僕はずっと砂漠を歩いていた。千里先まで何も僕の前には現れなかった。ただ一本の地平線が、永遠に僕の腕の届かないところで、揺らいでいた。

 均質的な風景は遠近感を麻痺させる。世界と僕の間には、傷つ ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す

荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る

ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
ワールドクラスの自称詩人
と聞いただけで
そら恐ろしいものを感じるが
そのワールド自称詩人が
一同に会して
自称詩を語るという不測の事態に
ロシアもウクライナに
ミサイル撃ち込んでいる場 ....
深夜、兄がやってきて
透明な言葉を吐いた
ご飯を食べるように
一粒一粒吐いていた
寝床を整えてあげると
几帳面に身体を納めた
兄は二十八歳で製薬会社に就職し
寝返りをうった
も ....
 朝 昼 晩

 春 夏 秋 冬

 いつでも どこでも 誰にでも

 降りかかる 新しい発見

 ある時ふと気が付きました

 靴下は必ず左から履いていました

 右から ....
「わたしは、野心家には屈しません。
 野心家とは、つねに世界に災いと混乱とをもたらすものです」
「たしかに……」と、ガージェス。
「アイソニアの騎士は潔白かもしれませんね。しかし、彼は戦いの世界 ....
「あなたはまず、アイソニアの騎士をおびき出すための、餌です」
「アイソニアの騎士とは……グーリガン・ハルガンテ様のこと?」
「そう。クールラントでは、アイソニアの騎士と呼ばれていた男です」
「わ ....
ガージェスは、イリアス・ナディの面前に来て、言った。
「お目覚めですかな? イリアス・ナディ嬢。いや、
 こう言ったほうが良いでしょうか? イリアス・ガ・ラ・ハルデン」
「あなたは誰なの?」イリ ....
○「ほめられない社会人」
家庭や学校ではほめられて育った子どもたちが
やがて社会に出て仕事につくと
ほめられなくなる
注意されることはあっても
ほめられなくなる
真面目に働いても
それは ....
さっきから暫し
詩的な夢想をしてみた
イメージの世界で遊んでいた
詩を書いて満ち足りた感覚があった

昨日まで使っていた電子決済が
今朝は使えなかった
だから紙巻タバコも氷もコーラも
 ....
地の時代の闇が世界を覆っている
飢えて寒く凍える肉体と精神
厚い雲に遮られて
天球の恒星の光すら届かない
暗くて闇に慣れた目でも
自分の手のひらさえ見えない

さっきから聞こえるのは
 ....
青みがかった朝の空

毅然と独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズム

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ宇宙の漆黒は

思考の光に照らされて

眩む映像、生動の渦

 ....
オートバイで
日本一周から帰ってきた
何か月もかけて回ってきたから
ニュースでその場所を聞くと
一瞬で気持ちが辿りつける

でも何かできる訳ではない
そこにいた時間は一瞬であり
通り過 ....
{引用=相互喪失}
懐中時計のなかで時間は眠っている
ただ機械の心音だけが
時不在のまま静かに続く
蓋が開いたらいつも「今」
観察者の視線など気にはせず
ひたすらに死の距離をこまめに削る
 ....
イリアス・ナディを捕らえたのは、ガージェス・ノルディアという男だった。
彼は、オーバ・ニーチェのナンバー2の位置を占めていた。
ガージェスは、フランキスにも劣らない野心家だった。
そして、祭祀ク ....
数日の後、イリアスの消息につながる一つの情報が得られた。
彼女は、市場への買い物の折に、数人の男たちに囲まれ、
麻袋に入れられて連れ去れたというのである。この情報の収集には、
アイソニアの騎士が ....
アースランテの千人隊長であるアイソニアの騎士は、
彼のものとなる情報網を持っていた。
二人は、場末の貧民窟へとやって来て、聞き込みを始める。
「イリアス・ナディを知っているか?」マティアスという ....
 希望の朝。
 常緑樹が瞳に優しい。
 無情の朝。
 屹立する断崖絶壁に立っている。
 どんな夜を過ごそうが朝は来る。
 
 不安、悲しみ、淋しさ、諍い。
 微笑み、喜び、美、愛 ....
おかしいな
おかしなことのために
多く人が亡くなって

おかしなことがまかり通る
ということ
おかしなことでもついていく
ということ

わかりました
社会的立場のある人ほど
No ....
友達の結婚式に行くような格好で
街を集めていく
左手に花を持って歩いていく
花瓶から引き抜いたまま
夢の中ですら自由になれない

何も感じないのかって
君は僕に聞くかもしれねーが
 ....
麦を収穫したからこれでお酒を造ろう





小麦で造る





大麦で造る








 ....
ある程度の挫折と
ある程度の喜びをある程度やってみたいとおもっています

精神的にてんぱりが止まらず
みなさんご存知の自分の限界的場所に
いつまでもいたわけですが
自分の限界なんであくまで ....
トイレにいったついでに
(勿論、手は洗ったよ)
台所によって
今朝から水に漬けてある電気釜の内釜に
こびりついたもち米を爪でかき取って
石鹸で洗ってから温水で洗い流す
倦怠感が増してきたの ....
結局、生きるしかないのだ
という諦めの言葉が
泡となって水面に浮かび、弾けた。
そう、言葉はいつも弾けて
行方知れずになる

かつては
胸の奥の熱い火が
水のような心を沸かせた

 ....
久々に晴れた夕、
庭先に赤々と
一筋の光跡伸び

沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
落とす燃える死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
鬩ぎ合う剥がれ始めた境の残像、
闇と光の配 ....
至る所で見かける
綺麗なイルミネーション
年々レベルアップ

団地などでも競い合うように
綺麗で穴場になっていく

イルミネーションが
なければ冬は寂しい
寒いだけの夜の空間

 ....
ダウン症児の息子をどっこいしょ、と
支援学校のバスに乗せてから
家に戻り、テレビを点ける

連続テレビ小説『舞いあがれ!』で
ナガサクヒロミが娘を想う名演に
涙ぐみ・・妻に言う

「こ ....
誰も代わることのできない人よ
ルーレットはすでに回っています
ざぶん! と酒樽に入ったあの日の飲み会のように
決意をもって、ゆきませう

もう迷わない
もう退がらない (如何なる日にも肩を ....
光の朝に天高く
突き抜けた青をトンビが舞う

東京郊外にトンビ、飛ぶ!

あの、
高々と大きくのんびりと
旋回しながら舞い飛ぶ姿、
記憶の底から間違いなく

朝の輝きを光源を
よ ....
○「師走」
今年もきっぱりと師走が来た!
忙しくない師走が来た!
寒い師走が来た!
年よりはコタツでまるくなる

○「個人情報」
携帯を使っている限り
個人情報が政府に筒抜けになる
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
砂漠暗合122/12/4 21:28
五行歌、未知なる深淵ひだかたけし5*22/12/4 18:19
ワールド自称詩人が自称詩をカタール大会花形新次022/12/4 17:49
寝返りたもつ422/12/4 16:05
発見佐白光022/12/4 14:58
囚われたイリアス(四)死に巫女1*22/12/4 12:20
囚われたイリアス(三)1*22/12/4 12:20
囚われたイリアス(二)1*22/12/4 12:19
独り言12.4zenyam...1*22/12/4 7:27
「日々の雑多な想い」ジム・プリマ...3*22/12/3 21:22
「その瞬間に向かって」1*22/12/3 20:00
静観の時にひだかたけし4*22/12/3 19:19
日本一瞬イオン022/12/3 16:49
漂着せずに深海へただのみきや022/12/3 15:36
囚われたイリアス(一)死に巫女1*22/12/3 9:54
盗賊ヨランとアイソニアの騎士(六)1*22/12/3 9:53
盗賊ヨランとアイソニアの騎士(五)1*22/12/3 9:52
信念メープルコー...3*22/12/3 5:50
だがしかしりゅうさん322/12/3 4:58
はじめまして、もうやめましょう。竜門勇気2*22/12/3 0:50
寒山&拾得TAT4*22/12/2 22:35
ある程度の挫折モマリサ公122/12/2 19:45
「待っていた天恵」ジム・プリマ...3+*22/12/2 19:04
まーつん1*22/12/2 18:12
夕に焚べるひだかたけし5*22/12/2 17:55
イルミネーション夏川ゆう122/12/2 16:07
将来の夢服部 剛522/12/2 12:58
ざぶん122/12/2 12:49
トンビと俺と光の朝と(改訂)ひだかたけし5*22/12/2 9:34
独り言12.2zenyam...0*22/12/2 8:09

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