穏やかな波がわたしを襲う
安心してゆだねきっていた
わたしの過失
死んでしまった貝殻に
疑いを隠していた

    ここは、なまぬるい
    それは、
    時にあた ....
はんぶんの優しさをください
背中の割れた
脱け殻でもよいので

  *

すいかの臍に
耳をあてれば
野菜であるという宿命を
粛々と背負う
胎動がきこえる
まだ生まれてもいないの ....
心は死んで あいつは
墓の中で薄れながら しんなり笑っていた
電車は定時にきっかり訪れ
我々の事情も知らぬまま また
また 繰り返す
毒を盛ることなどや ほか 様々なこと
を 試みに  ....
 俺はいま、おかずになる画像を探して
 ネットの海をさまよっている。

 さまよいながら、また、こんなことを考える。

 人間は、どうしようもない生き物だ。

 意味もなく殺し合い、 ....
傾いだからだに弾みをつけて
くるくると舞い上がる、塀のうえまで
そうやって見つけた世界はどうだ
透明な灰色というものが
こんなにも美しいものだと知った

浜辺にころがった薄汚い小石を
 ....
(少女たちは 双子と あべこべに踊り回り
 でんぐり返った星と星に微笑んだ)





半日 闇のフリルに横たわった
瞳が金色に染まり 金平糖を摘んで食べながら 黒い刻を眺めていた
 ....
去年の8月
私に弟は居なくて
見なれない背中の同じ制服と
小さなヒイラギに似ていた
温かな水面に脈動する夜のはじめを
昂る夏がその都度握り潰し
ていくような予行

あなたが代わるがわる ....
伝え切れない言葉が
君の瞳から溢れ出した

背中から湧き起こる
熱くて塩辛い波に巻かれて
僕は言葉を手放した

伝え切りたい言葉が
君の口元で閃いた

胸の岸辺を抉られたまま
 ....
いやな夢を観

汗だくの脚

ふとんを裏返して

目やにを取った

あいつのマンションは51階建てで、エレベーターが無い。

51階からしか北側から南側に行けない。
 ....
                 090719



きみどり
みどり
福神漬けが嫌い
怖いのは唐傘のお化け
愉快なのは鉢巻き
2人で遊んだ思い出
キミドリミドリの思い出を
紙の ....
点と点をつないで
海岸を無数の貝殻を踏んで歩く

やがて落ちるだけの


大きな

*
点と点をつないで
星座をつくるように窓の外
どこにもない
ただ落ちるだけの
硝子板
 ....
結晶がやがてバラバラになる
その秒数を数えている

唱えていた呪文が
わからなくなった朝に

私はぐるぐると
テーブルのまわりを廻りながら
世界を憎んでいた

私の呪文
生きてい ....
堕ちていった葉は
碧の奥へと重なって

死んだ細胞が再び
新しいこどもたちを生かすように
たべものは僕の肺へと
するり届けられていく


いつまでも
きみの手を離せないように
僕 ....
目を閉じたままで眠りにつけるのかと
ぼんやり思っていた
あいつは今ごろどうしているんだろうと
そんな気がした

古いアメリカのロックバンドだったけれども
幼い頃の祭りの景色が蘇り
スピー ....
私は見ていた人生を毛の中から
いくつあればとハンバーガーに そんな人の中で
歩き回った 紙袋の類に
向かっていくのだろう羊の私は

そして機械を通して出てくる公園に
セーターや、手袋の私は ....
しんのなかに
せきがある

せきはいつか
ちがかたまったいろで

きがつくと
とても
おもい

えずいてもえずいても
はきだせないで

よなかのだいどころ
てをかけたシンク ....
裸で種をまく裸婦 彼女はきっと売春婦だろう。
僕の手から落ちた木炭が弧を描いて床に衝突する

透き通るカーテンを捕まえてその中に顔をうずめる
までの時間の間じゃ何も悟りきれない

 ....
 
 
(もううんざり!!)
 ほらほら、教室から飛び出した鳥、夢のなかの数学の授業で先生が言っていました、「死が我々の隣にないのであれば私たちは消えてしまうしかない!」って。――ねえ、先生、も ....
 ココロがぎゅってなる。
 
 ダイスキのキモチを、キミに。
 
 
 
 
 
 星は、今日も、見えないけれど。
 
 雲間から覗く月に、笑顔を贈ります。
 ....
神の妨害がゆるされるのなら

この身を捧げることなんて

鉄と綿を天秤に架けることくらい

結果はわかっていたことだった

地下鉄の階段から見上げた

地上の灯りはとてもましにみえ ....
在来線
終点
5つ前
世相が淫気に騒がしくて
興奮するから
蜂たちが地下鉄のプラットホームに整列し
電車で森へ帰宅する
羽音とソワァーでの戯れ
どちらが不愉快
咀嚼音
女王を守ろう ....
在来線
終点
8つ前
世相が陰気に騒がしくて
不安だから
蜂たちが地下鉄のプラットホームに整列し
電車で都市へと移動する
羽音とレールと車輪が擦れる音
どちらが不愉快
女王を痴漢から ....
ごめんよツブ貝

もっと上手に殻から出してやれたのに

少しずつ 割って 引っ張って

内蔵がみちみちと切れて

だめだった。

無理矢理引きずり出して

刺身にしたのに

 ....
その年の
6月22日のこと
人知れず
ひとつの流星が砂漠の真ん中に
落ちた
その流星の息を飲んで
二人の子供が日の本の国に生まれた
ひとりは女の子で
後に有名な小説家になり
ひとりは ....
くり返し聞こえる
ずっと耳の奥
石をたたく水の音
ふうわりと浮かんだ陽炎を
あなたの肩越しで見ていた

線香の、つんとした部屋
気管がくるしいのは
意識を奪われているから
ゆるんだ浴 ....
どこからか
風の強弱に
合わせるかのように
風鈴の音が聞こえる

昼間の風鈴と
夜の風鈴では
どこか違う

昼間の風鈴の空洞には
何もない
何もないから
ガラスや金属の
異論 ....
 ほんとはこんな命題で書くのは不本意なんだけれど
 それでも立ち向かわなければならないんだ
 そんな勇気を
 一握りでも

死にたい人間のすべてが自殺を
成し遂げられるわけではない
死 ....
別れとは僕のせいで
僕のせいではなくて
やっぱり僕のせいで
それは宗教の奏でる
メロディのひとつだ

みんなの役に立ちたいだなんて
そんな身勝手は遠くにいっちまう
世界平和は想える僕た ....
七月の階段を登ってホームに出ると
七月の風にはじかれる木蓮の花
のぞき込む 流れない水
そして少女が手を振る
まるく
何ものをも拒まぬ速さで

おはよう
こないだ タケダからメール来て ....
猥雑な人の群がりを かき分けて
もう黄昏も過ぎ 日の落ちた道を
母と歩き続ける


露店の賑わいに 目を奪われながら
境内を目指し 参道を歩き続ける


子供の頃は 参ることよりも
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
まどろみと日常百瀬朝子4*09/7/19 17:41
ぼくのなんかなんにもないことこ10*09/7/19 17:03
灼熱の季節熊野とろろ1*09/7/19 15:50
見つからない。Ohatu209/7/19 14:34
ある、幸運な人八月のさかな009/7/19 14:10
少女たちのレジスタンス志賀羽音309/7/19 12:08
柊の夏梶谷あや子909/7/19 11:10
言葉nonya6*09/7/19 9:21
人嵐tutty109/7/19 8:42
袋のネズミあおば3*09/7/19 7:21
点と点佐藤伊織109/7/19 3:39
結晶009/7/19 3:34
甘く、痺れて朝ジャイコ309/7/19 3:22
夏の夜番田 209/7/19 2:38
109/7/19 2:37
せきミゼット1*09/7/19 2:03
最後の夜ねろ109/7/19 1:41
AIRe.mei2009/7/19 1:35
よかぜ。奈須 好古009/7/19 1:33
人生のオプションこめ1409/7/19 1:12
六角形の咆哮秋也009/7/19 0:46
六角形の秩序009/7/19 0:25
ツブ貝短角牛109/7/18 23:46
1Q68ふくだわらま...209/7/18 23:45
同化する、記憶ku-mi6+*09/7/18 23:21
夜の風鈴フクスケ209/7/18 22:40
自殺者の山と来るべき世紀ふくだわらま...309/7/18 22:34
別れ吉岡ペペロ609/7/18 22:28
七月の階段を登ってオイタル7*09/7/18 21:59
夏祭りwithin10*09/7/18 21:54

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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