{引用=四枚の葉のそれぞれに
意味があるということを知りました
そしてそれは幸せを探すことに似ていると思いました
faith = 誠実
誠実であるかという問いかけに、僕は自分でこ ....
わたしはちっとも朽ちない
咲いているあの赤い花のように
なぜわたしはいつまでたっても
朽ちていかないのだろう
食パンに生えたカビをまとっても
古くなるだけ
わたしは朽ちない ....
水槽の底の
薄く撒かれた石床を
胸に抱えたまま
いつまでも
眠りにたどりつけない
硝子の鏡面に映る
瞳の奥、の奥
私は
銀色のマトリョーシカを
組み立てる
+
あなた ....
空見上げ 追いかけた
地に降りて 離れ見た
よく似てる 烏だね
黒の羽根、黒の陰
ただ、あまたで補えぬ
笑みで白くなれぬのなら
少しだけの祈り
剥されて、轢き千切られるよ
....
{引用=
彼女は、文字通り高嶺の花だったのだ
僕の心はぱちぱちと音を立てて、
ぽとり、と地面に吸い込まれた
}
蝋燭ではものたりないから
うるさいシャンデリアなんかを
線香ではものたりないから
大輪の花火なんかを
菊ではものたりないから
何百という百合なんかを
むかし
現在、過去、未来
いま ....
きみが運ばれて
いった、きみが
愛したものも、きみが
愛さなかったものも、ともに
運ばれて、断絶した
彼方とは
断絶そのもので、きみは
そこで
跳躍する
....
090616
素敵な顔した
船乗りシンドバッドに憧れた
七つの海に乗り出して
大金持ちになりたいと
おとぎ話に夢中になった
地道な稼業に精を出せと
....
さいきんはーもにかにこっててね
うちにかえるとすぐさまとりすのこびんと
はーもにかをもってへやにこもるんだ
かぞくはなにもいやしないよ
かぞくはだれもいやしないんだ
せかいでいちばんの
....
海峡は深奥の
夏をひけらかす驕りの紺碧
染め上げられた
港は青ざめた積み上げられた壁の町
蔑(さげす)みの海猫の声は鳴き止まず
人の住む塵界に卦象を眺めては
エーテルに輝く箴言(し ....
しゅごい
某国の暗殺計画が某国によって阻止されたと聞いて。「やめとけや」って言ったのか。
ふとおもう
そのときの
ふと、が
ひとなのだ
あきのこおろぎも
たちどまり
しょっかくをのばしたまま
ふと、をしてるのだ
ひとのしくみのように
ふとおもう
この ....
どとうのようにフル雨の音に背を向けてぼーっとしていると 伽羅伽羅とアルミの手すりに言葉がぶつかって鳴いてる音だったりした 胃下垂の胃にはすべてが重たすぎてひっかからないまま落ち ....
隠すためか
見せるためか
守るためか
攻めるためか
脱ぐために
穿くため
そういえば
昨日はあんなに笑いながら脱いだのに
今日は
とてもじゃないけど笑ってらんない
....
{引用=群をはなれたライオンと
群にはぐれたシマウマが
サバンナの真ん中で出会った
孤独で飢えたライオンと
恐怖に満たされたシマウマ
見つめあう両者は
お互いを理解 ....
めをつむってると
どこなのか
わかりませんでした
おとがしました
においみたいに
ふるいかんじでした
めをあけても
よくわかりませんでした
ここがどこなのか
パン ....
酒の呑み方を考える
田んぼに水が
入ったんだかどうなんだか
蛙の合唱を子守唄がわりに
うとうととしつつ我が生涯をなんとはなしに振り返り
いつの頃からか
我が人生 ....
あなたとはもう話したくないから
黙ってお金を払ってください
私の言ってることわかります?
「人生」だなんて
そんなたいそうな物語はわたしにはありません
ただ 生きるのをやめたいと思ったときに
どんな死に方がいいかと言うと選択肢がいくつもあって
どんな服装で死にたいかと言うと ....
私の小さな娼婦が
右膝を撃ちぬいた
祝祭日は凪に包まれて
杖音は霧の中に響くだろう。
お前には見えるか?
亜麻粒の打擲ははげしく
辺りを燃え上がらせる
全ての断片たちが
渦柱を昇っ ....
健康な足音は一昨年の写真の向こうに逃げて行ってしまった
固まった笑顔は癖
すっかり 乾いてしまって
私の喉はもう唄わないのです
ドとレとミとファとソとラとシ
それぞれの変と嬰
舞台 ....
熱い靴底がどしゃぶりに冷やされて
フェンスを乗り越えた風が髪を濡らす
前線が停滞していますと
携帯ラジオが伝えるけどれど
停滞の下の僕の街は
なんて騒がしい夕暮れだろう
横向きに傘を差す人 ....
私の名前は
ヨシです。
昔はアシと呼ばれてました。
“悪し”は縁起が悪いとの事です。
私の茎は中空です。
根っこまで空気を運んでます。
私は生き物の玉手箱です。
私はヨシキリの巣にも ....
「鼻が長かった」彼女は言った
「ゾウみたいだね」僕は言った
「ううん、キリンみたいだったわ」と彼女が言うので
「首も長かったんだ」と聞くと
「歯がキリンみたいだった ....
夜、
手紙を書いてはいけないとタモリが言っていた
夜中にと言っていたな
たぶん。
音楽は魔法だ
創めに言葉があったのではなくて
そこには音があったのだろうと僕は思う ....
また
草の匂いのする、夏が来る
ホームから駆け下りて
5時17分の各駅停車に間に合うように
大人たちが向かう方向とは
ずっと、ずっと
逆に走ろうと決めて
あの人からは
降りだし ....
一里のヒンバがめおととなって
丘を下り始めたとき
二里三里ともおそらく
自らの距離をもう距離とは言えず
巨とか凶ばかりがやたらに目に大きく写り
逃げ出したいのをぐっとこらえるがもう
一里の ....
じぶんががんばることが
誰のためにもなっていない
未来も含めて
誰のためにもなっていない
これ以上の絶望ってあるだろうか
言葉はいつも足りなくて
無力感ばかりにひた ....
小さなまどから
両手を広げたら
境も {ルビ閊=つか}える枠もなかった
風は湿り気
きょうもいくつもの紙ふうせん
昇ってゆく
まだ、両手広げたまま 吸って 吐いて
十字架のか ....
私はいつになく 私であった。
ぽっつり、と何者かが着地した
灯るように暗く冷え切った脳裡に
明滅する、えたいの知れぬ
記憶でみたされた浴槽に身を沈めれば
水平線で限られた空の
青い深さ ....
3751 3752 3753 3754 3755 3756 3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787 3788 3789 3790 3791
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