春の光は、粒子のようにきらめいている
冬の光のように抜けてはいかないし、
夏の光のように伝染しない
春の光は、春そのもので
ときどき、光が交わって行き場を失うことがあ ....
もうやめよう。
小室テツヤのように、無思慮な少年少女を
持ち上げるのは。
もうやめよう。
ゆとり、個性、自分らしさ。
死に至る病を押しつけるな。
自分との戦いは王 ....
僕は知る
遠い空の向こうに
僕の手ではどうしようもない出来事を
僕は行く
ある一人の人が辿る物語の
小さな時の流れ
僕は孤独
愛するクオリアは孤独
もっと ....
牡鹿の角の突き刺すは乙女
鱗が煌めく魚の祝福の舞いも
こちらを見詰める小鳥の円らな瞳も
世界を着飾っていくわ
血の通う白さはなんて狂おしいのでしょう
素っ気無い黒猫も
願いが叶 ....
じりじりとあがる気温に耐えかねて
とうとう藤はにげてしまった
山の中に
まだどうにか残っている
冷ややかな空気と
無口な水を引き連れて
5月の山の青です
より一層涼やかな青です
....
まもる、と決めた
それは
つまり
まもらないものを
決めてしまった
決断はこわいけど
失ってしまったら
も ....
僕たちの記憶は海底に眠っている
それを何百万年後
探査船の小窓から覗いている
探査船の光に照らされた音のない世界
僕たちの記憶は僕たちに気付いていない
不倫はまだ化石燃料にもならずに
探査 ....
僕の中に居た太鼓持ちが
えへらえへらとやってきて
やあやあ こんちは ごきげんどうです?
なんて機嫌取りにやってきたものだから
むすっとした顔で
追い払ってやったら
なんです えらい ごき ....
パズルのように手を繋ぎ
トランプのように支え合い
ドミノのように繋がって
ジェンガのように生きていく
我が人生に幸あれ!
私の生活はボールペンの試し書きみたい
くーるくーると丸を描いてく、あれ
一つの物事にハマって
ぐんぐん気持ちが上昇して
その過程で沢山の人と出会って
でも突然
その物事に疑問を ....
心地よい浮力を感じながら
どこまでも流され続けようと覚悟する
その心意気だけで日々を過ごし
世界を変えようとしている
隠れたセオリーを白日の元へ引きずり出す
幸せに繋がる/がらない/のか ....
いくところがない
ぼくには、いく
ところがない
いるところもない
いたいところもない
だけど生きている
今日も生きている
ぼくの言葉がそんなにうるさいの ....
君の街の郵便局に
僕は辿り着いた
大きな荷物を背負って
配達したけれど
不在なので
僕はまだここにいる
早く届きたかった
産声をあげて
君に封を
切ってもらって
....
私たちは小さなものであり
小さなものであることの上に
居座っていた
当然のような顔をして指をなめ
ずるがしこい風を読み
来た道を戻っては
前と同じような幼い顔をしてみせた
そうして世界は ....
耐え難い過度の緊張と
さながら硬直状態だった心身が今
果てしない時間を超え
開放されようとしている
既に息も絶え絶えとなり
自らその薄命を絶つ手前で
どうにか間に合ったのだ
準備 ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分
「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」
3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
たまゆらたまたまたさきのひかるたまをたくしあげわたくしたくされたまままま
とごのまねごとのようなまやかしをまのあたりにしましたのよまままごつきまい
たたねもたらちねのははもたびたびだいたたまごのゆ ....
ボーっとしてたらホフク前進で歩いてきたよ
絶望が
歩いていたら地雷のように出てきたよ
絶望が
ヤギのミルクの缶の底から出てきたよ
絶望が
僕はこうやっていつも
....
捕まったら逃げられない
エサをついばむ間さえ隙となる
人の手届かない高い
場所でしかくつろげない
焼き鳥 猫の餌(え)どちらも嫌だ
近づく音すりゃ
散り散り逃げる
まきエサ特に要注意
....
胸が つんと 詰まる
まるで涙をこらえているみたいに つんと
こぼれそうなこの思いは なんだろう
真っ白いシーツ 物干し竿でなびいている
舞い上がる 太陽を包みこむように
ひる ....
工場には
一つの巨きい機械が常に作動し
ベルトの上に運ばれる
「商品」は次々に仕上がり
( 巨きい機械を組織する
( 無数の小さい歯車達は
( 涙を流す、暇も無い・・・
....
過剰な支度の数だけちくり、と
本当はもっと沢山なのかもしれない
そのうちで自ら突き立てたのは何本ぐらい?
正解は全部でした
概念よりも真理が欲しくって
その前に羅針盤が必要で
....
海に刺されたその日
雲は裏切り
風は行き過ぎた
生意気な
月が笑うた次の日
一緒になって笑う
星達が
いい加減
頭にきたので
砂を
生贄とした
....
名前を持つものから離れ
河口に立ち並ぶ
数億年の牙を見つめる
雨の光 灯の光
また 雨の光
早い時計
地平線
昼の雷
流れつく音
どこか欠けて
....
私には
鉄が足りないようだ
あらゆる物には
磁石が内臓されているのだが
微量の鉄を
引き付けるほどの磁力は稀なのだ
動脈血のような西の空を見ると
私は逆方向に飛ばされ
光沢のある少 ....
小競り合いが楽しい
見てんのが楽しい
ビール飲んで震えてるリスと
トマトジュースにタバスコを垂らすフクロウ
合理的過ぎた切り株には
誰かが彫ったルールが朽ちてる
自由の正体について ....
緑の色腐れていく
食事に混じった泥に気づかないでいる
彼女が飛べると言った日から
俺はずっと彼女の街の上で
ぐるぐる回っている
意味のねーことさ
気持ちの悪いことさ
彼女が飛べると言 ....
雨は降りぬ
ツバメが飛ぶ
赤子が泣き
木にそよぐ風
ふんどし締めて
9時間の講習を受け
電車のドアにはさまれる
駅を乗り越す
ゼナを飲む
松屋の牛丼食べ
布団に入ったら
....
くしゃみの くしゃ 噛めたらすこぶ る
きもちいい
やっかいの やっか 噛めたらすこぶ る
噛めつけたい きもちいくしたい
い をいう
いい い をいう
いくない い をいうのはい ....
テクノカットのアメリカバイソン
その呻き声が収録されたCDを再生すると
コーン紙からは液体が染み出してきた
スピーカーがよだれを垂らしているみたいだった
電源ケーブルを辿ると
プラグは冬瓜に ....
3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798 3799
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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