私たちは同じ星に生きている けれど
たくさんの歌が謳う様に
本当に 同じ空を 見ることができるか
どこか南の小さな島では
太陽が月に隠れるというが
私の町に暗い昼は訪れないように
....
どこからともなく
聞こえてくる
真夜中の祭りの
雑踏に耳をすます
もういいかい
古くて日付のない記憶が
唐突に甦る
まぁだだよ
暗くてよく見えない顔
と 真夜中のかくれんぼをする ....
コチラ泥沼アチラ地獄で
這い上がるのも止めちまって
心も体もしな垂れて
もう嘲笑ってよ
ホラ視てクレクレ
右から左へ流す言葉
脳に焼き付く前に蕩けて
虚空を睨んで泡を咀 ....
最も欲しいもの
愛
最もいらないもの
死
毎日へとへとに
疲れて
寝る
苦しい
腰をやられ
膝をやられ
心を痛め
多くの人の愛を感じる。
貝を漁るコククジラの背
巡り辿る源流の砂壁のようだ
果てた、終には打ち上げられた骨、骨、骨
巨大で、かそけき命の塵に項垂れた、項垂れた、項垂れた
刻み続くよ、時は砂塵へと
あの鯨の大 ....
泣いた。小さなサリナは口足らず
言葉足りないと
ねぇ、何も伝わらないね
そう言って流す涙
君の全てを物語っている様に感じた
僕は君の全部を知ってるよ
意地っ ....
いつもの普通が、
普通じゃなくなる瞬間、たまらなく怖くなるのは自分だけなのだろうか?
ある日、
繋いだ母の手が、違う女の手だった。
お昼にいつも食べるおにぎりに、誰かの指が ....
きみが去っていった寂しさに耐えかねて
やけくそで立候補してなんとか故郷の知事になったのに
きみは帰ってきてくれなかった
やっぱり宮崎の田舎はいやだったのかい?
金柑とマンゴーと地鶏と宮崎牛じ ....
うるう年に生まれたので、四年にいっかいしか年を取りません
目下のもくひょうは人類平和のために
ごはんを残しません
となりのおじいちゃんが言いました
戦時中はこんなぜいたくはできんかった
おじ ....
5歳の僕は風の中にいた。
底の町から吹く風は暖かかったが、
上の町から吹く風は冷たかった。
底の町から吹く風を顔面に受け止めて
膨らんでゆくと
僕は虫になって舞い上がった。
谷の反 ....
夕暮れは冬の茜色
窓辺にはバラ
ひとつひとつ、凛と咲いている
病人のひどい言葉を
なかなか許せないでいた
自分のことはすぐに
許すのに
さっきまでは
持って行こうと思って買った ....
肌を逆立てる岩は
海峡のこちらに隠れ
蒼暮雨(そうぼう)の丘は煙(けぶり)の中に
輪郭という硬さを失う
選ばれし紅(べに)の焼印に
私の濡れた唇は、許された水の細粒子をまとっては
なおさら ....
朝、晴れた日に空き缶を洗っていると
庭に群生する雑草の命の横溢に圧倒され
水遊びをしながら裸で駆け巡る稚児たちの嬌声に
私の心も浮き立ち
自らの空白を忘れてしまう
先程まで生きていた彼ら ....
心
自分の宗教を心の中で
否定しだした
一から十まで数え上げた
自分の宗教の欠点
今朝は目覚めて
妻のため歌を作った
二首の歌を
妻の携帯に送った
心って不思議だ
....
サバーン サバーン
砂浜に打ち付ける波を
追いかけるだけで
楽しかった
7歳の夏
ザバーン ザバーン
初めて友達だけで大人な
感じ
焼きすぎた卵焼きを詰めたお弁 ....
外国を使っていちいち郷愁をあおるやつら
東北弁にセンチメントを感じてから言えよ
するめいかでロマンを語れ
できないならそれもい
全員一回死んでこい
そしたらそれが今だ
自然に勝てない芸術だ ....
牛には角が2本、かなり大くて、いつもら涎をだらら垂れいる。
あと、牛のいるところはかなり臭い。
犬は色んな大きさだいる。だいたいワンキャン鳴く。
しょっちゅうハァハァ言っている。鼻が濡れて ....
久しぶりの天気に気がいってて
あたし首筋に塗るのを忘れた
プラタナスの木陰をえらんで歩いた
もうあきらめながら一日を過ごした
一日にできることなんか知れている
十年かけて ....
オレの胸の奥底に深海魚が眠っている
時折目を覚まし尾ひれを影のように揺らす
鬼灯を口に含んだように頬をふくらませて
きゅっきゅっ
と小さく鳴く
月を見る猫の目のような
....
わからないわけにはいかない
ひかりはトトロやオームでなく
ファミリーや私の身辺が
もたらすということをです
死にそうになれても
死にゃあしないので
わからないわけにはいかない
....
やまない雨がやむのを待って
ヤマネ
雨の日には山で何をしてる?
オタマジャクシは昔には
カエルコと呼ばれていたそうです
君にも
今とは違う名前があったかな?
アライグマやら
ハ ....
玄関のドアを開けて廊下を少し進んだところにある
右側の襖を開けると真っ先にテレビが目に入るだろう?
ボーナスを貯めて買った自慢のテレビさ
DVDは録画出来ないんだけどね…
その左にあるコン ....
タイプライターを壊した
夢見がちな小説家が
歩道に絵を描く
野良犬を蹴り殺した
隣の家の長男は
私に硬いキスをする
地球を手に入れたことのある
世界で一番不幸なひとが
尊く笑う ....
となりのおっさんが着信音に出て
イソギンチャク死んだんか、
と第一声を発した
さみしいやろ、海にほったらなあかんな、
おっさんたちにとってイソギンチャクは
犬や猫のような ....
男が、兄の娘に
寝ているところを包丁で、
胸や顔や陰部をグサグサにされてしまったのか
ミザリーが、叔父に
斧でまっぷたつにされてしまったのか
どちらなのかは誰もしらない
神 ....
遠く
遠く
離れてく.
言葉じゃもう
届かないくらぃに.
もう1度君に会えるなら
あの夏の日のように
....
駅の改札を抜ける
真っ直ぐに
そこは海膿を生み出し不味を産み落とす
海だ
呑み込んで/出して
暗黙の了解が支配する
その行為は果して即ち
愛してる
という単語を繰り返すという
そもそ ....
手の平にありあまる星を抱きしめた君は
在るべき場所に
帰す気なんて初めからないのだろう?
己の記憶が 空を支配することを求める君は…
星が悲鳴をあげているよ
固く縛ってしまったの ....
私たちから見たら
虫はなにも考えていない
なにも、というのは
私たちの考えていることはなにも、ということだ
地球から見たら
私たちはなにも考えていない
なにも、とい ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた
昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね
教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
....
3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805 3806 3807 3808 3809 3810 3811 3812 3813 3814 3815 3816 3817 3818 3819 3820
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.01sec.