リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた
という夢をみた
....
親のいうことをきかないと死んじゃうからたいへんだ
きょうは花火大会
火薬のにおいをかぐために
ずらずら歩いて
親においつくために必死に歩いて
きれいだなあ花火
ゆがんだドラえもんきれいだな ....
わたしのように
書いたものが
ここにある
わたしのふりをして
必死にわたしになりながら
わたしになれたのか
なれなかったのか
後悔してる
わたしを見てる
わたしがいる ....
累々とした孤独に石を投げる
カラン
と音を立てて、転がり落ちたのは
いつかの嘆き
降り積もる塵芥に 深き静寂の痕跡を読み取る
動かなくなった時計
指し示し ....
少年が青年と歩いている。
青年の手には犬のリードがあり、少年の手にはスコップ入りの小さなバッグがある。
要するに犬の散歩だ。
少年は十歳にも満たない子供だ。
青年は二十代後半だろうか。 ....
愛されていない
愛されていない
私には判るよ
愛していないから
その声もその仕草も
視線も食べ方も
全て大嫌い
運命の赤い糸は
最初から妄想だった
気付けば夢は覚めて
気持 ....
僕は流れに身をぼんやり寄せた
ああ地中海の風を受けた
僕は
ここで
フランスの色々な国々を歩きたい
歴史のことを考える
*
ぼんやりと夜の青色に
ナポレオンが侵略した
白 ....
夏ははじめさせられた
君のカルキはカビていて
水色の何かに触れずにいたい
友達が虫かごへ捨てなかった
ジメジメせずに獲物は死んでいて
君は楽しくないプールで
夏の僕はアスファルトの中で ....
せつないぜ!
そうだ、せつないぜ!
せつないの「せ」が
なんかその、
変な、
はしゃいでる二人の人みたいに
見えるくらいだぜ!
仕方ないんだぜ!
きょうは
「だぜ」っていって ....
夜なんだけどね
ペンネの奥に
おじいちゃんが見えたの
遅かったんだけど
お腹空いちゃって
冷凍のペンネ温めて
(レンジ鳴る)
食べ始めて
なんとなくペンネの穴を見てたの
そしたらね
....
ラグビーボール状の大地から すっくと佇む
月並みの強い風でも来れば吹き飛んでしまうとひとはいう
深夜の人気のない通り タクシーのライトが意識に撥ねる
歩き出してすぐさま 無心への欲求が増していく ....
後ろ向きに歩く、白い砂丘にて。
続く足跡見ながら、背中の先にあるはずの泉の白昼夢を見る。
また、旅の算段をしてる、白い砂丘にて。
1,2,3,4,5,
1,2,3,4,5,
正しい。
....
【さよなら人間】
君が死んだ七日目の朝、ようやく雨は上がり
まだ空はどんよりと湿っぽくて
心が憂鬱なままだと知った。
人が人の為に生きているの ....
マニキュアっちゅうもんについて考えてみた
おまえは出かける前の日に丁寧にマニキュアを塗る
そりゃもう手といい足といい、これでもかっちゅうくらい丁寧に塗りたくる
しかもキズがついたやの剥がれた ....
電車でごじかんかかります
乗り換えはよんかいです
あんまり遠くに
いるもんだから
こっそりたくさん
泣きました
あんまりなんにも
わからないから
何度も途方に暮れました
嘘は ....
きみとはじめてくちびるを交わした日のことを思い出したよ。
恥ずかしがってる私を捕らえて、
きみはやさしくほほえんでくれた。
かわいていてやわらかで
ほんのりとあたかかだったそれは
わ ....
星たちが瞬き
時がゆっくり流れる
トランペットが小夜曲
クラリネットが後打ち
楽しそうなトロンボーン
可愛いシロフォーン
軽快なフルート
夢を与えるキーボード
ゆったりとしたチ ....
すきだよ
すき
すきだ
きみを
たべたくなった
でも
ここにいないので
持てるだけの思い出を総動員して
きみの輪郭をなぞる
たよりない
あたしのきおく
きみの ....
僕はたくさんのひとを巻き込みすぎている
それでみんなを
幸福にしているのならいいのだが
ついて来れないひともたくさんいた
僕は反省もするし、確信もするし、
でもさいごには ....
川沿いに 鉄橋をくぐり
舗装がない場所も ぐんぐんと
前へ 前へ 赤錆びた
よき死者たちの 記憶の中へ
道すがら ネコが驚いて
逃げ出したり 道を譲ったり
時々は 水の流れにのって
....
消されたのは
もう少しで完成する
自分自身のマネキン
君はまだ約束の場所には来ない
何分何時間何日何年
もう何度目かの冬が訪れも
君は僕の前には姿を表すことはなかっ ....
コンビニで105円のマカダミアチョコレートが発売されたのを知ったときは発狂しそうになった
Suicaのワンタッチで体が欲するチョコレートが買えるのだから
目眩で空が半分ちぎれてしまった
....
膝を探そう
遠くの
人の形を
見ながら
節目のあたりを
触る
あぁ
なるほど
あるけど
ないから
走ろう
めぐすりをさそう。
やっと
めを とじる
とじたときの
うらの いろ
かけめぐった
いっしゅんの
いろどり
そこに
すこし まえを ....
イルカを見ていると
いろんなこと考えさせられる
あんたたち
水を跳ね飛ばすのわざとやってるでしょう
まっすぐにジャンプして
少しだけ横倒しに
ややわき腹から着水
一瞬のうちに
....
水の上の火
空の姿か
底の姿かわからぬまま
ひとり ほどける
風 息 原へ
去るを見る
砕けるを見る
散るを見る
傘をたたむ
遅い夜の色
ひとつやわ ....
ホルマリン漬けのきゅうりとなすを
きずものは怖いそうで
そんな怪談みたいな話誰もしたがらない
そんな夏に
やけないように、やけないようにと
野犬を尻目に
冷房の効きすぎた部屋でくず湯を ....
その浅黒い皮膚に噛み付いたら
あぶった海苔みたいにぱりぱりと
香ばしい音がすると思う
千切れそうにもない入道雲だって
記憶よりも向こう側のヒトコマで
物干し竿にぶら下が ....
洗面台の鏡に映る、少し鼻の歪んだ女の顔には
そう簡単に幸福という言葉を見出せない
蛍光灯を反射する瞳の光が淀んでいた
蛇口をひねるのは好きだった
恐らく、
水が出てくることが確かに約 ....
おおきなこえをだすことができます
おおきなおとでおんがくをきくのがすきです
ぼくは
ぼくは
おおきなおとでおんがくをききながらおおきなこえをだすことがすきです
....
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