灰色の目をしていた
水の切れかかった
向日葵のように
いつもうなだれていて
青空ももう写らない
死を模して
日常を葬って
あたしには
そんなに大きな棺は
要らないの
一輪の小さな野 ....
相変わらず将来の見通しは立たず
ピッツバーグの夜は何もない
リクナビもマイナビもエンジャパンも放置して
セブンスター吸ってブラウザを疲れさせてる
ピッツに何もないって言っても東京だって大し ....
暑い夜には
海鳴りがきこえるので
眠れない
枕の歪みを直し
蒲団の端を折りたたんで
細心の注意をはらって
寝床をととのえても
それはきこえてくる
そうして眠れないまま
目醒め ....
首を回した
音がなった
人が注目する
なんでもないよ
君たちには興味ない
探しているのさ
赤い鳥
背後から
声が聞こえた
感動だ
首を回した
音がなった
後 ....
雨のあとのアスファルトは黒猫の背中
誰も死ななくて済むかな
踊りたい
高知の友だちに会いたい
旅に出たい
旅に出た友だちと合流したい
空を飛ぶ方法をやっと見つけたよ
夢の中だけじゃな ....
(当たり前の話だが)
きのうと同じ時刻でも
わかげの庭に映る きょうのかげは正直である
長さも広さも角度さえも 変化している
それなのに
(当たり前のことだが)
おいぼれの更地には かたち ....
炭酸の如き 享楽に
歩幅を合わせる 雨の音。
炭酸の如き 生活に
歩幅を合わせる 雨の音。
炭酸の如き 一日は
妖精たちの ママゴトです。
炭酸の如く 人生が
....
風の音に聞こえる 物寂しげな誰かの叫び声
それは時代を超えてこだまするそれを鎮めようとする歌人のレクイエム
誰ともなく 紡がれる
幾度となく繰り返される 哀しみと空虚
それは誰の夢な ....
田植え前の伊那谷は
全ての田に水が張られ
まるで大きな湖のように
風がきらめきになり遥か渡っていく
いなごを追い、桑の実を摘み
駆け回った子供の頃が懐かしい
濃紺から薄墨へ幾重にも幾重 ....
最近倦怠期な私は
最近彼女に振られた
あの子とお酒呑んだ
彼氏には秘密で
楽しくて
楽しくて
こんなに我慢せず
笑ったのは久しぶりだった
駄目だ。お酒の力はすごい
....
夏は
ひねもす虫を追って
森にまよう
虫は
翅をひらき
森を飛びたつ
夜は
空の翅で
ぼくは飛ぶ
指のさきが星にふれる
真珠のしたたり
涙のあかり
アップルグリ ....
ねぇ静かに髪をといで
ゆっくりと口づけた
それだけの気紛れに
あたしは惚れたんだよ
貴方は誰かの男だって
知ってたわ
貴方の隣りは私じゃないって
知ってたの
駅で待ち合わせ ....
どうか
どうか教えて下さい
総ては
総ては夢だったと
包帯まみれの君
フェティシズム
焦がれたよ
心から愛でていたよ
蔓延って浸食し合う
叙情詩に嫌気がさしました
....
悲しみは
始発前に
環線を滑ってゆく
車たちや
過ぎてゆく信号の
きらびやかに
明け方の眠たさも
まぶしさも
知らない
縞馬の
しじまも
魚たちの
沈黙もまた
明け方の憂 ....
2000年、夏
小学校最後のこの夏に僕はミイラを作ることを決意した。
その夏は小学1年の時、図書館にあった本で見たロザリア・ロンバルド
というミイラ少女にあこがれて6年目の夏でもあっ ....
逃げ出したくなった日もあるかもしれない
何もするべくもない街がぼんやりと流れていた
褐色と黄土色の魔法館の看板
ほんとうにどこへ向かうのだろうと
+++++☆
ギザギザになったアーケ ....
帰り道、そこは国道が傍にあるので車の音がごうごうとするのですが、一瞬はまるで、その一切が無くなってしまったようでした。
鳩が仰向けになっていました、体には少しも傷がついていませんしかし、首か ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙
丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
....
蝶に
蟻
蝉に
蚊
昔が懐かしい
カブトムシ
クワガタと
カナブンを取った
魚を食べて
サイダー飲んで
海に行って
昼寝する
誰からも愛されていない
代わりは幾らでもいる
自分に意味など無いのだと
鏡を眺めながら苦笑する
別に誰でもいい
自分でなくとも構わない
誰かで在ればそれでいい
こういう世界
そんな ....
うすく流れる明け空に
寝返りをひとつ
隕石とか堕ちてこないだろうか
僕は僕の人生を
いいかげん
供養してあげたい
逃れようのない角度で
刺し込む朝は
強制ですか
それとも、任 ....
送り火みたいな花火をした
愛犬は鼻を火傷しそうになり
わたしたちは
少し寂しかった
お盆も終わって
仏様はみんな帰ったけど
納骨の済んでいない魂は
未だここに残っている
....
ハードルがある
星の数ほどのハードルは
高さは自由
間隔も自由
ハードルは
飛ばないといけない
それは不自由
早くしてよ
次の時が待ってる。
きみをわかつ
やんわりとつつみこむ
きみをこきゅうする
きみでこきゅうする
よるをわかつ
あぁかいほのおでわかつ
こきゅうをりかいする
かんかくでりかいする
まんじゅしゃげはて ....
殴られたいな
あぁー
マジでぶん殴ってくんねーかな、おれみたいなやつ
誰か殴ってくんねーかな、とか思いながら
おれは今日も花園町と西成をチャリで往復してんだぜ
いいよ全然
理不尽にして ....
渡り雲を映し出す
水鏡を
ひとつひとつ踏みつけて
鏡には
誰かがつくった落とし穴があって
地球の裏まで繋がっていたら
僕は跳ね続けられる
欄干のすぐそばでゆれていた緑の長い葉を
頭上でちぎって歩くと
いつの間にか橋は終わっていて
下り始めるその道のはじめに
モリヤ商店はたっていました
コーラを買ったり
買わない店の奥の暗 ....
真夏の道
揺れる蜃気楼の向こうに
君が見えた気がして
通り雨
子供達の笑い声が
吸い込まれた雲
秋の気配を
忍ばせた空気に
形を変えて流れてゆく
夕暮れ
空の色が紫に変わる ....
一日が昨日の焼き増しでやりきれない
陽射しが薄いカーテンをくぐり抜け
ブラウン管の画面に撥ねる
ちくちくしたいらいらをぐるぐる
誰に噛みつくわけもなく
さして何になるわけもなく
街の中 ....
腐敗からごみ屑を拾い集め
給水塔をふと見上げる
エントランスの足音は独りぼっち
曇天の下、ふわり
枯れ葉が一枚舞っていた
音信不通にただ落胆
誰も悪くない、悪くはない
南京錠を掛 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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