風の手紙は紅に
あなたの想い映し出す
見あげる空は黄昏に
安らぎの瞬間(とき)をもたらす
ただ願う
しあわせでいてね
優しい闇よ ....
したり顔 で
ペラペラの裏側の
幾何学の様な空に
隠された表側が
透けて見えるとでも
貴方も同じだ って
女王は笑っているかも知れない
ジョーカーは留守かも知れない
明 ....
あのこが嬉しい
わたしも嬉しい
あのこが怒る
わたしも怒る
あのこが哀しい
わたしも悲しい
あのこが楽しい
わたしも愉しい
あのこがいない
わたしは微笑む
死ぬことは怖くない
自分がなくなるってだけだから
ただ
死ぬまでは怖い
痛い 辛い 苦しい
そんな感情が怖い
だから自分はここにいる
自分は臆病だから
生きることは ....
海のこどう
陽のゆらめき
浮かんでは帰っていく泡
ゆりかごのリズム
火山のオルガスム
海がめはひとり見知らぬ故郷にもぐる
海のこどう
胎内と殻を結ぶ絆
優しさの渦が孤独を呼びこんで閉じられた世界をつく ....
090513
Kaaaaa!と鳴く
烏
烏のような目をしているね
ガラスのような君の目を
ガチャンと割って
叱られた
思い出を
ア ....
ちょっとだけ、わかったかもしれない。
「頑張れ」「頑張ってね」と言われると苦しい。
認めてもらえてない気がして。エゴだよなあって思うけど。
「一緒にがんばろう」
言われて軽くなった ....
僕が留守の間
初夏の
風が吹いて
春が
名残の桜の花びらを
身にまとい
土手の向こう側に
転げ落ちて行った
昔、狂うほど聴いた曲に縋る
あの音楽家たちは
私を麻痺させたまま停止
狂ったまま
狂ったままよ
愛しさの故
憤慨する
呼吸困難さ
未だ私は水攻めに
自ら溺れてるよ
遠い ....
ゴミを捨てたいけれどゴミを出せる日が決まっているなんて
ヒトの暮らしも楽ではないな
だから
ぽたぽた落としてしまうのね 溜め込めなくて
女の子には月に一度、血液まで捨てる義務があって
永 ....
誰か私に呼びかけてください
はりぼての海から
髪ふり乱し人魚が突き破って
来るように突然
きれいなレモンが何万個も
緑の丘を転がってゆくので
丘が動いているように見える
そんなふ ....
扇風機を起こしたら
「もうそんな時期なの?
早くない?」
と言われた
きっと、これから
毎年、一日ずつ
早まるでしょう
そのうちいつか
一年中
働いてもらわなければ ....
このヴェランダから
もう何日もずっと、雨がくるのを待っている
晴れの日も曇りの日も
安らう日を待っている
このヴェランダから
草原は見えないけれど
たく ....
謙虚になった時に
世の中が見えてくる
高慢になった時は
人が見えなくなる
子供に好かれ
老人に好かれ
動物に好かれ
女性に好かれる
老人に心を読まれ
声は信じない
問題を起 ....
神様を殺したいと思った時。
僕は僕を信じようと思った。
目が覚めた時には。
世界が綺麗に見えた気がする。
そんな、目覚めの悪い朝の。
寝ぼけた僕の心。
体液の水たまりのなかでまだあたたかい動かない体を揺さぶって果てた
土を掘り埋めたあとでその上で何日も寝起きした
最初の三日は泣きそのうちの二日は雨だった
僕たちの関係はいったいなんだったのだろう ....
ひとり航海にでる
一双の沈没船が蜃気楼のように浮かんでいる
カジもブレーキも効かない
カジもブレーキも最初から付いてなんてなかった
でもここは海
塩辛い海水を飲み ....
好きなことをやりなさい
幼いころから言い続けてきた当人は
ちょうど十時間前にツングースカへ
それから五時間
やっぱり心配だからと
いつものように母は後を追いかけて
十分ほど前には
ち ....
「 創造 」 作 鉛筆くん
えんぴつが他人のように独り歩き出し始める
冷たい月の上に立ち
リアルと ....
切なくて
震えてしまう
心が
君を求めてやまない
君に触れ
唇を奪い
背に手を回し
抱き寄せ
抱きしめ
この震えを
伝えたい
狂おしい ....
みずうみのほとりに
おいていった
うたが
あって
いつか
みずうみのほとりに
その
かかとをそろえて
おいていった
ものが
あった
*
なめらかに
さしのべる
....
白線の内側で
猫と戯れる間に
白線の外側で
飛沫は舞い散る
白線の内側で
傘を差している間に
白線の外側で
光は唸る
白線の内側で
煙を吸い ....
何を落としてしまったのだろう
波紋が生まれ
どこまでも広がってゆく
はじめに体があったのか
心なのか
見分ける間もなく
時とともに
それは
波紋のように広がってゆく ....
きつけ薬はいらない
太鼓がなっても
砂漠に沈んでも
それはそれで、そのままにするから
扇子を燃やして
その間うちわで扇いで
母がつくられた日は過ぎてゆく
しおれた水菜
貴重なじ ....
電話のむこうに
君はいたのだから
わたしは
分解して探す
真夜中
君からの電話で目覚める
何も話さない
街の音が聞こえる
誰かを探してる
足音が聞こえる
分解す ....
やわらかな境いめに群がる匙
花の音に廻る匙
額と背 二つの灯
ふいに冷える頬
小さな天体の陰
三つの雨のはざまの静けさ
遊具に残るしずくのなかを ....
使い古された感もある言葉だけれど
過去と他人は変えられない、未来とじぶんは変えられる、
でも僕ら大半の凡人は
後悔に酔いしれてみたり
まわりのせいにしてみたり
そんなことをして過去の延長線上 ....
覚悟したはずの心が
弱音を叫んでる
やろうとするけど
やれない毎日
誰かが作った言葉に
殺されてる僕
驚くほど早く訪れる朝と
ただ落ちてくだけの夜
明日が見えない
未来も見えない ....
小さな男の子が机に向かって、何か、書いている。詩を書いている。稚拙だが、情感にあふれた、愛おしい言葉が、黒鉛を犠牲にして、生まれていく。時おりぼんやりと何かにふけっている男の子の姿は、秩序立った世界と ....
生きてるあいだ
出来るだけわらって
思って 泣いて 知りたい
あとどれくらい?
どれくらい?
飛行機雲にぶらさがって
世界を全部見下ろしたら
じぶんの知らない ....
3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799 3800 3801
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