プロムナードのパノラマには雑木林があり
雑木林のうえにはもつれ雲があり
もつれ雲のかなたには空の果てがあり
空の果てにはなにも見えないが
なにかがあるにちが ....
何かにすがり付きたくて、何かにつかまってなくちゃ深くて暗い海に吸い込まれてしまいそうな気がして。
そんな不確かな物なんかにしがみついて。
私の友達が違う子と話してるだけなのについなんだか嫉妬し ....
貴方は久し振りに会った私を
変わったと言った
だけど私には心当たり何てない
一体私の何処が変わったの?
何が前と違うの?
私は何も変わってないよ
変わったのは貴方じゃないの?
その問 ....
優しさなんてものは
いとも簡単に覆される
甲斐甲斐し過保護と
揶揄した数式によって
頼もしさなんてものは
いとも簡単に透かされる
曖昧な齟齬と
ちょっとした拘泥によって
....
1)
アスファルトの裂け目から
木漏れ日浴びたいが為
懸命に掬おうとした
どこにいたって
どこにいたいんだって
所詮 澆季なんだし
渡世 猟奇なんだし
....
雨が降り続く夜を
遮ってしまおうと
戸袋から雨戸を引き出しかけて
ふと 手を止める
視界の端で
何かが咲いていた
雨戸とガラス戸の隙間
わずか2cmの
薄っぺらな空間の足元 ....
/
/かなしい/おしらせ/です/
/あなた/を/この/あたま/から/しょうきょ/し/ます/
/さようなら/おげんき/で/
青いにおいが鼻につく
遠くに見える海が白い光を生みだしている
....
夏祭りですくった金魚は
10年以上経った今でも元気で
水槽の中を気ままに揺らぎ
ときどき思い出したように
視線を合わせてくる
特に感情は見受けられない
小さな家の小さな水中で泳ぐお ....
汗ばむほどの陽光の
照り返しに遮られて
わたしはまた
前が見えない
夜のうちに拾った
指たちをつなげても
それは手にならないのだ
誰かの声の届く範囲に
いるはずなのだが
それ ....
生活用マスクを剥ぎ取る
公開オナニー的
過去暴露
そう
酒と肴と
タバコと雑音で
誤魔化しながらの
自己演出
そんな夜だった
けど
区画整備された
舗装道路の
マンホー ....
その頃・・・・
「 夢 」 作 えんぴつくん
夜、
星になって えんぴつ座 って呼ばれたい
....
夜明け。雨が降っていて僕らは神社で雨宿りしていた。徹夜明けの僕らは相手の膝で交互に眠った。三島はここで死んだね、君が寝ている間、君の短い髪をかきあげながら、あじさいの花が揺れるのを見ていた。
....
お昼までの酔い
午後に恐竜が現れてもわたしはしらない
みみずのしっぽは空をむく
定家葛はひたすらのびる
墓にしがみついていたわたしの腕は朽ちた
あなたは植物みたいに芽を吹き出して
わたしが ....
昼間のような明かりが漏れる
こんな時間でも隣の芝生はやっぱり青い
手を伸ばしても全然足りず
「ないものねだり」と一蹴される
世間は俺を異端と罵る
俺は世界の端を行く
もう石を投 ....
春の光は、粒子のようにきらめいている
冬の光のように抜けてはいかないし、
夏の光のように伝染しない
春の光は、春そのもので
ときどき、光が交わって行き場を失うことがあ ....
もうやめよう。
小室テツヤのように、無思慮な少年少女を
持ち上げるのは。
もうやめよう。
ゆとり、個性、自分らしさ。
死に至る病を押しつけるな。
自分との戦いは王 ....
僕は知る
遠い空の向こうに
僕の手ではどうしようもない出来事を
僕は行く
ある一人の人が辿る物語の
小さな時の流れ
僕は孤独
愛するクオリアは孤独
もっと ....
牡鹿の角の突き刺すは乙女
鱗が煌めく魚の祝福の舞いも
こちらを見詰める小鳥の円らな瞳も
世界を着飾っていくわ
血の通う白さはなんて狂おしいのでしょう
素っ気無い黒猫も
願いが叶 ....
じりじりとあがる気温に耐えかねて
とうとう藤はにげてしまった
山の中に
まだどうにか残っている
冷ややかな空気と
無口な水を引き連れて
5月の山の青です
より一層涼やかな青です
....
まもる、と決めた
それは
つまり
まもらないものを
決めてしまった
決断はこわいけど
失ってしまったら
も ....
僕たちの記憶は海底に眠っている
それを何百万年後
探査船の小窓から覗いている
探査船の光に照らされた音のない世界
僕たちの記憶は僕たちに気付いていない
不倫はまだ化石燃料にもならずに
探査 ....
僕の中に居た太鼓持ちが
えへらえへらとやってきて
やあやあ こんちは ごきげんどうです?
なんて機嫌取りにやってきたものだから
むすっとした顔で
追い払ってやったら
なんです えらい ごき ....
パズルのように手を繋ぎ
トランプのように支え合い
ドミノのように繋がって
ジェンガのように生きていく
我が人生に幸あれ!
私の生活はボールペンの試し書きみたい
くーるくーると丸を描いてく、あれ
一つの物事にハマって
ぐんぐん気持ちが上昇して
その過程で沢山の人と出会って
でも突然
その物事に疑問を ....
心地よい浮力を感じながら
どこまでも流され続けようと覚悟する
その心意気だけで日々を過ごし
世界を変えようとしている
隠れたセオリーを白日の元へ引きずり出す
幸せに繋がる/がらない/のか ....
いくところがない
ぼくには、いく
ところがない
いるところもない
いたいところもない
だけど生きている
今日も生きている
ぼくの言葉がそんなにうるさいの ....
君の街の郵便局に
僕は辿り着いた
大きな荷物を背負って
配達したけれど
不在なので
僕はまだここにいる
早く届きたかった
産声をあげて
君に封を
切ってもらって
....
私たちは小さなものであり
小さなものであることの上に
居座っていた
当然のような顔をして指をなめ
ずるがしこい風を読み
来た道を戻っては
前と同じような幼い顔をしてみせた
そうして世界は ....
耐え難い過度の緊張と
さながら硬直状態だった心身が今
果てしない時間を超え
開放されようとしている
既に息も絶え絶えとなり
自らその薄命を絶つ手前で
どうにか間に合ったのだ
準備 ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分
「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」
3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791 3792 3793 3794 3795 3796 3797
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.46sec.