まだ春だと言うのに
焼ける万華鏡の景色
溶けていく
まだ碧き獅子の
輪郭が弧を描いているのに
溶けていく
降り続 ....
ひらくことすら 忘れた花に
まぶたをふれ ささやく
かなしさのこと 花かざる店の花の
さみしさのこと 枯野のさむさの
ひざしはあふれかえっているのに
いつまでも こたえない
ひ ....
昔 大きな戦いがあり
そのせいで手首の骨が曲がったままついている
と祖父が言う
痛かった?
そりゃ痛いよ
(おじいちゃん人を殺したの?)
とは聞けない
昔 大きな戦いがあり
みな人を殺 ....
{引用=
目の前が滲んで
晴れた日が怖くなった
}
何でもいいと思っていたけど
やっぱりそれじゃ
上手くいかなかったよ
{引用=雨が、降るのを待ってる}
見 ....
喫茶店の窓で
貴方が来るのを待って
知り合いの店で
デザートをサービスしてくれた
大人になって
それぞれの好きな道で
ちまちまと稼ぎ
ストレスに弱い二人だった。
君は痩せ
僕 ....
その魚は女で
この骨は女で
あれを食べ残したのは女なのだという
よくわからないが
すきだとおもった
その背中は私で
このくるぶしは女で
あれを食べたのは男なのだという
....
朝から
しゃっくりする
左の指
秒針を無視して
血管の縮れる音
何かに似ている
携帯の着信ランプ
あおい点滅の吐息
あなたの奥へ
踏み出せない ....
ダンプティ・ハンプティ
そのあと どうなるのか
いつか思いだすだろう
あなたは知っているのに
教えてくれはしなかった
ハンプティ
生卵 それとも
ゆで卵 とにかく
われやすいので
あ ....
僕は不器用だから。
君に近づこうとしているのに、君が離れていくのが解るから。
もう、どうしようもなくて。
自分の力ではどうにもできないと、決めつけて、諦めて。
僕は、閉 ....
「期限、切れてるよ」
で、笑う、
そのレスポンスが
現実であると
人の中で生きていると
赤いイヤホンが
耳をふさぐ
電車ではいつも
ドアの横に立つ
ひとりきりであると
人の中で ....
ヤワイ花
ふわふわ蜜をいっぱいふくませ
メシベだかオシベだか
よくわからないその
土から生まれ
葉に育まれ
守りぬく天使の羽
なくさないで
こわさないで ....
咽喉が渇いてしょうがない
余計に言葉は伝わらない
言って被害妄想するなら、それでいいか・・・
苦しい
許容範囲を超えると発生する春の病
隠し切れない残り香が
私のまぶたに影を落とす
....
からりからりと晴れた空
君は何を思うのだろう
溜まった洗濯物は風が揺らし
休日の私は君に揺らされる
いっそのこと
忘れてしまえば良いのに
忘 ....
小さい大きく感じは下がれ冷たく爪からさかく
あの山のため息はため池死んだ不利をして片手でその撮ってね
その手でくり貫いた眩しくはない空にふれて耳から時が流れる
耳から聞える時計の音
降って固く雨がなるように
つないでいた手を
静かにはずし
あなたをみつめ
終わりを悟る
ステップは完璧で
くねらせた肢体は
スタンディングオベーションの花道に
これが最後のステージと
....
{引用=さっきから
同じ音
同じ声
同じ言葉
きこえるかい、
きこえるんだ。
嫌気がさしたりしないかい
光は射したりしないかい
それはないな、
ないな。
....
幼き日の僕には小さな世界で
起きている出来事が当たり前だと
思っておりました
家族の団欒など妄想の域で
何所の家庭も寂しい食卓なのだと
思っておりました
自殺したいと 殺して欲しい ....
いっそのこと
子供みたいに泣きわめくことができたなら
どんなにか救われるだろう
だけど今の僕は
涙を流すこともできず
ただただ
心が闇に閉ざされてゆく
本当は
こんなに暗い ....
皮膚の下に
いつも消えない断絶がある
電気が切れて、30分は
花嫁の
夢に用意した砂の中で
炎症している水を「見つけて
逃げてゆく
赤いキャップ、海の貝がら
いま此処には無い
心 ....
ちらかった部屋で
宝物を探していた
いつからか欲しいものは直ぐにテノヒラはを開いたら
そこにあった
暗い独りぼっちの部屋で
僕は人形と一緒に住んでいた
いつも鉄の檻 ....
君は頭のごくわずかなすきまに
生温かいミルクを注ぎ込んで
僕を騙そうとする
不安な宇宙を満たすそれが
なんなのか分かったとき
君はもういなかった
君は誰?
過去進行に思いをめぐら ....
何時か私は朽ちるわ
何時か意思は果てるわ
何時か涙は枯れるわ
何時か貴方も気が付くわ
物語が終れば
何時か私は朽ちるわ
何時か意思は果てるわ
何 ....
病院になんか行きたくなかったわ、1週間も。
三年半もいたのよ。それに、
まわりは、おばあちゃんやおじいちゃんばかりで
話あわないもの。
でもね、こうして帰ってくるとね、兄ちゃんがニコニコして
....
いまのわたしの「しあわせ」を
機械で数値にできるなら
きっと
《計測不能》
と、出るだろう
暗い中、自分の弱さに涙を浮かべた日は
まだわたしの内にくすぶるけれど
....
描かれた絵画とはウラハラに
散りばめられて、濁った水が滴る
水を流し込んで、混ざりあった絵の具を溶かしてく
水に跳ねて本来の色を取り戻しながら
パレットは、平たい固いプラス ....
いつもぽかりと空いている南の空の穴が
今日は埋まっている
穴は穴だと自ら信じなければ
穴でいられないのだと気付き
隠れたのでしょう
あなたは白球
土や草、空気の抵抗がなければ
死ぬま ....
梅のすっぱいにおいに酔っ払う
華に群がるみつばちは私
どうか どうか
こんな虫ですが、甘いくちづけを致しませんか
甘い蜜で夢を見るお礼に、世界へいざないましょう
....
レトロな花柄ワンピースに
包まれたあたしが踊るのは
腹黒のワルツ
赤いハイヒール三拍子に乗っかって
追い詰められていく
逃げ場のないダンスフロア
遮るものは何もないのに
....
野良猫を叱るために
名前をつけた
せっかく咲いた花の匂いを
ふるびたさかなの骨で
台無しにしたからね
眠れるはずの夜は
色が薄くて
もう愛想が尽きた
昨日歩いた川べりで
....
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