新月の夜に
世界中が停電して
僕が誰だかも
わからなくて
原初の闇の中に
視界が境界を無くして
僕が誰だかも
わからなくなったら
初めてこの言葉も
線の一本一本をほどいて
かたちか ....
打ちのめさせられる瞬間というものは
いつも予想外にくるものであって
勝手に積み上げていた心は
たとえどんなに軽々しくても

崩れ落ちる音を聞く毎に
馬鹿なのは自分だと思い知る
風が吹いて ....
真実は隠す
嘘の中に隠す
でも本当に語りたいのは
真実、じゃなくて嘘
何もかも嘘
徹底的に嘘
真実なんてみんな
嘘をつくための材料でしかない
信じるなよ、そんなこと
何もかも嘘
徹 ....
兄弟は、私の歩みたかった道を歩んでいる。
私が危険因子だと思って回避していった地雷原を悠々と進んでいる。
それをうらやましくも思う。
なにより、私が恐れているのは、私が危険だと察知し回避したこと ....
大気は徐々に枝垂れ流れ
紫色に染まってゆく
雑踏は過去のものになり
ほのかな灯りも音を持つ

乱反射していた人工のひかりは
次第に少なくなってくる
大気は更に厚みを増し
地上 ....
    メキシカン



俺の街には
メキシカンがない
もしもメキシカンさえありゃ
こんな夜は…

どこにもかしこにも
イタリアン
だけどメキシカンは
この街にはない
 ....
カラスが鳴いて
茜空に黒い斑点
嗚呼
今日も終わる
一日が終わる
さよなら
から出会ったぼくらが、お互いを強く認識したのはたぶん
文化委員の認証書?だったか、に、奴がぼくの名前の一カ所だけ
間違ったからかな?
郎を朗と。

お互いを。えっ、強く。そりゃな ....
この雨降らぬ都の名は何か
私の旅はこの都で終わる
のだろうか むかし栄えたこの都で

   「僕の食料は残り少ない
   干し肉と一かけらのチーズとわずかな水
   深夜 僕はこの都に着い ....


らくだの一群が
ゆったりとした足どりで歩いている
少し重くなった砂は瞬く間に乾いて
黒雲は遠くに行ってしまった
明るく熱い砂は
さらさらと緩い風に運ばれ
風に乗ってあるものは遠く ....
ため息も聞こえず
足音も途絶えた
この都には夜しかない

都 命を包んで静まる場所
がない 女や男はうごめき
悲しむ

私は伝えなければならないだろう
これは悲劇的なことだ
私が知 ....
下を見て

   地面を踏みしめ歩いているのか確かめて・・・

上を見て

   太陽は輝いて道を示しているのか確かめて・・・

左を見て

   今いる場所に幸せがある ....
1.

十年前に読んでいた国語の教科書を見つけて
ぱらぱらと捲っていると
ふと、過ぎ去った時間の重みに圧され
ぱたりと表紙を閉じたのです

その拍子に
群青色の背表紙に描かれた黄色い三 ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
そこでは
なにもしらないだけの
赤ちゃんももばかり
むじゃきに
きゅっきゅとながれて
ゆき ....
これ以上哀しいことを言わないでいいように
これ以上醜い言葉を吐かずにすむように
硝子の石を頬ばった
口いっぱいに 頬張った

鋭く尖ったそれらは
僕の口いっぱいに血を溜めるだろう
脈打つ ....
結局
無いものは流せないのだ
光る丘で寝転ぶような、広がりを
繋ぎ止めておくことは、



思い出に縋るようにして歩き
引き摺るようにして、眠る
東京は優しかったよ、と言ったあの人は ....
{引用=ここには
なにも
ないから

花を
摘んで
帰ろう


意味は
なくていい
理由も
なくていい


そばにある
海はとおく

星々と
同じように
 ....
みんな心の上にただれを置いている
しー 口元に一本指を
私やわらかいものほど噛み砕けない
ではあなたはどう 私はね明日よりも今日が好き
柔らかな光の筆先で
なぞられた街並は
おぼつかない輪郭から
あどけなくはみ出す
水彩絵具の色合い

目の前を行き交う人々の
心なしか和らいだ眼差しは
古いアルバムの内側で
セピア ....
草木も眠る丑三つ時には
言の葉寺の鐘も鳴らない

小粒の雨が纏わりついて
糸を引いている女の
肩から背中から人形を
操る天空の指のような
月の傾き、梟の
抑え気味に笑う声とか
つがい ....
見えないものに

僕らは希望と名づけることがある

風に混じる木の匂いに
少しだけ笑うことを思い出すみたいに


十億分の一


あまりにも無防備な
僕らの想像力と

精神 ....
いいかげんにしろ。

どっちなんだよ。

ころころ結論を変えては

やっぱりどうしよう…と。

自分の決めた道を

ひたすら信じて進む、

それが一番難しい。

信じ続ける ....
貴方と居ると 詩が書けなくなる


そう言って 私は泣いた



お前が居れば 言葉はいらない


そう言って 君は泣いた
わたしとあなたで
せかいを延ばそう
ーーーーーーーーーーーーーーーー(ノバシボウでも構わない)

熱めのおふろ に
つかるとき ちょっと
ドキドキする
そんなかんじ

守ってるいつも ....
 
 
失ったところに立っている
父さんと僕が
二人で写真をを撮った後
ふと思い出したように
西の空を見ている
あの日と同じ
今日という一日も
その一部分に違いなかった
 
  ....
運動会のリズムダンスの練習で
女の子と
腕と腕を組んでスキップする
回りだす小学校の校庭

小柄で
勉強ができて
やさしくて
笑顔のかわいいきみと
ぼくは組になって跳ねる

音楽 ....
あかるくひかる空の雲は氷点下である。

なにを恐れているかしらないけど
きみはあかるい空をあおぎおびえる
わきあがる雲をみてふるえる
ゆらぎさる風にふれておののく

きみを
ちょっとだ ....
おまえの夢の木造住宅に
俺の影は現れているだろうか

俺は夢のなかをさまよい
どこまでも飛べる幻想を享楽し
なにもかもおもうまま扱えるはずの
おそろしいほどの自由を手にしながら

おま ....
座礁した
廃棄された
和船の上に
鳥は立つ

乳白色の水面を
じっと見つめている

座礁した
廃棄された
和船から
鳥は飛び立つ

船は再び
ひとりぼっちだ

乳白色の ....
ことば には
できない

愛ことば

ふたりの
あいだで

あたためられる

愛ことば

ことばに
できない

ことばを

たがいの
おもいやりで

つむいだ
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
おやすみ水町綜助509/4/19 3:05
等価値にならざる声松本 卓也109/4/19 2:21
rabbit...309/4/19 2:11
Tama009/4/19 1:13
誰も知らない夜あ。9*09/4/19 0:59
メキシカンふくだわらま...209/4/18 23:10
茜空cass109/4/18 22:22
michi物語二草野大悟009/4/18 22:16
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ ⅱ[group]非在の虹109/4/18 22:14
砂の上の植物群かとり309/4/18 22:13
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ ⅰ[group]非在の虹1*09/4/18 22:10
 Ikuane009/4/18 21:49
月を放つ結城 森士009/4/18 21:23
ももあらい侍唐草フウ7*09/4/18 20:14
噤むだけでは足りないからセシル109/4/18 20:09
送別霜天309/4/18 20:08
あおくない地球ゆうと0*09/4/18 18:50
_十二支蝶009/4/18 18:22
風薫るnonya13*09/4/18 18:14
詩も寝た頃に木屋 亞万3+*09/4/18 17:43
ナノ2*09/4/18 13:10
いいかげんにしろcass109/4/18 12:55
いいわけ東京カラス109/4/18 9:30
どきどきのくに唐草フウ7*09/4/18 9:04
古い写真小川 葉209/4/18 8:55
リズムダンスの後で殿岡秀秋209/4/18 8:27
天使の肌は冷たい佐々宝砂109/4/18 7:17
夢路に通え209/4/18 4:09
河口の沈船北村 守通3+*09/4/18 3:14
愛ことばLucy.M...209/4/18 1:16

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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