喧騒のなか
細い雨のメロディ
梢にしがみついて
姿を変えてみる
みんな
どこへ向かうのだろう
遠い、稜線をこえて
あしたも、あさっても
きゅうに
手をつなぎたくなって
あなたの ....
そうかこれからはもう
小さな公園で手をつなぐこともなく
いつまでも手を振って明日また会うことを
誓わなくなるんだ
僕らの道は花
風にゆれておぼつかない
緑に光る茎や葉っぱ
時々は誰か ....
月夜に犬を連れて散歩に出た。
境川という神奈川と東京都の県境に
流れる川の畔を歩く。
橋のたもとまで来ると何やら小さな生き物が
何匹も橋の隅をぞろぞろ動いている。
アメリカザリガニだ。
....
大切な人々の顔を
思い浮かべながら
彼は軽やかに飛び立った
掴み取るはずだった花束に
指先さえふれられずに
行き交う車の音が
彼の歌をかき消して
静かにおりてゆく
....
赤 黄 青
鳩使いは突然僕らを放つ
バンゲ達と肩を並べて立ち止まり
注意して
また慌てて渡る
白い吊り橋を抜けて
角を曲がれば手慣れたマイホ ....
父が死んだ
些か早い気もしないが
今は小さな白い灰でしかない
小さい頃は
父と網を持って蝉ばかり捕まえた
その後50円握りしめ市民プールに行ってかき氷 ....
黄色いクウペに乗って
ネルハまで走った
陸続きで異なる文化に向けて
ボクはパスポートを片手に
滑走路になっている国境を歩いて渡った
違う通貨でも
....
ずん、と重くて
食べづらくて
あーもうめんどくさい
でもでっかくて
うんとあまくて
食べ終わるころには
しあわせ
言葉を持って
大人になって
みんな忘れてしまっているが
赤ん坊には小さな合図がある
小さな両手を差し出して
結んで 開いて
ママ! おっぱい!
切なそうな声で
「ふ〜ん」と ....
ルルルル ルルルル
口ずさむ 歌声 響き
フフフフ フフフフ
笑い声 あなたと 見つめ合う
さっきまでの憂鬱も癇癪も
嘘のように晴れて
あなたの優しさに感謝した ....
バスをおりて
はしをあるいて
ははとわたる
なぜかは
おぼえてないけど
たしか
こうじかなにかだった
はしをわたると
またバスにのって
となりまちへいった
....
ハローベイビー
自分が本当に欲しいものを知ってる人間がいったい何人いるだろう?
みんな迷っているんだよ
もちろん君もそして俺も
ここまで優しく言ってんだからわかれよクソビッチ
....
何をするにも
理由がなければいけないというのか
脈略がなければ危ういのか
根拠がなければただの願望って
願望がない人間はただの豚だよね
飛べない豚よりただの豚さだから
戦争するのにも理由が ....
女はなんでブランドバッグを欲しがるのか?
と友人に聞いてみたら
やつらは自分が何が欲しいのか自分でもわからないから
権力や体制に寄りかかってないと不安で仕方ないから
ああいう風にして安心したい ....
みえnight
ついてnight
星々は囁く
なにもかも
見えないと思ってた
夜だから
星 ....
忘れかけている遠い記憶のあの子
白いワンピースがお気に入りだった
生まれつき色素が薄かったようで
肌は陶器のようにつるりと白く
髪は太陽に透けるような茶色だった
大人は口をそろえて
....
1
平凡な1日は小さな喜びが大きくなる
あたしの1日はまだまだ終わらない
ひとりの心を傷つけて、たくさんのひとから傷つけられた
何も豪華でない食事がたくさんの量で高級料理に変わった ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない
僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を
詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて
ポストは赤くて僕は ....
ほやな、すめちゃ
あゃ、ふゅふぅゆ、らっかす。
くるくっかする
かられてをり
かなめちゃや
あけゆ。
ふぅふる
なべりをり
すみちゃゃやか。
かかひてを、はや ....
*
もしも…
この世の全てが
この掌すり抜けて行く風の内に
記憶を留めるのであれば
私は此処に居て
風を嗅ぎ
風を聴き
風を噛み
風を観て
ただそれだけを糧に暮らすだろう
*
もしも ....
北陸のある地方では
おたまじゃくしや小魚が空から降ってきたらしい
不思議なこともあるものだ
ありがたいと言いながら年寄りが
空に向かって手を合わせている
そんな姿をテレビでみた
そのひとの ....
雷は海にも落ちます
呼ぶものがいるから
それは海がめプールのウミガメたち
見てるだけでもきれいだし
渡る気なのかも知れませんが
雷って
渡れるものなのかどうか
落ちて来るばかりで ....
とにかく自尊心を大切にし、
自分を卑下したり罪悪感を持ったりなどしないこと
君に大切なのは、自信を持つこと
自信を持ったとき君はまさに鬼に金棒
閻魔大王も恐れ震え上がる
それは法則。法王の遣 ....
眠魚が飛び交い
孤鳥が泳ぎ廻る
零と位置の世界
愛を捜す獣
花を忘れた荊
錆び付いた剣
響嵐の宴
その牙と
その棘と
その鋒で
永久に仇なす
疵名を結ぶ
毎夜毎晩
月 ....
空に向かって
手を伸ばしてみる
今日は曇り空だから
見えないかな
伝える手段は多いけど
本当までは伝わらない
それでいいと思うんだ
大きくて重くて
多くて熱くて
怪我 ....
さしみこんにゃく
さしみこんにゃく
さしみこんにゃく
と3回唱えると
アラ不思議
すこし笑ってしまう
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる
たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
毎日同じように
思い出を
過去に追いやる
昼間の温室
外側から見えるのは
ずっと小さかった頃の
私の影
錆びた鉄骨の湾曲と
陽に焼けて
曇りのある硝子
の 青空と積乱雲を
見 ....
空の低いところ
まる が
貼り付くさま
きれい
薄紫の
ほくろ ぴたりと
空に寄り添って
引き摺られながら
消えた
また地面の下にゆくね
私の知らない裏側に
混ざりにゆくのね
....
右へ倣えってさ
右にはきっとすごいことが待っているんだ
だから僕はじっと右に倣い続けた
僕はずっと右に倣い続けたんだ
きっとそこにはすごいことが待っているって
僕は左を向くのが ....
3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731 3732 3733 3734 3735 3736 3737 3738 3739 3740 3741 3742 3743 3744 3745 3746 3747 3748 3749 3750 3751 3752 3753 3754 3755 3756 3757 3758 3759 3760 3761 3762 3763 3764
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.75sec.