いつか一緒に死海に行こうと
あの人が言うものだから
いつかっていつだろうかと
わたしは鼻をくすぐられる

あまいあまい
ほっとみるくのにおいは
たいようのように
あたたかくて
あつく ....
トイレ掃除をするあいだ

いろんなことを考えていた



今日の汚れはしぶとくて

ごしごし落とす

いろんなことを水に流す



さよなら、さよなら

気づいたら大人 ....

がんばってる
  
うしろ ななめ上
気にしすぎて
追われているから


がんばってる

足元見えない
前も見えない
目を向けても
向けただけで

呼吸が止まってい ....
道はどこだ
君にたどり着く道はどこだ

どんな小道だって
目を凝らして見つけよう
君にたどり着けるなら

道はどこだ
君に続いてるどこだ

それはほんとにあるのだろうか
疑い始め ....
きらきらした
ローズクォーツの欠片を
人差し指と
親指で 摘んで
のみこんだ

鋭角に磨かれた角が
のどの内側を抉る感覚と
冷たい異物の下る感触



温かいものはいらない
 ....
海岸からは海岸が見えなくて
これでは砂漠と同じです、あなた
水があるだけよ
ただ水があるだけの砂漠よ

遥か 第五感界の外の霧を掴むには
衰弱するのがよいと聞きました
あちらこちらに船を ....
うなり 波
粒のあつまり
粉の道と坂
星と指の跡


灰に鉛に明るい日
鏡の後ろを歩いている
鳥の背が
曲がり角の露光をまとう


空に鉄の到く静けさ
水 ....
 
 
商品棚に並べられた
きれいなゼリー状のものに囲まれて
カイちゃんが笑ってる
時々ふるふると震えて
何も言わない

床に落ちている
貝殻や干からびたヒトデを
二人で拾う
昔 ....
退廃的に胸は動いて
物語に首を絞められる

どこにもない物語の
粘膜が私をのんで
溶かそうとするから

       (まだ見たいものがあるのか)

つまらない人間として咲いている
 ....
安全地帯で
おままごと
バラアーチの真下
鬱陶しいほどの香り
白い食器はママのお古
お庭の隅
小さな噴水から
流れる水の音
どこか遠くで
電車が走ってる
蔦の絡まる塀の内側
中空 ....
  シャボン玉だから忙しい

 十階建ての非常階段の一階ごとにセックスする
 しちゃうから太陽はもう夕日の名刺を配り出している。


  声が忙しい

 ワンワンワンワ ....
わたしの
からだの
なかに
ながれる
オレンジ

いろ

わたしの
はだを
あつく
こがす
オレンジ

ねつ

わたしの
いまを
つよく
うごかす
オレンジ ....
玲瓏の雲がたなびく
岸辺
ゲノムを運び終えた生き物たちが
崩れた山のように
積み重なって倒れている

おびただしい数の
生き物たちの目や口や鼻
牛や馬に混じって
人の体も横たわってい ....
 ひとは、ただ生きることに満足できなくなった

 鳥の羽をむしりとって背中に付けてみたが飛べなかった

 馬の首をはね、その四肢を付けてみたが速くはならなかった


 ひとは、騙され ....
もしあたしがのっぽになったら、
高いところのものを自分で取ってみる。

もしあたしがのっぽになったら、
男子を見下ろしてみる。
ついでに
学校も見下ろしてみる。

すると、学校があまり ....
透明な糸が
のびていく
あてもなく
まっすぐと

洗い髪の先端が
とぎれる音と
あなたのためいきが
寄り添って
わたしを流れていく

たしかな明日を
手探る右手が
ふるえる
 ....
眠れないまま過ぎてゆく
夜明けとともに
境界線の不在を知る
そのために

昼を住処としたわたしは
眠らない深海のさかな
見えないものは無いわけじゃない
何度もなんども、ただ気付く
深 ....
                090523



ワタクシは
そこで暗転
私は嘘を
そこで覚醒
わたしはなにも
欲しがりませんと言いながら
水鉄砲を持って
道路に飛び出 ....
夢であったひとと
夢のなかで くらした

どこにいるときも いっしょで
なにをするときも いっしょだった

一つの眼で おなじもの を 見て
一つの耳で 同じ旋律を聴いた

おなじ時 ....
初めての朝は海の中で目覚めた

期待に似たものに満ちた光と
生まれたままの姿で
あの人と二人浮かんでいた

私はすごく幸福で
そうして少し悲しかった
こんなに幸福な朝は
二度とこない ....
中二の国語の授業で先生が三篇の小説を朗読してくれた
そのうちのひとつは中間試験に出題されたが
あとのふたつはただ朗読されただけだった
先生の野太くて高い声が教室をしんとさせた
ふだつきの悪だっ ....
どんなにダメダメでも
ダメじゃないよ。大丈夫だよ。そんな日もあるよって言ってくれる。

ありがとう。そばにいてくれて良かった。大好きなんだな。
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
白く灯るシグナルに
息をのむ

メールは、きみ

こころがふるえる

ばかみたいに
よろこんで

くやしくて


すぐに返事は

しないんだから
土管にスカートをはかせたり
スカートに土管をはかせたり
博士に土管スカートさせたり
スカートに博士土管させたり
土管にスカート博士させたり
エスカレート土管博士ニタリ
博士似たエスカレー土 ....
 さだまらないか 手品みたいな希望の星 地球

 早々と逝ってしまった あの人のぬくもりを
 ほぼ毎日忘れていること それさえも
 この世のホウリツでは取り締まれないから
 亭々の僕は生 ....
 
 
紅い頬を削がれて
恥じらいもなく現れた
少女の実を
次々と切り分けて
皿に並べていく

自らの少女を
どこかに忘れてきた
ふりをしてる母の
秘められた欲望のように
家族 ....
もう

これ以上

苦しめないで

一生懸命な

その

横顔が

頭から

離れなくて

ワタシは今日も

頭の中の消しゴムで

募る想いを

消 ....
 
 
どう見ても
人でしかない
葡萄を見ていた

同じ売場で
何度も見てるから
店の人に
怪しまれさえした

名前を知ってる
と思った
葡萄の品種ではなく
たった一つしか ....
さよなら
といってしまうと
追いかけてこないこと
わかるから
エレベーターの中の
25秒間を
感じることに使うべきだったって
偶然は
つくってみるもの

ねえ
と問いかければ
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
死海ことこ7*09/5/23 23:47
トイレ掃除尾崎みどり109/5/23 23:26
君に日朗歩野609/5/23 23:13
道程ブロッコリー...009/5/23 23:00
罪悪感ローザ009/5/23 22:31
対峙佐藤真夏9*09/5/23 22:30
ノート(偽りと陽)[group]木立 悟209/5/23 22:18
コンビニエンス・ストアたもつ1609/5/23 21:13
目を閉じる木葉 揺2*09/5/23 20:37
中空の土チアーヌ309/5/23 19:06
キミが忙しいヨルノテガム409/5/23 17:34
オレンジPiroue...109/5/23 17:10
記憶の終点ばんざわ く...4*09/5/23 16:10
説明Ohatu309/5/23 14:32
もしあたしがのっぽになったらみぞるる3*09/5/23 14:03
『糸』あおい満月3*09/5/23 13:58
とりのこされる、せかいでたりぽん(大...6*09/5/23 13:57
ワタクシあおば4*09/5/23 12:26
しずかな木々 金色の光のなかで・・ゆびのおと009/5/23 12:00
始まりの朝衿野果歩409/5/23 10:17
宇宙の闇吉岡ペペロ409/5/23 10:14
ちゅう[group]つゆ4*09/5/23 9:11
ベルリンモリマサ公1809/5/23 8:02
シグナル柊 恵5*09/5/23 3:32
とろけるカレーサトタロ3*09/5/23 2:58
マンハッタンブリーズ山崎 風雅109/5/23 2:32
林檎小川 葉409/5/23 2:08
ラブレターその2つばさ109/5/23 1:24
葡萄小川 葉309/5/23 0:56
上昇25秒蒼木りん509/5/23 0:08

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