午後
カーテンのすきまから
迷いこんできた空想がひらひらと漂う
うまく捕まえることができずに
言葉にならないので
そのままにした
きっと
そのままの方が良いのだと
勝手な理由を知る ....
文鳥は
帰ることができませんでした
あんなにうとましく思えた
ステンレェスが
今では
こんなにも
いとおしく想えるだなんて
文鳥は
....
あいつは サイダーばっかり飲んで
おれの言うことなど聞いちゃいない
あいつは またスカバンドから分けてもらったっていう
うさんくせー煙草を吸ってハイになってる
へー押入れの中には蛍光灯の光あふ ....
あなたは言葉を使う
擬音語、擬態語、メタファー、イデア。
言葉は終わってしまった。
映像にも、音楽にも、後を託すこともできずに。
あなたは、知っている。
終わ ....
にじむ揺れる手のひらと
花の匂い
暗室で二人はまるい話をおとす
「小さくかたまり、何もできなくなりたい」
きっと忘れる
暗い狭い手の中
ただ物言わぬ路頭の人たちと
ほんの数ミリの ....
イデオロギーの対立なんかじゃない、
みんな、わがままになっただけだ。
政治家も学者も社長も、詩人さえも
伝わらないようにするのに必死だ。
偉い人たちは、みんな
....
是非にと所望された電柱
お前の未来は明るい
お前の姉さんはおととい
嫁いだばかりで戻ってきた
カラスの巣はハンガー
ハンガーとハンガーとハンガーで
流動的なヒナたちが
どこで育っているの ....
違和感が部屋の隅で静かに息をしている
仲良くなろうと手を伸ばすが
その手を握り返してくれるのは
くしゃくしゃになった今朝の新聞だけだ
カレンダーと共に踊っている間に
....
もう新しい朝が来た
まだ何も終わっちゃいないのに
どう見えるかは知らないが
ただ祈り続けたいだけなのに
空に煌めく金色が聴こえたら
目覚めることから始めなくてはいけない
可か不可か ....
絶望の夜に生まれてきたわたしの
千切れた翼をそっと撫でて欲しい
満月の夜には傘を差して歩こう
堰き止めた心が零れてしまうから
吐き出した言葉が砕けた鏡のように
いくつものわたしを誰か ....
屈辱
禮禍幸忌
となりの芝生
Y氏の隣人
グレートマザー
鈍い頭痛
遠く尖った耳鳴り
想像力
想像力
ビートルズを敢えて避けて
辿り着いたら想像力
喜劇!喜劇!喜劇!
人生!人 ....
暑さにうなだれている名も知らない花は
剥がれかけたマニキュアと同じ色をしていた
使われているひとつひとつの配色が
くっきりとしたものばかりなのは何故だろう
まぜこぜしないのがこの季節で
....
人間に生まれて
それゆえに
宇宙の事や
人類の進化の歴史や
その他 いろんな事
難しいことも
学びたいと思う
*
父と母がなぜか結びつき
私が ....
生きているよ
今も
泥みたいにね
暗い部屋で小さくなってる君
外に出してあげたくて
心を涙で浸すんだ
優しい涙
君は頑張りやさんだから
誰にも甘えられなくて
沢山の気持ちは小さくなって
....
初恋。思い出と呼ぶにはあまりに拙い後悔
ぼくは確かに恋をしていた
あの頃
あの頃
あの頃
この胸の裡に何度呟いても消えないこの想い
ぼくは男の子で
彼女は女の ....
おおきいひとと ちいさいひとと
こっちの部屋に集まって
大騒ぎで追いかけっこしている
あっちの部屋の
ちいさくなったおおきいひとが
熱心に見ている
かたつむ ....
季節を冷ますように降る雨に
一羽の鳥が耐えている
凍える鳥は自分を哀れだとは思わない
だからといって
鳥に悲しみがないと思うのは間違いで
たとえそれが哀れに見える鳥を見た
自分の ....
海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ
夏はもう、
すぐ ....
*
暮れ急ぐ空の半分は明日の為のもので
残りの半分が今日と昨日に残した物を映しているのだと、
お互いに主張して譲らない青と赤が、譲り合い一つに溶け合ったなら紫色を生むのだと、天の切れ間には黄昏 ....
灯が川を流れてゆく
灯はたましいだ
青い川を流れてゆく
悲しみが胸や鼻をつまらせる
あなたをコピーする
それをたましいに貼り付ける
あなたが見つめている
....
きょうぼくのからだは
悲しみにつまっている
表面張力いっぱいで
すこしでも揺れたらこぼれそうだ
きっと何十年まえ、何百年まえにか
おなじ日に
悲しみにあふれた日 ....
富栄養のこの時代
泳いでいるだけで
食べ物が入ってくる
情報過多になる
洗脳するTV
お笑い芸人がはびこる
洗脳するテスト
もっとのんびりして欲しい
一方的な関係
人の気持ち ....
今のことはわかる
明日のことはわかんない
一時間後も 遠い未来だから
相手の心を殺すのは簡単な事
人を傷付けるのは簡単な事
感動させるのは?
凄く難しい
嬉し涙を流させたら上出来だ
人の悪口を言ってる貴方
その人を感動させては ....
ふあ〜っ、ダメだ〜、おれはダメだダメだ〜。
風呂場にて。水を浴びつつ。
ずいぶん長い間息をしていなかった様だ
瓦礫の下や珊瑚の枝に挟まった空気も見つからず、その日は仕方なしに大きく口を開けた
ゴボッと音がしてくらげみたいな泡がゆらゆら上っていった
無感動 ....
0と1の間には
器用に線が引かれているようで
不器用には離れない
投げやりに出された天秤の
小皿に対象物をまとわせ
触れ幅を好奇の対象として
タブロイドはアングルを待つ
0か1か
....
悲しみのシートが辺り一面にバラ撒かれて
そこら中
踏んだら壊れるから
踏んだら壊れるから
一歩も動けなくなった
左人差し指の皮膚がめくれた
そこから少しずつ広がって
第一関節 第二関節
手首へ腕へ肩へ首へ胸へ腹へ背中へ
頭へも 足までも
そのうち体すべてがすっかり
入れ替わってしまった
....
3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805 3806 3807 3808 3809 3810 3811 3812 3813 3814 3815
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