わたしはおどる
ひとりでまわる
くるくると
まわる
まわる
わたしはひとり
まわるはわたし
くるくると
おどる
おどる
だれにもふれられないように
まわる
まわる
....
元気ですか?
何を見ていますか?
こんなに
近くにいるのに
なぜか遠くに
感じますね
お互いの
道を
歩み始めたから
うれしかった
....
あ、また鍵かけ忘れちゃった。
まだクライ地下、皆、開放していく。
その音は、やけに耳に響いて
カチャリ
また一つ、カチャ
私だけ掛け忘れた。
ふと手を伸ばすと、
頭のてっぺんから、
ど ....
ふかいみどりのやまのおく
しろい蝶がとんでいました。
あまりにもしろくて、
やまのみどりに映えていました。
わたしは誘われるように
蝶を追いかけました。
わたしは誰かに置いていかれてし ....
砂の城はなくなっていた
僕のイヌもいなかった
私はとても、もったいなく思って
階段のところで踊った――
成人しても未だ 僕は少年で在った
擬似恋愛と云う名の 温い乳白色の海に泳いで居た時
也以上此処に居れば全身がふやけてしまうと思えど 離れ難く
慰めに水を掬って小瓶に詰め 家へ持ち帰ったのだった
....
090521
五重塔と三重の塔
どちらが偉いのかと考えた
五重塔
がっしりと重厚な三重の塔
十兵衛が守る背高の五重塔
守られなくても強い三重の塔と
....
治りかけの痔が
痒くて気持ちいいのだと
祖父は言った
痔は治りかけてるのに
とも
祖父は言った
私は誰もいない公園の
ブランコに乗り
治りかけの痔について
考えて ....
あの年の夏
私たちはよく太陽の下にいた
出会ったのは夜
でも私は
青い空と太陽の下で汗を滲ませるきみが好きだった
ずっと近くに感じられる気がしていた
風もない森
真昼の白い太 ....
鳥になります。次はきっと、鳥に。
きみの部屋の窓辺に降りて、
ガラスをこつこつ鳴らします。
きみが窓を開けても、飛び立たない。
それがぼくです。
逃げない鳥がぼくです。
スズメかな。メジロ ....
赤い電車も地下を走る
インバーターの
メロディーを奏でて
浅草/日本橋/銀座/新橋と
旧き佳き時代の繁華街を結び
雑多な電車が駆け抜ける
三浦半島から成田空港へ千葉NTへ
インタ ....
煙草を吸わない
喫茶店で
コーヒーの夢を見る
紅茶を頼む
鞄からはみだした
赤いマルボロ
煙を吐く
終電を見てる
あなた宛の手紙を書く
消えてしまったものは
戻ることはなかった
生まれだした言葉たちは
流れていくだけで 意味もなく
誰にも届かず
しずかに
消えた
私は
しずかに
うつむいた
....
ある日の夕方
わたしはひとりになりました
花に水をやっていたら
いつのまにか
みんないなくなっていました
わたしは
声を出してみました
その声は音になりました
どこかで鳥が鳴きました
....
季節のしるしを見つけたくて
うろうろと瞳を泳がせ歩いていたら
夢とうつつの小さなすき間に
足をとられて転んでしまった
うつぶせで顔を伏せたまま
両手をありったけ広げてみる
土の匂いが身 ....
僕ら互いに理解できず
すりきった体は
紅く染まっていたよ
わからないから手を離す
分かりあいたいから手をつかむ
僕はどこにいる?
さぁどこだ
今いる過去の渦の ....
とどこおるのは、仕方ないのです。
ゼミの発表がさし迫る、午後4時。
午後4時の「4」をどうしても半角に正したくなるという職業病。
すべてをPと捉え他の学問分野の理論を流用しまくる、その姿勢。 ....
{引用=
目が覆われて、きみと
わたしは
また他人同士になる
異質な
夜が、きみを
運んでいく
誰のためでも
なく、死にたい
の
夜をめざす、すべては
わたしが
....
今日、ひらりと
アオスジアゲハに会いました
モルフォ蝶などは
森で空飛ぶセロファンのようだそうですが
五月晴れした青空と
同じ色乗せた羽根でした
どのクスノキかで春を迎えた彼か彼女 ....
描きかけた まるい絵を
仕上げた事はなかった
曖昧な空に 風船を放つ
重さなどは いらない
この世界のたくさんの声が漏れて
帰り道、溶けそうな歌声に酔う
わたしはわずかに軽い
....
時折 許されない時の 鳥
さえずり鳴く 時の 鳥
その声は
電子音が響く都会が拓かれたより遥か以前より
遥か先までの時の扉を開き続けていると言うのに
時計 ....
もう一度冬の夜中を越えて
朝を迎えにいけたら
二人で昼寝をしよう
夜の次には必ず朝が来る
何て思って安心して寝てしまうより
朝が来ない事に怯えたり
狂った朝が訪れる事を恐れたりしながら ....
恒温動物である僕たち人間は正常に生きてる限り36℃前後の体温を維持し、起きていても眠っていても温かい。
一体僕らの何が熱を発しているのだろう。
流れている血か?
肉か?臓器なのか?
目に見えぬ ....
{ルビ東風西指=とうふうさいし}七日間
見えない時間に手を引かれ
終りと始めを繋ぐ日に
白猫、黒猫、青猫は
私を人だと思わない
私の穴は猫達の誰も知らない隠れ{ルビ舎 ....
あなたの望むようでありたい
でも
あなたの望んでることが
わからない
そんな探り合い
望んでないのに
いくら泳いでも、泳ぎきれない蒼の彼方
ちいさなブイが心細そうに、ゆらゆらとゆれている
あの水平線の彼方には、なにがあるの?
たずねても、なにも答えないあなた
蒼の色の底には、魔物でも住んで ....
誰に教わったわけでもないけれど
新しい始まりの予感は
そうやってくる
五月の風は
そんな淡い期待を感じさせる
芽吹きの音が聞こえてきそうな緑色で
あなたは窓から入り込んでくる風を
そ ....
{引用=草っていうのは
好きなことばのひとつです
あといくつか好きなことばがあるのですが
そこに石があってもいいし土も
あるだろうし水たまりもあるし
雨がふっていてもそれはそれで
....
部屋には誰もいない
椅子は何もいわない
凝った細工 剥げた塗料 底しれぬ存在感
空間を支配する四本の細い足
ひたすら、椅子は待つ
部屋があふれてしまえば
....
ことばが死産する
なまなましい胎児のあしが
私の穴からぶら下がる
無様なすがたに笑いもせずに
がらすの砕けたような瞳で
股の間を見下ろす私を
私が笑い
なるべくやわらかく慰めてやる あき ....
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