神秘的で攻撃的
アマーイ誘惑の音色
神聖で荒々しい
アペラとエスニック
波紋のように反芻される音楽
揺れ、溢れるその感情
そしてピリオード・残心
おだやか ....
やわらかな慈雨が
この岩に穴をあけたのです
どこからか種がやってき
うまい具合な風や雨や光だったのでしょう
穴から松が生えようとしています
教訓を見出だしたい訳ではありま ....
もう一度チャンスをなんて言えない
手放したのは私
そばにいたのに大事にしなかったのは私
後悔なんて千回した
分かっていたなら過去の自分をひっぱたくのに
ゴメンと言えない私のち ....
いくつものナマエが
ネットワークに
撒き散らされ
いつしか
ワタシが誰だったのか
拡散し続けるワタシには
もう分からない
無意識の匿名に
ワタシはかき消され
言葉だけが
墓碑銘のよ ....
通りゃんせ、
通りゃんせ、と
いくつもの輪くぐりが待ち構える
手前の
軒先で降りしきる雨粒に濡れてから
久しい
地上を
すべらかに滑る
つめたい乗り物も
ときおり
思い出し ....
夕暮れになるといつも
彼は施設の外に出て
離れた更衣室の入口に
ランプをつける
施設の外の暗がりに
一日の仕事を終えて
疲れて戻って来る人を
(おつかれさま)と
迎え ....
介護職員達は施設の洗濯機に
{ルビ皺=しわ}くちゃの肌着やパンツの山を
無造作に投げこんでは
背を向けて去ってゆく
汚れの全てを飲みこんで
きれいに洗って返そうと
洗濯機は ....
パーティーは終わらない、軋んだ花で飾られた戦車に、飛び乗るなら、凍るような白い朝にしよう、クラッカーを買ってこよう、庭を壊そう、一緒に歌ってみようよ、晴れ渡った北半球の芝生に、横たわろう、星型 ....
匂い/におい/おもいだす
におい/乾いた/照りつける
風のない/ひりひりとした/蒸発してゆく
粒子/記憶/おもいだす
海馬/カラスアゲハ/舞う
ひざし/におう/生/性
生まれた/おもいだす ....
淋しくないのに
手を振る友
多くを語らずもう
何も訊かない
向こう側の
隠した痛みが
人を支えている場合もあると
チガウ思いの二人は静か
見えない苦悩もハス花は咲き
....
起きたら今日が始まっていた。目を開けて瞬きをしたら夕方だった。僕は何をしていたのだろうか。テーブルにあったワッフルを食べた気がする。映画を見たような気がする。夢だったのだろうか。そうなると僕は目を開け ....
サラサラな白壁のシミ
そっけないのでテーブルを自由にしよう
国を造ろうと言ったのは誰ですかね
茶葉が頷いたぞ
灰皿に捨ててあったユニオンジャックを
稲妻のスピードで突き刺します
コップが落 ....
教室でうずくまり光に焼かれた青みたいに小さくなって眠った子がいた
私は違う
学校が終わったら友達に黙って先生のところに行った
彼女の夢のなかで泣いていた女のひとはどうして泣いてい ....
都電駅前の踏切横
木造モルタル2階建の不動産屋一軒
木枠のガラス戸にチラシ無く
中は暗いが人の気配が…
ガラス戸がガタガタ開き
出てきた親父は
鱗なのか皺なのか
爬虫類顔した禿げ親父 ....
病気だからしょうがないよ…
周りはみんな言うけれど
実際はそうでもない
君の気持ちがわからない病気なら
病気なんて言葉で片付けないで
私はここにいる
ただ湧き出る感 ....
忘れるな
私が闇を見つめている時
闇も私を見つめている
どうせなら
光をいっぱいに浴びて生きていきたい
ひまわりのように
太陽を見つめて
これが私の人生だったと
誇らかに叫んで
....
あんドーナッツを
ためて、ためて、投げあげて
放物線の落下する地点まで
走って、セバスチャン
つぎつぎと走って
受け止めて
全部くちで
そういう無意味な訓練を
たくさんして
*
....
090722
皆既食が終わると
なにもすることが無くなった(笑
散髪してから
魚屋で
鰺を2匹買う
豆腐屋でお豆腐を買い
帰宅して
鰺のフライと
....
空を
鳥が飛んでゆくことができるのだと
もう一度知ったとき
帰ってきた言葉は
僕の知らないもう一つの自由だった
町へ向かってもう一度歩きだす僕
きっと僕は
また自由と ....
自分自身が
何も為せないと
気づいて
それから沢山詩を書いてみた
万が一俺に才能が有ったら
こりゃえれーことだと
いくら書いても
何も変わらない
一日に十編の詩を
三年書いた
....
テーブルに光るいくつかのよだれに
いろいろな画家の画集をめくっていたが
そのあるいはオイルのようなものは
水よりも高いのだろうかと
絵を完成させようとせずに
誰も人のいない画家であろうわ ....
海洋生物たちが海
私は防波堤から 波の
砕けるひとつを見つめている
見られたのは誰なのか
私の海の ミミズは誰
私はいなくなったバケツの私
しかし私の故郷から捨てさせられた
見えたバ ....
画面の中で空が暗くなった
夜になればいつでも空は光をなくす、と画面のこっちで僕は嘯いた
現実味のない画面越しでの疑似体験
興味がもてぬ大騒ぎ
なにが楽しい?
きっと太陽と月は ....
先読みして、言葉を付け加える。
沢山沢山
不格好になって、焦点が分からなくなって
本当に私が言いたかったことはなに?
元々の文はシンプルで
だったはずなのに
自己保身のために、 ....
アベフトシが死んだ昼に新聞記者は訃報を記事に起こし
アベフトシが死んだ夕方にCDショップは特設スペースを作り
アベフトシが死んだ夜にテレビでは追悼番組が組まれた
アベフトシが死んだ夜中に私は ....
{引用=アベフトシにささげる
あなたは僕の青春の多くの時間を奪った
僕は奪われてもなお満たされているという初めての経験をした}
小さなテーブルに
ショットを置いて
安物のタバコを ....
夏をください
お金なら持ってます
お金ではだめですか
嘘です
お金なんか
持ってません
夏をください
命なら持ってます
命ではだめですか
嘘です
命なんか
持って ....
俺はあんたの事をよく知らないし
あんたも俺の事なんて知らないだろうけど
一つだけわかってる事があるんだ
それを言葉にするのはすごく難しいけど
だから細かいことは言わない事にするよ
お ....
はは、、軟弱だからね
相も変わらずつらつらと羅列しているよ
うつらうつらの間違いだろ
それはうつらうつら「も」だね
正直であることは清貧でありいいことだよ
血まで色を失いかねない貧しさだけだ ....
夕暮れの窓辺から
あの煙突の上に昇り
空へ吸いこまれる
煙を見ていると
昨日
頭に来た誰かの一言や
恥ずかしかった自分の姿が
いずれ何処かへ消えゆくよ ....
3747 3748 3749 3750 3751 3752 3753 3754 3755 3756 3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773 3774 3775 3776 3777 3778 3779 3780 3781 3782 3783 3784 3785 3786 3787
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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