空気とは妥協である
空気を読むということは自分を出すことをあきらめ、
周りにすでに築かれているその状況に自らをなじませることだからである
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに真剣だ。
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに前向きだ。
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに生きている。
傷 ....
曖昧な
水平線を見つめてる
曖昧なわたしは
空の青と
海の青の
見分けがつかない
ひとすじの
線となり
その向こうに
糸で縫い閉じられていく
待ち針を抜きながら
今日 ....
take one's farewell of life
a farewell talk
a farewell drink
a farewell......
今宵、静寂
転がしたままの ....
立って目に
公園の河原にいた
寂しさをどこかに眺めていたい
誰にも会えないままに歩いていると自分が寂しいもので
川をぼんやり流れていくのなら
誰かに会ってみたいと思っている
公園の ....
光の世界は絶対の中で苦しさだけの
空前の未来もなく愛を求める
絶対の宇宙の中だけれど今はお金を持っている
晴れ渡って探している闇もなく
世界が正しさの内に雲のベンチで
体の構造を天使のさ ....
洗い立てのシーツに寝そべって見上げた残像は
なぜかいつもやわらかな笑顔でした
余韻にしては強すぎて 写真と呼ぶには曖昧で
水のように 焔のように とけてゆきます
残された絵の具だけ ....
甘ったるい猫の声が
夜中の頭脳に響き渡る
肩を抱く君の
冷たい視線に畏縮した
柔らかな雨の午後
本当は何にも
解ってなんていなかったくせに
まるで味方のような振りをして
押 ....
あ、○
満月やんけ
なんも映しよらんが
鏡みたいな○や
あれから何年や?
あれからって、どれから?
そやなあ、ふたりで滝さがしにいって、月見ながら、おまえの半ケツ突いてからや、
はっ ....
空に そして風に
ひとり仲間はずれになった人のうた
掌に そして髪に
愛されなかった人のうた こぼれる
ゆるやかな夜のカーブ
時間をするするとほどく
リボンのように
冷たく光る夜のカ ....
草いきれと湿った地面の匂いがする
(夏だ)
こっそり張られた蜘蛛の巣を
黙って許すことにした
いのち、を
思ったわけではないのだが
今日はこの国や
内包する宇宙にも
とりわけ関心が ....
すべていなくなる夢を見ながら
君に似た花を枯らした
テーブルクロスの染みになったギムレットが
僕にはただ、滑稽に思えた
左手に滴る血を感じたまま
深く深く
どうしようもない
何にも触 ....
【the GARDEN of SINNERS】
今日もまたテレビのニュースで飛行機が堕ちたと言っていた
昨日の新聞によると世間を賑わせていた殺人鬼が捕まったらしい ....
汚れたうさぎ色の空から
アスパラの雨が降る
雨は次々に根を潜らせ
背中から空へ白いまっすぐな筋を何本も何本も何本も
川の溜まりの鋼の渦に
くるくると浮かび上がるそのひとの「きのう」
....
ゼロに集約された灯かり
気がついたら夕暮れてるので
一日の長さの話をして
一日の速さの話をして
袋入りのコーンポタージュは
10個入りだし特別な感じがしないのね
100度を越えても少し ....
鎌の三日月。目指すもの高く。
探し出した体温計の数字もやはり高く。
愛しいまどろみの中で声と瞳がよぎる。
新しい感情と世界。
あなたに感謝。
首に余計な発熱装置。
....
こねこがぐったりしてゐるよ
こねこがぐったりしてゐるよ
もうひとふんばりしてみるか
こねこがぐったりしてるから
クモの巣に抱かれた雨粒が
かみさまの吐息に焼かれ
人知れず光を集めては
底なしの池に飛び込むのを見ていた
母さんは居なくなって
波紋すら、
できなくて
何処で見失ったのか
命の終着 ....
あなたに会えるかもって
可能性0.0001%に賭けて
帰り際
小さな鏡で髪型確認
わざわざ歩いて遠回り
でもやっぱり
あなたには会えなくて
以前あなたに会わせてくれたこの道を
....
小学生くらいの子らが
稲の先に休むトンボをつかまえて
羽を毟り取り
わあわあと
隣の子は
首根っこをつまんで
勢い良く捻り
けたけたと
楽しげに
笑っている
びいびい ....
嘘つきたくて
小柄な爺の世迷い言
小僧よく聞けこの俺は
15の時には家出して
街から街への放浪暮らし
幾度も幾度も死にかけて
山の上から街を見て
谷の底から月を見て
たどり着いたが ....
密生している高木が
お辞儀をしているのでした
すると明るい時間に立つのは
随分とひさしぶりだと解ります
きらきらと光りに靡いている
真っさらな仮面をつけている
その地獄のやうな風が ....
船乗りのいない朝は 突然やってくる
脳が白い朝焼けに揺れる
瞼から忍び込んで 水平線を引く
船腹をなめる波が 意を鎮めて{ルビ誘=いざな}う
船体の軋む音が 孤絶した海を助長す ....
朝靄の折々重なり薄紫に
ほのかに明るく心地よき
香りいづこより聴こゆ
水音の感ありて
寄れば俯く人影は
ゆるり振り向き穏やかに
微笑みたたえる女貴人の
後 ....
月がとても綺麗ね
アホと呼ばれすぎたみたい
明るすぎるから
だから
迷子にならない内に
最後のママとのお家に
帰ろう
なんかさなんか最近さ
何とかと煙は
高いところ
目指すって ....
切ない瞳で彼を見つめてみよう。
心の内奥に潜んだ哀しみに、彼が触れられるのかどうか試してみるの。
その瞬間に、とある心地良いハーモニーが聴こえたのなら
目の前の世界が少しだけ実感出来ようにな ....
私はとうとう文章でしか喋れない
現代病にかかったらしい
すべて 0と1に聞こえてしまう
変換する脳が 唯一ひとらしい
宇宙が自転をしていると仮定すれば
溶け残った氷のような地球は ....
始まったばかりの夏
の土の中、まだ摩擦の悦びを知らぬ柔かなお体の、蝉の
けれど夏の終わりにはカサリ摩擦死するお体のそのお顔の
死んで乾いた真っ黒い眼球をもう浮かべてしま ....
ひとつしかない身体が傷ついていく
潰えては芽生える花のように
太陽が昇り、一日の終わる頃に
気泡のような涙を浮かべて
あともう少しだけ頑張って、なんて
純粋で、自分勝手な願い
アンチロ ....
幸せの一時が
紫煙の曲線の様に流れて消えて
部屋を出て行った
追いかける左手を右手で制して
時間を止めてみた置時計
シャワーの放物線をローアングルで眺める
ゆっくり
ゆっくり ....
3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801 3802 3803 3804 3805 3806
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