俺の中にはもう誰も居ない、よく晴れた朝に死に絶えてしまった
俺の中にはもう誰も居ない、毒の流れ込んだ湖みたいに
跡形も残らず死に絶えてしまった
俺の中にはもう誰も居ない、バクテ ....
「人口は不明です」
様々な色の傷痕や
様々な味の妄想が
都市を形成しているようです
「面積も不明です」
小豆粒大〜ピンポン玉大
三流私大〜夜郎自大
等身大 ....
まだらに重いまぶたの道
雨の折り目
額のしずく
まぶたの奥を巡る音
まばたきのたび
出ようとするもの
入ろうとするものが
宙に光の柱をつくる
ひとつ ....
真っ白な空白を
何かしらで埋めていくのは
それはそれで楽しいが
少し勿体ない気もする
雪の日の最初の一歩のようなものだよね
と微笑む君のキャンバスに
僕が描いていいものか
少し悩 ....
あなたを諦める準備を
ちゃくちゃくと進めていますわたし
ひとりで呼吸できるように
震えがとまらない夜に しがみつくための毛布を縫ったりして
すきだけで一緒にいて
思い合うことで優しくしあ ....
そら耳が
聞こえたのでは
二十日鼠のようにからからと廻って
…ッ滑車の音だか
…湯冷ましの温度だか
…その濃度だとか
煩い、辛気臭い
気さえする
十字路がある
水溜りがある
....
僕は、僕を愛し過ぎて。
他の誰かを愛するのが下手くそなんだろう。
それなのに、君に愛して欲しいなんて言っちゃって。
困らせて、いてごめんね。
愛について、僕は知らなすぎるか ....
はじまりは、「鱒夫の憂欝」
ああ!――磯野家へと続く道! おお!――散らばった靴たちよ! 俺が婿にきた時は綺麗に掃除されていた玄関は今はどうだ? 当時の、波平の笑顔さえ遙か遠く ....
カミナリが鳴ると
暗いお外は夕立のおと
リビングのテレビは
昭和四十年代の時代劇
はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして
セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた
暗い ....
貴方の胸のときめきを
(揺れて終わりを告げるから)
乳首の先で転がして
(ネコの肉球ヒタヒタと)
雨がシトシト降る晩に
(局部に燃える陽だまりに)
昨日の夢の遥かな ....
鐘が鳴る
音が聞こえたら伸びをして
眩しさに慣れるまで俯いていた
顔をあげたら今朝も一人
ひっそりした台所で菜を刻む
ほうれん草は今日のいけにえ
日々繰り返される犠牲
ひょっとし ....
経験し
若くして
信用し
信用した
先が
つまり
此処じゃない
でしょうか
この国道の
午後二時ごろの空は
いつも曖昧に青白い
夜明けの空が
好きな僕は
平坦な一 ....
くたびれた男よ
お前は目の当たりにする
きっとそうに違いない
異国の空の下で渇ききった老人が言う
くたびれたと
くたびれた男はさらに
若しくは焦がれていた本音を同じ言葉 ....
なぜ空は
わたしを見てるの
言葉なくして
命に
なりたいみたいね
なぜわたしは
空を見てるの
言葉だけで
空が
あるみたいね
あんなに美しく
見えるか ....
「マリー、おれそろそろ出て行くよ」
気ままにメロドラマに感動して
勘当と父に告げられ
もう会うこともない
おれを裏切り 救済しなかったファムファタール
ディスチャージやジョー ....
青い空に突きささる稲妻
君の髪の毛も逆毛立ってピンクのハートは真っ二つ
羊が空から降ってきて
さよなら僕の甘い官能と少女たちと気付きはじめた神の存在
君がガブリエルなら僕はアダム
僕は僕の中 ....
あの娘は天使になって太陽の国に行った
神様の迎えがきた
あたしは認められなかった
黒い太陽
黒い官能
あの娘が死んだ
知らないふりをした
知らないふりをした
あなたの言ってる嘘は性的なこと
あたし ....
そんな気がした
ほころびたのは財布だけ
そんな気がする
ハチの飛んでいる向こう
道に歩いても何もない
河原を歩いていけば
俺にはもう何もなくなってしまった
屋台での事業も失敗して
....
飛び出す水中
上げた三角は
砂の残された誰か
水色の海
潜り込んだ姿もなく
言葉は岩場に
意味へと探す
泳いだ自分だ
見つめられた鏡は
見る目玉の魚に
なく尋ねて
ボ ....
ねぇ、そのまま。
目を覚まさないで聞いて。
あたしたぶんきっと、
きみのことが、
だいすき。
いつも軽く言ってるけど
本当は無駄に動揺してる
気づいてないでしょ?
たぶんも ....
だれも、わたしと一緒じゃいられなくて
だれも、わたしを待っていてなんてくれなくて
だれも、わたしについてきてはくれなくて
おなじなんてどこにもない。
結局はひ ....
仄暗い湖、青銅色の水底から
水面に浮かんだ
満月をつかもうと
水草のようにやわらかく
つるりとした腕を伸ばしている
月曜日の子どもたち
ランプの火影に怯える
動物園のオオカミが
故 ....
鉄橋の欄干から釣り糸を垂らしながら考えていた
ろくでもない人生だったなぁと思う
学生時代の頃
偶然女の子と二人で帰ることになった
ギターを担ぎながら星空の下を歩きながら
音楽の事につ ....
飛び出た爪先を削いで
長すぎる髪を切って
もっとこの手で慈しめるよう
あなた達を矯める
かつて
父が引いた設計線は
その夜
拭い去られて
母が裂き、重ねたその肉は
そ ....
透明な
液体入りのアンプルの
それが真水か海水か
確かめ方がありまして
かしょかしょ少し振ってみて
泡立つようなら海水です
塩類はじめ金もウランも
物質全種が溶けています
命の ....
【優しい悲劇】
あなたを愛していた筈が
知らずにわたしが愛されていた悲劇。
ふたつの想いを天秤にのせたら
あなたのほうに重く傾いたのを知ったとき
....
難しいことだらけの世界で
簡単に考えろと言うけれど
余計な事を考えながら
僕は今まで生きてきた
今もまだ
余計なことばかり考えて
怒られているよ
僕は社会人失格
だから ....
オネガイ...
このまま私の中にいて
もう離れたりしないで
あなたはいつも
わたしより先に
終わらせてしまう
終わらせないで
このままふたりを
ひ ....
僕は一生けんめいやることやって
君のいない生活にもいつか慣れるだろう
君も僕を忘れるから
その頃には君に会えるのだろう
民生の言ってることが正しければ。
たすけて、たすけて、ほとけさま
ほとけはやさしい
しんじつの知恵を悟ったもの
ほとけ。
ほとけさま、
わたしはものたりない
のかもしれません
ほとけさま、わたしは、
あいしています ほ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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