青い海に立った
言葉を出すのだと 黒い手紙を流さず
そこではない 願いが
木の幹だ 漂ったのだ 心に抱きながら
自分を忘れずに 宇宙はあると
手にやっては 飛び交いの
自分になることか ....
電車は満員の 周りは
レスラー達の汗臭い 男の息づかい
すぐに俺にうでがのびる
きんたまをつかむ その逞しい手に
声をあげようとするのに
首をしめあげられて 声もたてられ ....
ぼくは何処にいきますか
さびしくて
あたたかなところですか
かなしくて
きよらかなところですか
ひかりや風は
なにを教えてくれますか
太陽と木々は
....
動かない少年
岩のように
動かない少年
中心核光るのみ
<この世界>の住人達は絶えず動いている
パンを得る為
家を守る為
かつては動いていたが今は動かない少年
絶えず動 ....
日が傾いてもまだ 蝉はしゃらしゃらと音を立て
光が体を包み込むと 心から影が染み出してゆく
夏が終わるねと
手をとり母子は歩いてゆく
私は一人 日傘を閉じて
空気を体に取り込んで
....
陽ばかり 集めた
葉緑素のいざないに
うなずいた 午后の中庭
見まがうほどに 想いをこめ
緊張も痛みも しみだし きえゆく 空に
投げ捨てる ガウン/ バンデージ/ 車椅子
罪も罰も ....
わたしたちは
ノートを破る
戦争は、ありました
原爆は、おちました
南京大虐殺は、
「無かった」
と言う
きみはいつでも
修正液を用意している
「お前だけだ」 ....
恋なんて
友達の評価で冷める
仕事なんて数字さえ上げれば良い
人の顔色ばっかり気にしてる毎日
自分が22年間混ぜ合わせてきた色が知らない色に染まっていく
何のために生きてるの ....
{引用=「しらねえよ」
「条件はコンドームだけだこれでどうだ」
不倫で良いから抱いてよ、とは言いませんけど、
無料で若い奴とできるんだ、何も都合の悪い事はないでしょう
こち ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど
ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた
とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
あゆーはーい
あゆれでぃー
まいがーる
あゆーくれいじー
つぅないとー
ゆーめいどみー
まっど
ゆうがっとみー
とらっぷあっしぃーず
いんつーざすかい
しゅーてぃんぐすたー ....
風上から風下へ爽快に走る自転車
反対側を走る自転車に乗る僕にそれは妬ましく映った
そんな感情を抱いたのはいつからだろう
そんな自転車に乗ったのはいつからだろう
なんで、そう思ったんだろう
....
私が一人だってことくらい
わかりますよ
どうせ生まれたときからこういう運命なんです
でもそれでも生きていかなきゃなんないの
でも
でももう駄目かも
私神様知ってるからわかるの
『孤独』と ....
雨は突然滝のように落ちるものになりはてた
そんな規則を作った奴は誰でもいいが雷が恐い
大量の水が空から落ちる風景を見ていると
興奮するこれで稲光さえなければ
洗い立ての洗濯物がまた濡れ ....
夏の夜風にあたろうと
歩いたいつもの道影に
黒い{ルビ塊=かたまり}が、ひとつ。
四つん這いの蛙はぢっと
夜闇を、睨みつけていた
翌朝歩いた{ルビ同=おんな}じ場所に
....
虚空に舞う 電子の粒 雪の隠喩
回線の波に惑う 名付けられぬ影
一瞬 手が触れた気もするけれど
初めから なかったことにするよ
接続されてこ ....
夏の夜が好きだ
蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ
制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする
ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの ....
こころが感じたちいさな興奮を
この世の片隅にあらわしてゆく
思考やこころで感じたことを
ぼくにはスケッチし直す作業が必要だ
セミが腹をみせて死んでいた
けったら生き返るか ....
拾った完了を
元に戻して
いく
すると
飛び散る
四散する
とうめいな
かげを
物質が
虹になって
感電し
明るく冷えるのを
見るだけで
砂になったゆびさきが
また
追い ....
友人は学生のころのことを最近よく思い出すという
セミが腹をみせて死んでいた
けったら生き返るかも知れないな、
そんなことをふっと思いながら考えていた
自分じしんにとってのあのころは
....
遠く名も知らぬ国の山頂で
待ち焦がれた炎は消え
緑立つ少年の波は
今や金色の秋にもえ
激情は嵐を忘れ
ただ ただ思い出を吹きすさぶ
燐光は空たかく
せいのび ....
今日 出会ったのは
蒼色の湖底の 水ぱしら たち
しんとした顔に
あるいは、病んで 死んでしまっていても
一つの法則にのっとって 身をよせあい 並び
ぎっしり ぎゅうぎゅうに 立ちつ ....
ふたをひとつ
君と共有している
煮物をする時はもちろん
寝る時も旅をする時も
ふたはかかせない
あのことで
僕が蝉と抱き合って泣いたことも
君が公園で白い花を食べつくしたことも
....
トラックから振り落とされた石柱が道路に転がる。
汗ばんだ灰色のTシャツに、色あせた濃紺のズボンをはいた運転手が、
ちぎれたワイヤーを手に空を仰いでいた。往来する車の窓は
ほとんど開いていて、視 ....
遠くから見ると
家々の灯りが山裾に
へばりつくように
つらなっているのが見える
あれらの灯りは私ひとりの
いのちよりも長く生きるだろう
ひとりが斃れふたりが斃れ
世代の交代があったと ....
12月
エヴァが未来はないと語った
僕は片手に花瓶を持ったまま
理不尽に暖かい12月の空にカーテンを開いた
人は心のはるかどこかに
過ぎ去りし恋の記憶を閉じ込めて
何も傷つかなかっ ....
夕方の
涼しい時間に
畑に行って
枝豆を採る
ぷちぷちと
ひとりぼっちで
やっていると
夏の空気は
本当は
どの湧き水よりも
澄んでいるんじゃないかって
それを独り占めし ....
街は色彩と四角形が多い
色と形を捨てた僕は
自動車の中から窓越しに
後ろへと緊張していく風景に
様々な情緒の斑点を投げていった
山道に入ると木々が道路をにらみつける
おびえた道路は身を ....
向こう岸に着くまでの
短いようで遠い距離
必ずやって来る
この日を待ちわびた
光が眩しくて
とても霞んでいるから
僕らには見えないけど
きっと出会ってるから
....
太陽が隠れて
みんな空を仰いでる
普段は俯いてるのに
今日は特別みたいだ
見慣れない光景を
待ち焦がれ憧れて
拝んであやかって
過ぎ去って忘れて
神様を見たことは
一度だって ....
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