空へと続く
いくつかの道すじがあり、
それらはやがて
空を流れて
空になる


 それゆえ
 空への道すじを
 川と呼んでもよかろうか


しずくはどれも
はじめは少 ....
こんなにつめたい夜のまんなか

あなたはなにをうたうのかしら




とおいところであなたはなにを

なにをおもってうたうのかしら






先ほどふったばかり ....
くるぶしを浸した
海の底の
遠ざかる砂に
裏返る
また少し君のこと

舞いあがる
風のゆくえに
どんな不自由をみたの
何もない空に
探してる
君の糸口

いくつかの土くれは
 ....
私は、かよわい手首

白銀の傷痕を握りしめるのがやっとのことだけど

「私って、キレイでしょ」

かよわい手首はコクリと頷くように

リンゴを突き刺した

「私の白銀の傷痕の切れ味 ....
流星に穿たれて
君は人魚になった
まだ名前を持たない朝に
瑠璃色の鱗を散乱させながら

尖ったガラスの破片で
静脈をなぞると
霧に包まれていた避暑地の白樺の
腕から熱い血が流れ出した
 ....
 
 
日々が声になって
声にならないものは
声にならない
紙の上の文字になって
出せなかった
手紙のように
ここにある
まだ捨てずに
取っておいていいですかと
やはり声にならず ....
{引用=故モーリス・ベジャール氏に捧ぐ}


魂が徐々に

輪郭を帯び

しなやかな闇の

波を抜けて

姿をあらわす


共に

時の砂はおち

動脈をめぐる
 ....
 
 
しつれんすると
ひとはねこになるのだ

みちばたに
はながさいてるのだ

どんなりゆうで
はなはさいてるのか

きみにこいをしたからさ

ほそいめをして
ないてる
 ....
             090520



はやまいりやす
なにごかと
何事もない顔した男が
いつもの辻から
あわてて顔を覗かせる
大気圏外に住んで早くも2ヶ月
宇宙飛行士の若 ....
西日刺す
四畳一間
風呂トイレ無し
商売するぞ
叫んだあなた
よれた肌着に
短パン姿で
通りに立って
呼び込みしてた
おむつの試着
おむつの試着
そこの部屋で
出来ますよ
お ....
あの人のなかに
暗い眼をした少年を見た日から
わたしの中に刻まれた誓いは
不安定だけども心の底に残っている

同じように わたしの中にも
膝を抱えた少女がいる
深い底まで降りて 
わた ....
緑黄色野菜が嫌いだった
ほうれん草の葉の胡麻和え、甘くして誤魔化すのがやっとだった

体育が嫌いだった
決まって体育が出来る奴がヒーローみたいになった

眼鏡が嫌いだった
余計根暗に見え ....
素数についての定義を言えば
「1と自分以外に約数を持たない数」になる
このとき1は約数に
数えても数えなくてもローカルルールなのかどうか

しかして果たして
「そいんすうぶんかいのいちいせ ....
コンクリートブロックを敷きつめた街に
私 は裸で腰かけている

見知った声が聞こえたので左手を上げて後ろを振り向いたが
誰もいないのを確かめただけだった

何故なのかを思い出すことは
当 ....
熱い生成りのロウで封をした
真っ黒の布をかけて見えなくして
夜みたいな部屋に投げ捨てていた
そんな忘れかけていたものが

ふとした、はずみで
なが、れる。

止める事なんて出来るはずも ....
茜射す街に
さすらい旋ぐる風の喘ぎ
淫らな葉ずれに
あらがい委ねる罪の囁き

素足のままで
何処まで歩いてゆけるだろう
絡みつく絶望と
うずくまる希望を抱いて

素顔のままで
何 ....
恋人を攫われないように
わたしを睨む目
それは未来には盲目な若い女の目
あっしには
係わりあいのないことでござんす

昨日と今日
午前と午後の
状況の変化
生まれるもの死ぬもの
手 ....
君達が論じ合ってる問題は

セクハラと呼ばれる被害者も
セクハラと呼ばれる加害者さえも

とっくに通り過ぎて

問題の上に問題を定義して
さっぱり訳が分からなくなってる

いい加減 ....
立ち止まると
黒子が幕をあげて
回想の舞台があらわれる

三十年も前のこと
大晦日の夜中に
明治神宮に初詣に行った
十二時を過ぎると
賽銭箱にむけて
たくさんの人が硬貨を
人々の頭 ....
 
 
遊覧船に乗って
母がやってくる
薄い和紙のような島から
幾重にも重なった白い線を越えて
母がやってくる

手土産は櫛団子
毎年のことだ
おれは知っている
甘いのだめなんだ ....
愛が欲しくて

物乞うならば

孤独で満たした雑踏に

乾いた夜が寝そべるだけ







人は求めやまない愛と言う

されど求めやまない飢えだろう


愛とは ....
目覚ましがゲンジツヲミロと言う 午前4時
寝返りを打って あの人とあの子の後ろ姿に背を向ける
半分起き上がって、ひたすらにただひたすらに
食べる
一ヶ月に一度、何かのために私は栄養を詰め込む
 ....
きみのばらばらに
なった歌、それを
集めるための
きみの歌、きみは行く、ばらばらに
なった、彼女は
冷たい河を流れて
いって、錯乱したのは、最後の
雪が降っていた夜に、きみが
歌っ ....
パン作りに悪戦苦闘する教室の扉をそぉっと開くと
可愛らしい眼でこちらの様子を窺いだす

仲間外れされているとかの感情より好奇心が勝っているようで
親指を口に含みながらきょろきょろしてる
手足 ....
白く清潔な四角に
閉じ込められる夜は

寝返りばかりうっている

シーツのまだ冷たい方へ
    まだ冷たい方へ

そうして考える
あの人の隣りにいた頃は
右向きに寝ていたんだっけ ....
もげる爪先

彩られる流血の色

ひざ下の傷・・・

黒猫の瞳は二重丸



いのりの時間



赤いろうそくは時に稲妻の如く

奇違いな天才



聖な ....
いつも
果たせないことばかり
でも
借りを返すように
律義に
約束を果たすと
どこか寂しい

約束ハモノデハナク
ココロナノデス

容易に果たせるのなら
約束ではない
どうし ....
襤褸衣の縫い目と縫い目の境界が我が棲み家

着床した蚤は残寒に身震いをした



踏みにじってやる、とな



凄惨な怒号が飛び交う沼

対岸で抱腹する風見鶏

躍起に ....
真夜中月明かり薄明かり
打たれる麻酔の冷たさ
ふわふわ浮遊する意識で
透明な飴を舐めるの


(あたしはきっとひとりだから眠るほうがいいの)
(ほらかがみにもうひとりあたし)
(きっと ....
掴み損ねた言葉の
微かな尻尾を追いかけて
自分の中の暗闇を
遠い目をして彷徨い歩く

赤いサンダルを履いた
今にも消え入りそうな
小さな誰かに手を振って

片道切符を握り締め
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
千波 一也3*09/5/20 12:20
たまゆらask4*09/5/20 10:15
貝むらさき佐野権太20*09/5/20 9:27
リンゴの涙は紅茶のなみだひとなつ3*09/5/20 7:17
おんなたちの朝瀬崎 虎彦5*09/5/20 4:44
白い扉小川 葉309/5/20 2:59
ボレロ瑠王2*09/5/20 1:28
はやりやまい小川 葉2*09/5/20 1:19
あおば3*09/5/20 0:50
試着室開業サトタロ009/5/20 0:17
こころに住むもうひとり湖月209/5/20 0:14
嫌いだったもの相羽 柚希2*09/5/20 0:03
草冠とレインクラウン/単語とは何か。及び数論における1の定義 ...海里209/5/19 23:59
風の吹く街キエルセ・牧209/5/19 23:55
おぼれる。あ。7*09/5/19 23:50
憂凪 -where are you-悠祈5*09/5/19 23:43
ガーゼ蒼木りん109/5/19 23:28
セクハラ問題が大好きな阿呆どもにろくましん009/5/19 23:07
初詣のコイン殿岡秀秋309/5/19 23:02
コロナ一ノ瀬 要209/5/19 22:53
後で修正予定。一平123009/5/19 22:42
ほんのうのとなり靜ト009/5/19 22:09
_こもん409/5/19 22:02
夢あそび恋月 ぴの23*09/5/19 21:55
夜の淵から墜ちる衿野果歩309/5/19 21:20
赤色ノクターン蝶澤009/5/19 20:59
約束フクスケ109/5/19 20:42
『襤褸衣を纏いし蚤の粛正』Leaf0*09/5/19 20:42
きみのくびをしめるゆめをみたい梨玖009/5/19 20:30
皐月闇nonya9*09/5/19 20:27

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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