小学校のプール(ぶ厚いこけ緑の濡れたものがびっしりと)
大学一年の時の合宿(飛鳥のとぼけた顔)
中学校の理科の時間(ふくらんだ新芽がひらいて気持ち悪いくらい匂い立つ)
わたしたちって今までのこと ....
○「熟睡」
友人との会話である
「俺は今寝るときは12時間ぐらい寝ている
夕べも10時に寝て10時に起きた
トイレにも行かないで」
「よく寝れるね
俺は2,3時間おきに目が覚める
トイレ ....
場を作る
力技は神のせいにして
金を稼ぐ
悩む暇も泣く暇もなく
みな生がいを
二十四時間必死に生きて
人を呼ぶ
彼は知っている次の番だと
生きるという
理想は高くたい ....
夜空をみあげると
冷たい星たちが
まるで懸命に暖かくなりたいように
瞬いている、
白銀色に
想いを寄せて
いるのか?
私といえば
あいもかわらず、
からだ ....
奥様という響きが嫌に長引く
もう名前では呼んでもらえないらしい
なにを期待していたんだろうか私は
奥様と呼ばれるたびにうんざりとする
遠くを見ても近くを見ても
代わり映えのしない毎日がそ ....
How he wasn't born then, I'm gonna tell you.
{引用=その時彼が如何にして生まれなかったか、お話致しましょう。}
You are a fish wh ....
ふわりと
瞼に乗せた
シャドウの光
今更のように
化粧を始めて
恋する身体は
発色するんだ
君に会いたい
場所も考えず
不思議な顔で
僕に近付いて
覚えたてのメイクを ....
コンクリートの貝塚は回転し ひとつひとつの名を叫ぶ風の爪痕を残した
マドモワゼル。蚊帳の外の魑魅魍魎の惰性が、残響の一つだ。
バックヤードに流れる清流からうじゃもじゃ
数え切れない空き缶のキスシ ....
結局自分の人生しか生きられない
ならば全て引き受けてやろうと思う
哀しみも苦しみも
新しい文体を探そう
喜びも幸福も受け取って
詩を生きるとはどういうことなのか
私の生き方で示そう
鋼の振動、
水色の空、
荒涼 一斉に立ち上がる
力動 一斉に押し寄せる
神様が観ているよ、
向こうの岸辺で
柔らかな湾曲に踊り
透明な静かさに憩い
白い三角、接触する 黒い ....
○「青春の回想3」
県都一の繁華街で飲みまくって
終電に乗り遅れ、タクシー代も高くつくなあ!
と思っていたら
ふと近くの友人のアパートを思い出した
歩いていくと二階建てのアパート全体が
....
「君たちの未来には無限の可能性があるのです」
「幸せの数は無限にあるのです」
3月10日巣立ちの日
天へと放った黒い学帽は
青い鳥となって昇ってゆく
彼女の青い鳥
ぼくの青い鳥
....
色は黒いが蝿ほどは大きくはない
主菜の皿の傍らで翅を休め
じっとしている
我が家はドアも窓も締め切ってはいるが
何処かの隙間から匂いに釣られ
入ってしまったのかもしれない
もしくはきっと見 ....
●それでは●明日のあっくんの「意味予報」をお送りいたします●明日は●午前中ずっと意味が明瞭ですが●昼ごろから晦渋となり●午後から夕方にかけて●ときどき意味不明となるでしょう●夜は●明後日の未明まで ....
なにも ない
ただ しずかさだけ
在る、
醜さも美しさもひっくるめ
遠く凍り付き近く熱を帯び
老いた人をみた
諦め切るように
美しい人をみた
輝き出るように
街通りに ....
確かに
悪いことやっても
フィリピンに逃げたら
何とかなりそうな
気がする
そんなんじゃダメだぞ!
マニー・パッキャオ!
軽薄な笑顔で職場をやり過ごし 無表情な休日で英気を養う
何も変えたくないけど 変わらない努力もしない
維持ではなく放ったらかしを愛し だからルンバら使えない
SNSは世界を明るくするため ....
わかれの歌が、近づいて わたしの口に
入ろうと するも留守です。
きた甲斐もなく 歌、引きかえそうとして
北風にうたれました。来たばっかりに。
ライラックの花が くちびるにながれて ....
ねぇ あなた
私、まだ元気にやってます
しんどい時に 吐き出すような何かを投稿した私に
元気な言葉をくれたあなた
粋にいこうぜ!と
でもね、そんな一行に私は感激していた
ちょっ ....
○「悩みのもと」
登山は己の弱さを知らしめる
坐禅もそうである
結局悩みのもとは
己にあるのである
己の弱さにあるのである
○「悩み」
何を悩んでいるかで
己がわかる
ほんとに贅 ....
お前は詩を読んだことがあるか、あるいは書いたことがあるか?自分を自分たらしてめているものについて、衝動的に言葉をぶちまけたことがあるだろうか、身体の中心から、お前自身を引き摺り出そうと試みたことが…言 ....
夜は
好きという、
人は
嫌いだな。
いつも同じ。
夜は、
太陽が
無いじゃないか?
みあげると
たとえば真っ白な清潔ぶった
満月なんか
あってもね ....
夜は
好きだな
生まれ育った田舎町の
みあげると
こぼれ落ちそうに瞬いている
満天の星たちの
清らな想い出とか
とある大きな街の
猥雑で
酔っ払いでいっぱいの
たむ ....
少年Aについて
その良心は浮世を漂うが/そのものではない
/野花には未熟も裏はないけど
/渡り鳥に行方を撒かせる
/ミチに茂らせているやさぐれや
/彼方の山 ....
夥しい情報のなかで
恋人の鱗を逆撫でる
もうなにも伝えることはない
もうなにも受け取らない
深く 痛く 刻んだのに
夜の度忘れて泳ぎ出す
夜闇に沈もうとする
この白壁の小部屋に
忍び込む肢体 柔らか
球形の乳房、貫く直線
撓り揺れる音響の激化
わたしは知らない、
窓辺に匂い立つ深紅の薔薇
夜闇に浸されゆく
この白 ....
わたしは曇ったガラス窓
指先で書く文字の向こう
許容できない現実が冬の仮面をつける
ひとつの痛点が真空を真中から押し潰す
円く膨らむ響きの肢体 震えの侵食を
包む衣としてまなざしは海
....
いつも言葉は先に途切れる
それは相応しい形をまだ見つけられないからではない
まるで全てを知らなかった時代に戻る
私たちは思い出す
始まりはいつも懐かしいものだと
私は確信する
いつ ....
カップ麺に熱湯注いで待つあなたの
お耳を拝借できますのなら
こそっと お話してみたい
京都駅から地下鉄に乗り四条駅で降りて
阪急電車に乗り換えます
地下鉄の改札を出た駅構内に ....
白いコートに
光が入り込む
旅人みたいに
春を感じながら
このくらい
薄い生地なら
心も透けるのか
隠し切れない想いを
ポケットから
取り出して
南風に
触れてし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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