期限切れの“愛してる”
捨てきれず抱いたまま胸の奥で微かに揺れた
ハッピーエンドは架空の生き物
期限を知らない
物語の中の
真実という言葉、
時々わからなくなる僕。
嘘が目の前で流れてる、
その事実こそがまた真実。
記録に運を認めれば、
総てが運と映るように、
世の総てが真実と呼べる。
....
ポニーテールが似合うと君が言ったから
バイトに行くときは必ずポニーテールだった
可愛い髪飾りを買って パーマをあてなおして 切るはずだった髪も伸ばした
女の子っぽい子が好きだと君が言ったから ....
幸福とはなんだろうか
世間的にいう寿命で
たいせつな人達に看取られながら
死ぬこと、
僕ははっきり覚えている
小二のときそれをテーマにした絵本を僕は描いた
中二のと ....
海が青く見えるわけをいくつ知ってる?
夢路のフェリーをたどれば
水脈の狭間に浮かんでいるクラゲたちの
そのくっきりとした輪郭
流れ藻のかげには小魚たち
大きな魚も隠れている
飛び出 ....
ゆるやかな曲線を描いていた
やわらかい海で溺死していたら
待ち侘びた春もいつの間にか
逃してしまって
後悔よりもただ無情のため息が出た
手のひらから零れお ....
生乾きの芥子の花が
白い煙をもくもく出して
修行僧のように黙り込んだまま
燃えているときに
わたしはただ
真新しい注射器のことを思った
腕に針が刺さるとき
いつもわたしは ....
季節はいつも虫の鳴き声に寿がれていた
それがコノ、苫屋の蔦茂した夕暮れの
遠い景色の移りゆく様の記憶
土と草と太陽と
月と
日の燃えさかりの向こうには
仕てやり顔の
君がポーズを極めてい ....
妻が
手袋を
編んでいる
早く手袋に
指を通したい
わたしと妻の
子供が待っている
やがて
できあがると手袋は
子供の指に
通されたくなっている
指を通す ....
セックス自重 ストップドラム
それでも鳴り止まぬものが一つある
下り坂では転げ落ち 登り坂では迂廻する
辛うじて世界の底にいる(自分の意思によってではなく)
国会議事堂爆破予告盛り上がる愚 ....
鍬を入れる
びっしりと雑草はびこる庭の
縺れに縺れ こんぐらかり絡みつき合った
根と 根と 根と 根 に
土の底から 酸素を送り込む
ミエナクナッテイタ
イ ....
頼むから泣きやんで
おいしいご飯作ってあげるから
泣かなくてもほら
飲み物もちゃんとあるから
あとはね
ほら
私の愛情
わかるでしょ?
私はきみの特別だし
きみも ....
草のよこに
好きな
歌を並べる。
ロロロリル
ラル ──
今度誘われたら
断ろう、と思っていたらしい。
(あんまりじゃないか)
遠く崩れる雲を
見つめているよう ....
スライドする
月が笑う
夜の窓辺
憂鬱を孕んだ
胸が冷える鼻先
わたしはわたしの行方を
ポケットに押し込んだまま
吸い込まれる
終電の渦
たった1mgの錠剤で
繋ぎ ....
灼熱地獄の中
雪を見つけようとした
山にも雪はないこの季節
ゆびさきから溶けてしまいそうで
原形をとどめるのに一苦労
光から遠ざかろうと
太陽から逃げひさしの中へ
細め ....
夕暮れの
青いショー・ウィンドーの前を
行き交う
それぞれの時間が
いくつもの
雨粒の中に
溶け出し
雨上がりの朝
それらは
昨日の思い出の中に
消えてなくなる
本気で思っていました
この恋愛には
私の人生がかかってるんだと
愛を確信していました
あなたからの本物の愛を
いま
ふられて初めて気づきました
私は狂っていたんだ!!
真夜中
いつもの丘の上で
木が空を見上げている
まさか木星を
故郷だと思ってるのでは
僕も空を見上げる
まさかあの青い星を
故郷だと思ってるのでは
木は僕と ....
ねばい黄色い熱が
女たちの声に裂かれている
それはずいぶん
長いあいだ裂かれていた
腐りはじめた原色
そのひかりが黒に吸われている
まばゆい闇の中で
彼女のこ ....
お酒は重めのモルトがすきで
お菓子ならビターチョコレイト
煙草は赤いマルボロ
食後はコーヒーにお砂糖を入れて
ボトムはいつもジーンズ
バイクはマグザム
サングラスはポリス
ネックレス ....
闇だと思っていたのは
毛布にくるまった僕
悲しいくらいに晴れ渡る白黒の世界
吐き出す不満と
ぼやけてく視界
もう少し深く
潜り込んでいけば
二度と戻れない
自由の世 ....
エジプトの砂漠の砂の下から
夢でお告げをきいたという少年が
僕の右足を見つけました
僕は兆しを疑ったばっかりに
右足を失いました
少年は僕の右足を使って
....
はげまげどんでよいくらい
いかしたあたま御披露す
はげまげどんでよいくらい
うわすべるのは言論でなく
はげまげどんでよいくらい
不謹慎ねとわらう奥さま
はげまげどん ....
エポケーエポケーポエムでエポケーマニュアル片手に16連射
ポインイッコイレルまたポインイッコイレル夢ならジューサー
夢ならずともジューサー貴方の頬に対して私が行なうべきは
平手か口づけかポインイ ....
五月の夜が更ける
上限を過ぎた月が
丘々を 森を照らし
小さなこの庭を照らしている
ほの甘い空気の中には
すでに夏の気配が かすかになやましく
ひそやかに 息づいている
室内では 夜 ....
ゾウの目が哀しくみえる
なぜなのだろう
死の色きさに深く刻まれた皺
ひそむ生とのたたかい
大きな家と小さな窓
見えない影を踏んでいる
王者のように
ゆうゆうとサバンナを歩く
その目に宿 ....
種類別名称 :お酒
商 品 名:水波一夏
原 材 料:米
内 容 量:500ml
格 言:酒は「粋」ではない。
注 意:お酒です。酔うらしいです。危険です。
....
夕暮ころがる銀小鈴
にじみしたたる青さと船頭
サイレンの歌に死する。
真砂の青貝に覚めない潜伏
みじか夜 みじか夜
つっと向こうへ鎮座して
さざなみこなみ生むわらべ
みかんの ....
私が犬だったら駆け抜けるでしょう
荒野でもなければ、廃れた街でもない
あなたの闇の中を・・・・
あなたは拒絶反応を起こし
その闇に投げ込まれた犬一匹をいかにして殺すか考える ....
化粧っ気なんてなかったけれど
昼夜問わず私は色んな人を魅せていた。
今日は初めての人。
もう言うことは決めてあるの。
そうね。長いピンで私を引き留めて、
後ろ髪ひきつけてよ。
少しでも傷つ ....
3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797 3798
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.65sec.