道の途中でその女の人は何かを探している風であった
何かお探しですか、何とは無しに尋ねてみた、仕事でたまに地元を案内することがあり大まかな方向性を助けられるように感じたのだ
ええ、少し困っ ....
結局また苦しいことになったが
少しタフになったのか
心臓がしめつけられるようなんだけど
まだわずかに心に余裕がある
もう駄目なのかもしれないと思いつつ
建設的なことを考え ....
何かをしたいと思う
何かができずにいる
なにかをしたい
なにもできない
どこかへいきたい
死ぬのがいやで
誰かに救ってもらいたい
寂しい限り
だから人生をやり直す
旅に出る
....
私は目の前にあるここだ
すぐではない いつもの私は
眠気にさせられた気がした そして
何かに私は歩いた
私は知ろうとする時
何かに殺されていた しかし
知ろうとせず眠らされていくことの ....
きみは君という病気なんだ
きみが死ぬまで君は治らない
でも君のままのきみがわたしは好きだから
きみは何も心配することはないんだ
コーヒーに入れる砂糖の量が変わろうが
日々の態度や言葉遣いが変 ....
夜みたいなひとだね。
あたしはあなたという
ひとりの人間を
しっかりたしかめたい
固体として概念として
あらゆるあなたをみつめたい
そして許したい
なにもかもを
まるの中でゆられて ....
爪を噛んでる間に…
お、
尾瀬だよ…
星が死んでゆくとき
個人が来て
、なぜ言うのかしら
欲しい欲しいください
して欲しいください
して
大人の真っ只中で純水を流そうと
躍起になって泣けば
汗ばむ肌はいよいよおかしくな ....
雨上がり
郊外から都心へ向かう中央線から見えるのは
俺の気持ちを映したような澱んだ空
と思ったらそこには虹が架かっていた
濁ったブルーを切り裂くような鮮やかな七色
まるでささやかな希望
近 ....
人は忘れる生き物だから
私は今 精一杯 貴方を愛すよ
口付けて抱き合って
貴方を想って泣いて泣いて泣いて
貴方に想われて泣いて泣いて泣いて
人が生きてるって尊いって思う
等身大の自 ....
きんぎょは鉢に一匹しか飼えない
許容範囲を超えると
致し方ないね
堪え性も無いね
脳髄はみるみる溢れ出て
それはどうやら緑色なの
なの、
ごく小さい範囲の爆発でも
腕はしっかり ....
しさくです。
思い索り、
試しに作った、
私の作品。
しさくでした
何にでも話しかけるので
夏はとにかく忙しい
暑いね
暑いね
水足りないね
咲くね
咲かせて
咲いてね
咲かさせてね
ビルごとの風音は
街のシンフォニー
ひとつひとつに ....
―東経 135度30分59.319秒 北緯 34度51分19.540秒―
この地球上でたった一点
僕の現在地
拠り所を見失って
自分を見失って
遥か宇宙から覗く心 ....
ひとりって無敵
事実そうでしょ?
煩わしいのは
生きていることだけ
ね?
簡単でしょ?
君の口から放たれた刹那
剣となった別れの言葉が
深く突き刺さる
胸の底にまで到達した傷は
心の一部を削り取って
僕でない僕を創造した
涙が止まるのが判った
悲劇に
....
見えないものを見る機会は少ない
だから
日食を見よう
あれはつまり見えるはずのない昼間の月
太陽と同じような大きさのふりして
ときどき
青い空に白く浮かんでいたりするやつ
ほんと ....
日食があるらしい
なんでも今世紀最大だそうだ
1階の教室で
今年の4月にやってきた女先生が言っていた
ここでは
部分日食だそうだ
3階の音楽室では
今日も ....
毎日毎日、ことばを書く
わたしのことばは
なにもないけれど
わたしのことばは
生きている
わたしのなかから
わたしの外まで
わたしのことばは
続いている
わたしのことばは ....
やっと唄えるようになった16人が
唄った歌は
たくさんの人に向かって
中空を漂っては消え
漂っては消えてしまうので
なかなかたくさんの人たちには届かず、
僕たちはもう一度中空に向かって唄っ ....
さなさ
つつさ
よいなみ
すすめつ
なななせ
こにゃならよ
をほををわりて
そつつつめさる
めつつつしか
きゃせ
やせるるをり
こむつつかひてをり
ななめし ....
今日も渇いた土の上
恵みの雨を待ちながら
風に{ルビ撓=しな}って揺れている
{ルビ詩=うた}そのものであるように
我よ、たった独りの草であれ
大空と大地の間で
(生と死の間で)
挟まれた地平線に向かって
世の重力に持ち堪えながら
俯く私は今日も
おじぎ草の姿で
幻想都市の
雑踏にまぎれています
{ルビ希=ねが}わくば、目の前の虚空を突き破る、視線の槍を。
今生は酷や哀しやと
声にも出さずに蒼穹の
漂う雲を眺めけり
積みたる石を
崩す鬼の声を聞きて
慌てて小さな掌で
守るも無情なり
散らばる小石を集め
また積みたる ....
色彩が咲くような音響
言葉の無力さを思い知りながら
衝撃を身体で聴く
護るようにして
紡ぎ出される渦
闘う背中を魅る
許し 希望
微かな何かを掴まえなくてはな ....
彼女の家からちょっとずつ自分のものを持ち帰る男の
その卑怯な心の動きとかを詩で表現したいと思う
どうしたことか
僕は立ち止まり周囲を見渡した
ひっそりとした青の空間
生温い生命が近くで息づくのを察知した
ここはずっと前にも来た場所だ
その瞬間、絶望に落っこちそうな気持ちが
決 ....
僕が暮らすには少し広すぎるこの8畳のワンルーム
吐き出す煙で空気はとても悪いだろう
しかしあの娘が部屋に来るとむしろ狭く感じるのだ
この部屋はどこにも逃げ場がないのだと気付く
悲しむなかれ ....
ふと
あなたは
それが罪であることを知るでしょう
深い罪の上に、深い深い罪の上に
自らの人生があることを知るでしょう
生きることの出来なかった
様々な生の死体の上に
自らの生 ....
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