湖面にさざ波が立って
透明な魚がうまれた
それは夏の風
開け放した窓に
大群となって飛び込んでくる

君は薄い身体を持つ
果物をひときれ口に入れる
今朝もあまり食べないんだね
病んで ....
岬の白い道を歩いてゆく
突端をめざして一歩一歩
五月の空は
高らかに晴れわたっている

風が吹く
記憶が吹く
波が聴こえる
記憶が聴こえる

岬は細く長く
なかなか突端にはたどり ....
朝焼けの方角に
あなたがいることを
突然
私は思い出す

世界が
太陽にしがみつき
生きているように
そして
忘れているように

あなたを
思い出さない一日が
ひらり
乾い ....
灰緑の目を拾い
ひとつ聴き
またひとつ拾い
またひとつ聴く


頬の上にあるのに
見つけられない
遠い遠いはざまから来る
遠すぎてかたまりの音の群れ


笑みや ....
ホームに立っていると
不意に背中を包む非道い手の感触
音が消失していき
皮膚が離れていく
トン
と、背中を押されると
バランスを崩した肢体は
地上を離れていった
近づけ ....
芝生の上で
ファーストキッス
ラブレターの嵐
家の前に犬の散歩

マフラ
バインダー
ビーズ細工
チョコ

秘密の会合
フォークダンスで握った手
待ちぶせ
人造ルビーのお守り ....
転調する夢の中に
あなたは また
夢の中のあなたを
訪(オトナ)う

澱んだ夜に
薄く流れる血の
膜を 刺のような
視線で突き刺す
と あなたの表情は
わづかに歪む

あなたは ....
          花をめでる綿雲があった
  その綿雲を抱擁するそらがあった そして
その深いそらからは 天使の梯子が降りていた

           そんな昔はわすれよう
       ....
赤、青、黄色、黒、白
切って、
泳いで、
胞子、
そこに命はあるか?

太陽、月、花、動物、死体
本当は優しくて、
淋しがり屋の女の子
目を逸らさないで
しみついたカーテン
コール・オーダー・リピート
あいているノブに触れないと
指紋がわからなくなるから
その先にまぎれる長椅子の影しか
入れないすみに 磁石を落とした
耳たぶにくい込めない鎖 ....
 
星と星の狭間を
人差し指で、なぞり
名前を生み出して
 
明日の何処かで
煌めく胎児達は
新しい呼吸法を習い
 
希望に満ちた
我が儘な産声を上げ
人差し指、から伝わる
愛 ....
わたしはどこにでもゆける

わたしはいつだってゆける

あなたの手のひらが、わたしとつながらなかったとしても

それがわたしの大地を肥やす水になり、炎になるだろう

あなたは嘘をつ ....
{引用=シロップに
涙を溶かして
ノンアルコール
カクテル作ろう

夜を飾る星
三日月の船
誰にも似つかない
孤独のアクセント

君はまだ
夜更かし少年
なんにもないか ....
夕暮れまで遊んで
楽しく笑って
喧嘩して泣いて
何と無く時は過ぎて


帰ろうとする
私の手をとり
「もっと遊ぼうよ」
震える手に
私も肩を震わせた


本当は
「バイバイ ....
俺は笑っちまったよ
死ぬわけねーものが死んだ
そんなん誰かの都合のいい嘘さ
おお
あんたが死ぬことなど無いさ
つまらない嘘が消えるまで

あああああああああああああああああ
いまわ ....
ゆっくりと伸ばした白い板の上で
それでも会議は終わらなかった
鉛筆をぐるぐると動かすと
難しいことばかりがかたち、になっていく
僕らの体は水に溶けるように出来ていて
ペットボトル一本分で
 ....
バスドラムを踏みすぎて
ブラッドベリィはくたびれた

チャーリー・パーカーが着くころには
心は真白い駅舎の中

誰も悲しい夢を見ない
あるひところの黄金時代を

取り戻そうと音楽は
 ....
良く晴れた真昼に

思うのは
きみのこと





汗ばむ

背中

首筋

手の平


私の体の
いたるところに
きみを思う
どかどかうるさいロックンロールバンドが
多摩蘭坂を越えて町にやってきたあの日から
僕の心に響き続けてきたスローバラードが
ついさっき聞こえなくなった

どうしたんだ
機嫌直して
いつ ....
すみからすみまで
あんたってわけじゃなかったけれど
アンタがいるから安心だった
アンタがいるから安心してた
難しいことじゃなくて
ベイベーってだけで
いろんなことを
おしえて ....
引っ掛かってしまった





ファスナー。



みたいな、恋愛ばかり繰り返して。



向き合わなければいけないものを無視してる。



欲しいのは、快楽ではな ....
なんにもない

なんにもない


あたしには 何にもない

あの人たちは 楽しそう
だけど あたしには
何にもない

朝おきて
お弁当つくって
食器洗って 洗濯干して
間に ....
求めている/
近くにあるのに遠くしている/
いつも僕の欲望のせいだ/
みんな頑張っているのに/
駄目かも知れないから/

外灯がお花畑のようだ/
ビールを飲んだのは僕だから/
きみを忘 ....
 
 
駅前で
象が似顔絵を描いてる
めずらしいので
たくさん人が集まってる
似顔絵はとても上手だけれど
鼻だけ象みたいに長いので
群集の歓声はどよめきに変わる
目から涙が零れてる
 ....
ぼくはひとりだ
ハブラシは両手いっぱいあるのに

ぼくはひとりだ
一度に100人のコを愛することもできるでも

ぼくはひとりだ
そっと優しく髪の毛を洗うけど抜け毛が酷くて

ぼくはひ ....
{引用=たぶんなんにもなくたって、
生きてゆけるのさ。

本当はね、
本来はね。

だけどぼくは、
なくせないのさ。
生きてゆくために、さ。


生きやすく首を絞めている ....
夜明け
窓から冷たい空気を
迎え入れたとき
君に恋していたことに気づく

吐く息が白く
一瞬雲になり消えていく
君のいない空の向こうに

なぜ
夏でなくて
この冬の季節に

 ....
尻が黄緑色の赤いりんご
地球の頬が凹んだ形
よく見ると日本列島のあたりに
小さな傷がある
皮ごとかじると
茶色のしみになっていて
セピア色の記憶がよみがえる

家族で
伊豆の修善寺に ....
簡単なことしかいえないよ
だっていちばん
簡単な気持ちだから

もう言葉
えらばなくても いいよ
あたしを傷つける
言葉なんてない

他のひとにはしないこと
あたしにはしていいよ
 ....
叶わなかったものを
あした、と呼ぶことにした

ガラガラで出てきた白い玉
おじさんが残念でしたとティッシュをくれた
列から離れるとラッパの音が揚々と響く
真っ赤な自転車を当てた女の子は
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ふるる6*09/5/3 12:33
塔野夏子5*09/5/3 11:30
朝焼けの方角にuminek...3*09/5/3 11:29
うたうたいへ木立 悟409/5/3 10:32
分裂するいっと009/5/3 10:32
初恋ペポパンプ6*09/5/3 9:50
99のアイロニーのためにフクスケ109/5/3 9:41
猫背の囚人信天翁109/5/3 9:30
サブリミナル蝶澤109/5/3 9:23
導火線砂木5*09/5/3 8:59
御手琥霙ふうり1*09/5/3 2:32
母親猫のひたい撫...009/5/3 2:32
ノンアルコール・カクテルゆうと1*09/5/3 2:27
別れの詩三之森寛容4*09/5/3 2:18
忌野清志郎が死んだってよ竜門勇気3*09/5/3 1:27
恋文霜天009/5/3 1:10
五月の音楽瀬崎 虎彦1*09/5/3 0:35
汗ばむ季節またゆでたまご009/5/3 0:28
スローバラードが聞こえなくなった夜に楢山孝介4*09/5/3 0:16
そんなに考えることはないホロウ・シカ...1*09/5/2 23:52
ファスナー。209/5/2 23:37
なんにもない蒼木りん009/5/2 23:18
ひとはじぶんを許している吉岡ペペロ509/5/2 23:07
象の出来事小川 葉209/5/2 22:51
ぼくはひとりだそらの とこ6*09/5/2 22:32
ゆうと009/5/2 21:40
夜明け乱太郎10*09/5/2 21:09
実り殿岡秀秋209/5/2 20:19
大切はちはちよん4*09/5/2 20:03
その名は、あしたあ。8*09/5/2 19:48

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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