処に行こうが大した違いはない
何をしようが
わめこうが
泣き叫ぼうが
酒を飲めば翌朝には胃が重くなるし
煙草は口の中を乾かすのだ
....
人当たりの良い夜風に浮かれて
ゆうらり裏道をそぞろ歩く
コンクリートの余白から湧き上がる
若すぎる命のにおいに
甘い吐き気をもよおしながらも
どこにも辿り着けない足取りで
高層ビルを迂 ....
僕の背に大きな翼を
君の手に光の槍と盾を
一丸となって走り出せば
二人は無限を手にして
三次元を越え
四次元をも越えて ....
ユーモレスクそれぞれの
夢浮かべて雲のように
小さい両手で掬っていた花びら
どこかで間違えた冷たい夜
同じ空に今年も咲く
花咲か爺さんの笑顔して
ハラハラ舞う影桜
....
変質した皮膚の
いろ褪せるよりはやく
感情には羽根がはえて
山のむこうへおちていく
追わないことにしたんだ
みな 飛び去ってしまえばいいさ
私はここで
入り口みたいなきずの痕を ....
「やる気がない!」と朝の会
突然に怒鳴り散らす担任の春を
冷めた目で眺める日直の朝。
理不尽なされ方に敏感な、理屈っぽい女子高生が
キメ台詞を復唱しながら、日直の用聞きで職員室に乗り込む。
....
青い血が焼かれ
夜が訪れると
失った
命の部品を探しに
空が朝を追いかけていく
僕は君を追いかけていく
君がかつてあった時を
空とは反対の方へ
君の赤い血が流れてい ....
洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい
くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指 ....
排気ガスで
ユラユラ揺れる
汚れた風で散る
桜
照らして
眺めて まぁ綺麗
季節に常識にTPOに反抗し
黒をまとって歩く
何か間違ってないか?
見えるもの全て ....
彼の笑い方はウェスタン
陽気なヴァイオリンにアコースティックなギター
パーカッションをパカパカ鳴らして
駆けつけた夏に開かれた窓
彼の下宿で小さな夏のコンサート
馬のいななきのように響く嬌声 ....
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