きみの奥にいる四人目を
億千万から探る夜
朝は遠く
遠くで始まるバイク音は
億千万に投函している
億千万の活字のなかに
それは書かれているのだろうか
獏の逸話が本当ならば
とび ....
警察に駆け込んでみたけれど
ホテルの中は
迷路のようで
冷たい対応をされて涙を流した
*
アートギャラリーを
いくつも回ると 足は
ガタガタで 連れを
置いていきたくなるほど
....
考えながら誰に会うこともなく
咳でふせこんでいると
遠くには「野火焼き山」という名の山があり
「深谷」という名前の海があった
*
遠くに昇っているのが見えた
月が
遠くに沈む
....
誰の詩も読みたくないので
誰の詩も読まない
もとより誰かの詩を読めなどと
強いる人もいない
誰かが書いた、というだけの詩ならいいけど
誰かのものである詩は
誰か書いたその人が読んで ....
空のとまり木に腰かけて
悪魔が釣りをしている
こんな泥の中から蓮の花が咲くなんて
マジ信じられんわ
と呟いて
黒く濡れた尻尾を伸ばして垂らす
そうして蓮の根を食べて ....
遠い銀河を駆け抜ける汽車を
細い目で夢を眺めるように見ていた
枯れた花を抱いて
生まれたばかりのように震えながら
君はまるで無力だと笑う
陸に立っていることすらも精一杯で
まして君を抱 ....
adenine・guanine・cytosine・thymine
私を創る、二重螺旋の設計図
繋がれた鎖を振り解けないまま
今日も、大地を踏みしめて。
君が食べた星の欠片をかき集め、
泣き出した彼女の海へと沈めることにしました。
そうすれば切り離した君の足がどこからか生えてくると、
君の指先が求めていた意味が教えてくれたのです。
刈り取っ ....
我が思うのは
迷宮の地獄の解読図のもとめかた
今日は誰を明日は誰を
そう考えて毎日を過ごす
理由はどうあれシッポをふんじゃったのは罪深き貴方
時は視ていた
その踊る ....
矩形の渓谷の一角に
わたしのオフィスはあり
黄昏時にはきまって
調子の悪いコピー機が
崖を降り始める
報告書や小さくて地味な高山の花が
つまれないよう
処理されて
岸壁は
お客様の飲 ....
ささやきも
ふるえも
ゆらぎも
全ては風のこと
若木のやわらかい枝に
鳥が休む
虫をついばむ
ついばまれた虫たちは
同じように
樹液を吸い
葉を食べる
葉は風たちにも ....
遊びのない
毎日
何の為に
生きるのか?
毎日日は昇り
毎日日は暮れる
見えるのは
青い空だけ
山も
森も
海も
川も
見えない
090825
モビルスーツが欲しい
食べたいだけ食べて
夜は
名刺のように眠る
弾かれたように起き
スマートに走る
美しい心の持ち主と競い
心 ....
ぺっとがすきだから
いきものがすきだから
ぼくらはすきなもののため
どうぶつえんにあつまった
いつでもかれらにふれられるなら
かれらをしあわせにできるなら
ぼくらはすきなもののため
....
全てが終わったかのように
しかしただ何かが足りない
まるで秋のようだ
熱も
冷気も何処へも達しない
諍いのあとの嬌声が
言葉の無意味さを裏付ける
それでも全ては解決せずに
欲望もま ....
走り出したくなる感情
グッとこらえて
はみ出す笑顔
憧れの距離
近づいていく
爆発前の導火線
何度も誓った
いつでも飛べる
僕の夢
大事なモノ
削ぎ落として
手に入れ ....
お母様、お父様
息が苦しいのです
お薬を飲んでも治らない
病院に連れていってください
外に出してください
お 願 い こ こ か ら 出 し て
最近は日に日にやせ細って
....
ふりかえるこども
うれしいこども
こそばゆいこども
うたうこども
己れの行方
曇の行方
同じこども
雪の手のこども
夏には夏の
陰のこども
....
赤 白 青い 黄 緑
橙、紫、茶、桃色
ただいま もうひと眠り中です
しばらく お待ちください ペコリ
少女欠伸
少女寝起き
少女イヤリング
少女 ....
どこまでも人間
あくまでも人間
そのままの人間
人間ー
この白金の実像
私がうたうまでもない
光彩に満ちた尊厳
たましいのひかり
人間
この尊極なる実像
電話回線の中をひとり歩く
途中、水溜りのような海がある
工事のためしばらく混線する恐れがあります、と
電話会社から通知書が届いたばかりだった
仕方なく簡単な水遊びをする
ふやけた体 ....
今年もまた
死にぞこないの夏の息の根を
ひと思いにとめてやる
そんな季節になりました
終電に揺られながら
窓の外を流れる夜景と
イヤフォンから流れる音を
頭の中で混ぜ合わせます
....
私たちは毎日食べて
毎日寝て
毎日仕事をする
来る日も来る日も
時間を繰り日を繰り
毎日を生きる
今日の水は今日汲みに行こう
それ以上でもなく それ以下でもなく
明日の水は ....
何を言ったところで、
地平線まで埋まった
人類の群れは
いっこうに減る気配など無く
眼の前に蠢いている。
こんな気配を感じたとき
我々は目を見開こうとはせず、
もちろん、目を瞑ってい ....
目が痛む
焼けそうだ
目をつぶるのを
心が許さない
それは戒め
あなたの生きたあかし
遠い遠い光が答えた
心が焦げ落ちた
目はまだあいている
夕暮れの縁側
ふと気が付けば
秋はすぐそこで
僕の憂鬱を抱えて待っています
ああ
夏が終わるのか
そう呟けば
少しばかり涼しい風が
心の隙間を
通り過ぎていきます
夏の ....
川は流れる
四季がめぐるように
花のしずくは落ち
あらたに芽吹くときも
唯ぼんやりみていても
まよいごとに刻まれていても
その音は捕えることのできない
川は流れる
もえて煙 ....
時追鳥を 知っていますか?
時間を追いかける鳥 それが、時追鳥
大きな羽根に小さな身体 頭は小さく 尾羽根は長い
七色の鳥だと言う人もいれば 真っ白だったと言う人もいる
ゆっくり過ぎる ....
地球の公転軌道がほんのわずかずつ
ずれていることを憂うガリレオの
思いを想い過ぎて
抑うつ気味になった僕は
バナナがいいと聞いて
毎朝食べるようになった
いつか太陽の手をはなれ
地球 ....
風の
含んだ栄養を
いいだけ食べたら
夢見の時刻
よいことも
よくないことも
よい、を満たしうる
定義のことも
ときが
過ぎれば
牧草になる
風に
吹かれて
....
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