この胸で休みなさい
疲れた体を横たえ
毛づくろいをして
次の旅に出よう
泣いて笑って
怒って悲しんで
皆必死に
生きている
すべては正しい
良心からしているから
心配はいら ....
言葉足りなくて
聴こえない白の音符
カタチに為たくて
....
それは自然と笑顔がほころぶ様な、温かさを備え
それは自然と切なさを与える様な、哀しさを備え
ねぇ知ってる?
愛はイトシイとも読むけども
カナシイとも読む事を
屋根は温度を増し ....
Natsu no yo no machi(街) wa
Itsuka asufaruto iro no
Kakusa(乾砂) no toori
Soredemo
Yume no koe de ....
刈りとられ
跳びはねてなお
夜になると猥らだった
言葉たち
摘みとってゆく六月の光は
無いようで
そこにあった
緑たちに
ろ過され
打ち砕かれた先に
また
芽吹きはじめる
....
{引用=わかってる
魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない
精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない
それでも
教えるというところに
ひ ....
たなごころに
すとんと収まるその笛は
尊い土の重さと
ほのかな内空の軽さを
同時に伝える
私は
澄んだ森の気配に
肺胞を湿らせ
惹きつけられるように
ほっこりとしたぬくもりに
....
トライアングル
カラカラたたけば
遠くで聞きたい鋭い音
速度を弱めて響きを遊び
近づいてみた
余韻をしっかりミュートして
アコーデオン的な手法で
空気を押し出し
塗り尽くせればいいなと ....
眠くなくても朝おきるのが億劫で、冷房が効きスギル熱を膨らませた電車にゆらゆら水面がマドロンデいるのを見下ろす。
最後によんだ夢メッセージ。
件名『さようなら』
----- ....
暗い道を進んで
どこまでいったかわからないけど
結構遠いところのようです
大きい箱に入ると奇麗になって
また汚れておいでってことみたい
お母さんみたいだね
何人かの子供は帰ってこない
で ....
ほつれる心と身体の端くれを
いつも不器用な指で玉結びするの
やわらかな皮膚にあたる異物感を感じて
ちょっとだけ安心したら眠るんだ
誰かに会いたいって思ったまんまで
はりめぐらされたピアノ ....
記録更新中
今も
....
屋上で独りきりなの
誰も居ないの 私、独りきり
片足立ちで両腕を拡げて
くるッと廻って
一礼、
生暖かい風がスカートを
ひらひらさせて
純白か或いは漆黒の羽根
運んでくれると信じて ....
手をつないで歩く君が
息子である前に
恋人のような気がしている
生まれた時に一目惚れして
キスしたり
抱っこしたり
一緒にお風呂入ったり
この頃は肩車がお気に入りの
恋 ....
ただ老いて待つよりも
この光と流れに賭けたいね
生意気言うな小僧
お前に何がわかる
あんたには見えるのか
あんたが望む形は小さい上に汚れているよ
わかっていない
お前だけの問題ではないん ....
思い出は
時に抗(あらが)う逆行性
たった
一文字の喘(あえ)ぎが、
砂時計の上下を違える
するり、と開いた物語の行間に滑り込む
望んでもいないのに
わずかな隙間からむしりとられ ....
骨の折れたもの
きつく縛られ 置き去りにされたもの
腕に 鞄に
ぶらさがった憂鬱の蝙蝠
その時を待つ核弾頭のように
危うく 厳かに
潜んでいるフック船長
....
賢い鷹は爪を隠すけど
賢くない鷹は常に爪を立て
気高く泣き叫ぶ
月に吸収去れるまで
僕はいつも前を向き歩き続ける
近所の犬に最近雑音が煩く
眠れやしないと吠えられた ....
090622
銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
ブラウン管を埋め立てることは出来ない
それはあまりにも長らく視線にさらされて
人の毒を吸い込んでしまっているので
海洋生物にも良い影響を及ぼさない
月のない夜に路面をキュッと踏みしめて
....
ふいに手にした{ルビ銀匙=スプーン}を
見下ろすと
逆さの僕が
こちらを見上げてゐる
銀匙に映る小さい僕と
銀匙を持つ大きい僕の
瞳と瞳の間を
結ぶ
透きとほった時 ....
曇り空のしたを歩いている
電車に乗っている
お客様に挨拶している
仲間にメールしている
六月の闇は深くなる
雨に濡れた髪はひじきになる
宇宙のからくりをふたつ考える ....
聖堂の扉を開いて
真中の道を進み
祭壇の前に跪き
両手を、合わせる
ふと見下ろした花瓶には
親しい家族の顔を並べる
色とりどりの紫陽花達
ステンドグラスから降りそそ ....
プール開き
カタパルトからどぷんと
ことばのプール
中で深呼吸できたらいいのにね
流れるプールは円環の
ようでいて誰も全周を知らない
自分が水に触れているのか
触れられているのか
....
人でなし
森が忙しく葉を揺らす
カッコウが巣の上で木々を見渡していた
小石のような小鳥の卵を
一つ二つと落としていくのだ
真ん中に一回り大きな卵を産むと
愛しむこともなく ....
ハタチの1年間
スッピンよりも化粧をして学校に行った日の方が多かった
大人ってこういうことだと
見なくていい部分は上手に見えないようにできるようになった
誰のための化粧ですかと後輩に言われ ....
「日常という名まえのスペクタリズム?」
そういうのがすでに
定着したニュータウンになにげなく灯ろう
白熱球と蛍光灯の下の
テーブルと人数分の椅子の数を数えて
寄り添いみんな一つの影に ....
リズミカルな樹々の風景に佇む俺は
ボーリングのピンのように突っ立ったまま
カウンター越しで待つ、曇った瞳をした青年に
酒を手渡した
幼稚な脚を露にし、
ステージで腰をくねらす女どもが
....
裁ちばさみの刃にヒカリさすシャキン
切っ先さしこんでみた、いちめん白紙の大高原を
波風たてて無理にとおして道理もひきこみ縫いこんで
頭痛も続くわ関節に激痛!
キリコミ線だけ辿って渡るの
....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
....
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