おんなの額の眉間のあたりに

ワルプルギスの夜は訪れ

黒い瞳は熱をおびて

銀食器のように冷たく暗く輝いている

あるいは柱の様な静けさの中には

緊張の糸と欲望の動脈が絡まり
 ....
川にもいろいろあるようで
長江やらガンジスやら一級河川やら
ただ今、僕の眼前を流れる川には
どうやら名前がないようだ

名前のない川
名前のない橋の下
家庭排水に汚染されたヘドロのような ....
夕刻地平線 紙の切り傷

鼓動にあふれた静寂がふたつ

痛みをともなうのは
前世からの記憶のひとひら

秘めた焦燥は赤色に駆られて 涙をおとす

はりつく体温と
しお、鉄の味

 ....
無拓の折に苛まれる
自分がキライ 呟く

無択の檻に閉じこもる
選べないよ、見えない

御託ばかり 並べ立てる
嘘はイヤなの

望み通りに行けばいいのに

反比例する感情
沸点 ....
うつむいた君のまなざし
梅雨空の雲より重く
今日も紫

かなしいから
空は見ないの
あの深みに沈んでいけたら と願うけれど

かしこいから
夢は見ないの
重力に逆らっても必ず落ちて ....
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
声は聞ける

顔も見られる

だけど

声を発する

顔が見えない


条件付きの日々を

与えられた二人は


偶然の叶う夜に

同じ月を見上げることとか

 ....
端より 染まる
ひと刷け ひと刷け 
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く

つくばう宵やみに 
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ

 ....
渚を歩いていたときのことだ。

波打ち際に、細くなめらかな黒い曲線が描かれていた。
それは波の姿を象って視界の及ばぬ範囲へと延々と続き、
足元に目をやれば無数の点の集まりで、なにかの種を思わせ ....
僕たちは行進する
雨と雨と雨の合間を
かなしみの残る青空に
バシュポン
圧縮した空気は開放され
白い弾丸は
砲の初速を逃れた彼方で
小さな羽を広げる

あの
遥か積乱雲と日輪草の
 ....
視界を折られた朝
芽吹いたはずの白い素肌や
飽和したような
そうでもないような
呼吸 鼓動は
やはらかいしろに
還ってゆく

ぎこちない脈に
わたしはただただ泣いたような
そう ....
コンタクトがかわいて
何度もまばたきする冬
きみの歩いてるところが
いちばん好きなのだ

ひとを好きになるって
誰かの強烈な信者に
なるっていうこと

ふいに抱きしめられた
湿った ....
意思のなかに空虚が
ひろがり、朝
何もすることなく、きみは
運ばれていく、
何もないという
断絶が
線路の向こうまで続いている、朝ドアが
開いて、誰も
いないということが
 ....
爛々 爛々

光の洪水に包まれ
さまよう僕たちは
何処にいくの

時間の歯車は止まってくれない
立ち止まって周りを見渡せば輝いていてまばゆい宝石
見たくなくて目を閉じても宝石の まば ....
声にベッドを朝にして
光たちにそれでもいいと
いた魚は空腹だと言い
見つめてひろった果実を持ち
手にしたことを思った

笑ってそれを切っていく
着ている色に
気が確かになっていくようだ ....
 
 
縁日で
祖母が買ってくれた
空色の風船が
手のひらを
するりと抜けて
空高く舞い上がっていった

東の空へ流れていく
風ははるか上空
西から東へ吹いている

お日様と ....
蝕んでいく

内からも
外からも

不用意に赤く
醜く膨らんで

わたしをじわじわと
壊していく
慣らしていく
腐らせていく

絶望の色は
必ずしも闇と同じではない ....
もう、覚えた。

昔の自分の写真、表情が無い。固まって冷えた目をしてる。

布団だけはある部屋でこんこん眠ると色んな音や声が聞こえてくる。いつだって夢の中にいるみたい。それが当たり前になってる ....
               090702




高真空を保つため
綺麗なガラスを探してる
トタン屋根の鉄を材料に
製造中の万能管ソラ
空の守りに使うんだ
ガラスのコップは溜 ....
ゆうきがないんだよね
って
いっ
てるじ
てんでそれはもう
すで

やるきがないってことなんじゃないのかなそういうことなんじゃないのかな
恋愛の醍醐味は、失恋後の愚痴というけど、本当なのか。
それは恋愛未経験者にはわからない感覚だ。

さて、今日も脳内姉とにゃんにゃんしてこようか。
涙が乾かないうち

また雨が降る
 密やかな夜に

 闇明かり  ぼんやりに浮かぶ

 眠る女の細足を

 そっと撫でた



 まるで性器を生ける白磁の質肌

 たまらず、頬鼻をそ ....
こんな世界。あんな世界。


 二つ予定された親の手術の一つを終えた晩。実家の風呂場にて。意味不明。
大きく
深く
熱く
重い

それは

宇宙に似て
海のようで
太陽に近い
身体の中身

揺らぐ大気であり
積み重なる地層

満ちて欠ける月であり
自転公転を繰り返す地球 ....
長めのタバコに
黒ずんだジッポー
傷だらけの革財布
着信のないケータイ

愛想の化粧を施し
常識の服を着て
社会の砂漠を渡る

それが私

記憶の中の地図を広げて
迷いの嵐に巻 ....
その顔で笑って

(あの表情で笑って)

その口で呼んで

(あの声で呼んで)

その体で抱きしめて

(あの心で抱きしめて)


あなたのいない
あなたへ

誰かの中 ....
甲高い空の
青を透かして 
下弦の月とすれ違う
夢の満ち潮

風の凪に
追いついていく
クラウディ・クオリア
たなびくかぎろい
こころゆれない 
レイニー・クオリア

果てしな ....
僕らはどこでも眠れる
可能性の、結果として


拘りを隠しましょうか、誇りを仕舞いましょうか
まっすぐな道をまっすぐ歩くためだけの
呼吸、でしょうか
道は裏返りながら繰り返されて
それ ....
 
 
 
【星に願いを】



 私は愛を知らない
 どうやら生まれたときからそんな感情がなかったらしい
 だから私は人を愛することを知らない
 他人にとやかく言われても冷たい瞳 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
魔女瑠王2*09/7/2 18:50
名前のない川熊野とろろ1*09/7/2 18:26
夕刻地平線 紙の切り傷瑠王5*09/7/2 17:54
無選択爆発相羽 柚希2*09/7/2 15:21
紫君子蘭照留 セレン209/7/2 14:59
存在吉岡ペペロ1209/7/2 13:46
通信邦秋3*09/7/2 13:37
夏の宵月乃助7*09/7/2 12:44
海と蟻夏嶋 真子25*09/7/2 12:34
鳩砲佐野権太27*09/7/2 9:50
旅の始まり 祭のあとゆるこ309/7/2 9:44
かみさまはちはちよん6*09/7/2 8:57
_こもん709/7/2 7:31
爛々群青109/7/2 3:24
あこがれ番田 209/7/2 3:20
空色の風船小川 葉409/7/2 2:36
腫瘍ジャイコ309/7/2 2:21
その匂いアサギ109/7/2 2:07
コップ一杯の宇宙あおば6*09/7/2 1:13
ゆうきサイコ009/7/2 1:04
終わりTama109/7/2 0:57
雨 のち いのせんと009/7/2 0:54
さみしがり屋のオニ姫ヨルノテガム009/7/2 0:19
本日の独り言 その七A-292*09/7/2 0:06
好観みっきゅん009/7/1 23:54
愛鍵109/7/1 23:51
人とヒトと他人(ひと)009/7/1 23:50
雨と太陽のクオリアフミタケ3*09/7/1 23:43
うつくしい世界霜天309/7/1 23:32
星に願いを綾瀬たかし109/7/1 23:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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