無駄だった
彼の美貌は完全に無駄だった
それは彼自身をも苦しめていた
それなのに彼は踊り続けてた
太陽の光
噴水
日曜の朝
あの娘からのメール
コンバースの靴
青い芝生
子供た ....
みっともないくらい
キミが好き
世界が
美しく見え始めたんだ
キミのおかげで
今
キミがいなくても
こころの中で
キミの名前を呼ぶよ
呟きながら
俯きな ....
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやは ....
遮光カアテンの隙間より洩れ注ぐ流線形のオレンヂ光
それは例えるなれば、廃村の呻き声が凝結した色に変幻したという
静寂な深夜の長距離バス内に灯る望郷/涙すら閉じた瞼をも透かして乾かす
....
起きてすぐに布団の中で
体の上に重み 体の下に重み
一瞬を出来るだけ長く引き伸ばして
耳を澄ます朝 君を探す朝
引力がそのまま町を
地面に張りつけているなら
それはgravityなどと ....
街は白く染められた
見上げればまた白い月
君はひとつ頷いた
見上げれば黒い空
戻れない道に入った
僕は まるで
誰の目にも入らない
ようなままで
躯は白く縁取られて
隣からは ....
もう何がリアルで何がフィクションか
わからないくらい
嘘をついてきた
嘘で満たしたプールの中に泳ぐ魚たち
本当のことを言うと誰にも相手にされないから
作り笑いを浮かべて 話を作るのがうま ....
もっと俺にメロディーを
そして極上のネギラーメムを
餃子とビールもつけていい?
八月の桟橋の上から夏を覗き込めば
青い空にはキラキラ、ゆらゆらと、
白い雲にはもこもこ、ムックリと、
緑の木々の枝葉にはニョキニョキ、ほんわかと季節の欠片達
そこらじゅうに浮かび上がり、
そこはか ....
期講習では立ちっぱなしなので、足の裏が痛くなる。
クーラーが直撃する場所に教壇があるので、時々おなかが危うくなる。
ので、理由をつけて教室内をあちこちと動き回る。
やっぱり足の裏は痛くなる ....
ぼくの限界はどこだ
地平線を越えれば今のぼくが消えてしまうから多分その領域のこと
見失うこと、その打破のためにテカガミを
ぼくの目線は曲げられる!
アメンボが空を跳ぶ
おなかをすかしたネ ....
コーヒーのほろ苦さと
目薬の爽快感は
身体と一部となり呼吸する
デジタル時計に追い詰められて
日常生活とは何なのか、と
自問自答し仕事する
荒廃した感情を持ちながら
白昼夢に手を ....
秋だ
秋の匂いがする
秋の風の匂いがする
まるで秋だ
去年も感じた
秋の気配だ
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
暗やみでも私の肌を探り当てることができる
素早く正確に温度を感じ素肌に口を這わす
あなたに触れられた場所は熱を帯び
疼いた身体が今夜も私を眠れなくする
例えば露出した箇所はもちろん
....
傷はそっと
そのまま 風に濡らして乾かして
触れてはいけない
ほら
泣いてしまった
雨よ降れ 雨よ降ってくれ
今の彼女をどうぞ
消してあげてください
無限の闇があるなら、無限の日でひたればいい
くちべにを浮かぶうからが脳みそを輝いて舐めてる
溶けている間に食べる、腕を引っ張られてやめる
激しくなりたい篤くならず高くならず
我輩の息で下がる足下の重力が
地球と皆から呼ばれる
そう ....
ぎょっとしたひとはいても
うっすらとしたひとはいない
河原を歩いている
貧血になるまで走って
いつも勝てなかった
僕より背の高かったあいつのストライドを
目指して走っている
必死で走っている
今は
どこにいったのだろうか
不況など ....
僕は見ていて眠り続ける
やってくる何かを僕は
何もないまま求めながら僕の
僕は風みたいで
それは僕には風だ
誰もいないままその
誰もいない眠気がそこに
ある僕を静まっている
* ....
空に二つ目の太陽が咲いた朝
それはきっときれいだったはずでしょう
誰もがその美しさに目を奪われたはずでしょう
咲いたばかりの太陽は
その美しさを誇示するように
空一面に広がりま ....
淫らな夜に唾を吐きながら飛び惑う鳥だった、嘔吐のように溢れ出る鳴声のせいでいつでも水が欲しくてたまらなかった、カットされた景色のような電信柱の影をかすめながらうち捨てられた巨大なマンションの最 ....
僕の眼球が世界を三つの色だけで映すようになったとしたら、君は何色に見えるのかな。
僕はそれを知らない。
神様が罪を産んだときからずっと、世界は色で溢れていたから。
だから僕は目を閉じて、世界 ....
心すむ夜
はねる気持ち
今静まり返る
冷静に落ちつける
黙って己のすべき事を
なす
誉れ高き性格と
的を得た話
純粋な気持ち
あらわれる心
無になる
私利私欲がなくなる。 ....
自転車に乗った
憂いタマシイ
たまたま溜め息ついたら
ため池にドボーン
落っこちた
びっくりして
池の主が首をもたげる
意地悪そうな顔だった
ぼくは興味をそそられた
" ....
異端の共鳴
華達のさざ波
一度の終焉が教えた教訓
今こそ捧げよう
夢の鎖
氷の都
業の深い夢人
あの華の咲く頃に
永久を詠えるだろうか
雫となって
この指から零れ落 ....
なにもかも逃げたくなって
部屋の窓から飛び出そうとしたら
オレンジ色の空に
夕陽が手を振って消えてった
月が揺れたように
見えたんだ
きっと君が近くに
来たんだね
君が帰るまで
僕はずっと泣いていました
全身を硬直させて
僕はずっと震えていました
想い合えた筈なのに
傷つけ合っ ....
月が笑ってら
それがおかしくて
空手の帰り道
おいらも笑ってら
四十すぎて
空手をはじめて
どうなりたいねん、って言うけれど
やばいくらい
汗をながして ....
3733 3734 3735 3736 3737 3738 3739 3740 3741 3742 3743 3744 3745 3746 3747 3748 3749 3750 3751 3752 3753 3754 3755 3756 3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764 3765 3766 3767 3768 3769 3770 3771 3772 3773
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.11sec.