君の首筋に
この指をなぞらせる

はやく
心臓をえぐりだして
左心室の筋肉の美しさを閉じ込めてしまいたいと思う

虚ろを見据えるその瞳は
もう二度と脳内と信号を交換することもないのだ
 ....
風に吹かれて
闇の彼岸へ
遠ざかる
テール・ランプ
滲んで
見えなくなるまで
追い続けた
ついさっき
さよならを
言った
横顔の
髪の艶やかな
乱れと
掌の温もりが
もう  ....
  ふみきりよ、ふみきりよ 
  無言で開いて直立する 
  {ルビ縞々=しましま}の柱に付いた 
  夜道を照らす、照明灯よ 

  ショパンの幻影が弾くピアノを
  イヤフォンから聴い ....
電子時計が0時00分と日付、室温を示している
街路で発狂したような救急車のサイレンが響きわたる
長く続けていた会話が閉ざされる
無機質な室内に空調の音が呻いている

自動ドアは休む間もなく開 ....
何処までも続く涯の無い青空の下に/

何処までも続く涯の無い青空の下に埋もれたまま
彼は独りぼっちで数と戯れていた
無数に飛び交う数字と記号を捕まえては空白を埋めて行き
それが正しいかどうかを確か ....
そんなところにいたのかブレーキ
うなだれてないで体起こして
頼りにしてるのに
そんなあなたを見ると
私も自信がなくなるよ

今はどうとでもなる
未来さえも決められる
だから不安で仕方が ....
骨身惜しまず、働いたあの頃を振り返る日々
―――そんな気色ばむ日常に嘯く日々はもう老いた

連れ添いふたつの撓み軋む感情を
――――諌めるように
律動を産み落とす篝火を手に
――――掲 ....
こんなにもわたしのからだは
文明に侵されていたんだ

しゅわしゅわと熱がからだにしみこむ

気づいて、気づいて
こんなにもさみしさが背骨にわだかまっている
生きてて、生きてて
伸ばしか ....
君が信じているものを

僕も信じられればいいのに


今はまだ、同じ景色の中にいる

冷たい雨に包まれている


すぐに泣いて、いつも困ったけど

最後の最後で強いのは君だった ....
我と遊べや善き阿呆
事のついでの黄昏に
身体無くして魂が
プライドだけで悲しまむ

我と遊べや善き阿呆
事のついでの悲しさに
身体無くして魂の
底を喰ろふて吐き出さむ

我と遊べや ....
波が足下に打ち寄せる
私の足場を削ってく
疑えば
何もかも離れてゆくよ

波が足下に打ち寄せる
私の土台を削ってく

信じれば
必ず報われるとはかぎらないけれど

波が足下に打ち ....
入道雲の向こう側
確かめたくて走り出す
在りし日の思い出
途中から自転車に乗るようになり
ずっと遠くまで進んできた
一本道はまだまだ細くなってゆく


光を集めたビー玉
ころころと転 ....
いたるところに椅子はあるが君はそれに気付かない

深夜アスファルトに寝そべったってええじゃないか

危ないし迷惑かけるかもしれんけどさ

なりふりかまってる場合ちゃいますよ



 ....
前ばかり見すぎて
お前という前をよく見ていなかった
前よりも前にお前を見なきゃいけないのに
俺のポジティヴさは独り歩きして
お前を励ますつもりがかえって苦しめていた
お前のネガティ ....
まだ前へ進めない
消せない記憶と焼き付いた温もり
貴方の笑った顔が眩しくて
あたしはまだ一途に想い続けてる
もう昔の事だよ
そう傾く夕陽が柔らかく笑っても
遠くを見るあたしの目には何も響か ....
出鱈目で駄目なうたが
全て認められて洗われて
返すことばがふれる胸に
春が来れば幸い

持て余す心が手放され
見棄てられた呪いが
誰人かによって密かに
祈りと変われば幸い ....
地球儀を回転させまして
わたしは20世紀を忘れました

太平洋がひたすら鼻につきました
なのでイタリアのブーツを履いて
試みに外に飛び出してみたのです

残念なことにこの通りはローマ ....
彼は一人きりで土の中で六年待ちました 
生まれた時、彼は目が見えませんでした
目が見えるようになったのは彼が五歳の時
暗い土の中で、何も見えませんでした
それから今まで何も変わりません

 ....
 入口と出口

どこにも入口はない
出口すらない
つまり解決はない
解決すべき問題もない
ただ座っているだけだ
もうこうして幾年になるのか

皆うれしそうだ皆しかるべき
入口から入 ....
僕がまだ幼かった頃、"うんこ"すら愛おしいと思う母がいた。














僕がまだおじいさんだった頃、"うんこ" ....
いい加減な気持ちで
好きだとか好きじゃないとか
そう口にするのなら
熱されて爆ぜる
種子のように気持ちが

重く澱む リノリウムに
真夜中 澱む バリウム

一回りして夏 そして
 ....
あなたによく似た制服姿の男の子が最近やたらと目に付くのよ
白い横顔に長い前髪 華奢な鼻にひっかけた眼鏡

ヒールの足で踏み荒らしたあなたの綺麗な世界は今はもう元に戻っている?

わたしの事は ....
まっくろな海食べたら
ちいさな島は大きな背中
涙に沿って走ろ
ハロゲンの輪っか
僕は対岸の
町あかりの一つ

ビーチボールが萎んでぐずった
もうそれすら
無いんだね

おなかがす ....
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない

とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう

バナナで我慢しなくちゃ

 ....

愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな

調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
犬を探しては歩き回る僕だが
誰にも何ひとつ見つからずにくたびれて
コーラを飲んだ心に冷やす
そんなことだけ胸の内にこびりつき眠くなる

自転車で河原へ走った
風もきつく向こうに落ちそうにな ....
自分に現れたような目覚めを巡らせられながら
手を振られた街に進み続ける
風となった未来を拒否するように
他者へと宇宙の空間の中身に思いを巡らして

ひとつに眠ろうとした
走られることを ....
あなたの目は人間に狙いを定めるために焦点を合わすのではない
あなたの指はピストルの引き金を引くために折り曲がるのではない
あなたの胸は誰かに狙われるために膨らんでいるのではない
あなたの肌は鉛の ....
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ....
いくら僕が最低の人間と呼ばれようとも
本当に大切な人については
大切にできるらしい

じゃなけりゃ あの夜の行動は 理解できない
自分らしくない

1ミリだって離れちゃいない
そんな距 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
食物連鎖ジャイコ5*09/7/31 22:06
横顔フクスケ209/7/31 21:41
夜の江ノ電服部 剛4*09/7/31 21:25
反逆する風景熊野とろろ2*09/7/31 21:19
風に乗ったチョーク遊佐7*09/7/31 21:09
ニュートラル木葉 揺1*09/7/31 20:56
『光蘚〜ヒカリゴケ』Leaf1*09/7/31 20:29
おふろ三原千尋3*09/7/31 20:24
スウ409/7/31 17:57
我と来たれや善き阿呆……とある蛙6*09/7/31 17:38
潮騒三原千尋7*09/7/31 17:14
向日葵が咲いていた中原 那由多5*09/7/31 15:13
休息udegeu...309/7/31 15:10
前向きである前に新守山ダダマ309/7/31 14:22
あなたミツバチ2*09/7/31 12:37
逝ってよしzihan1*09/7/31 11:53
回転する世界+忘却熊野とろろ0*09/7/31 11:20
蝉——制圧されしある夏のこと新崎609/7/31 8:22
入口と出口生田 稔409/7/31 8:13
あの頃は松元奉久109/7/31 7:15
夏の音瀬崎 虎彦309/7/31 6:21
世界三原千尋209/7/31 3:33
夏休みしべ209/7/31 3:27
真夜中のおかわりwithin8*09/7/31 3:08
愛とは吉田ぐんじょ...1109/7/31 2:42
番田 209/7/31 2:34
眠ろう109/7/31 2:33
それらしい詩木屋 亞万4*09/7/31 1:27
露草草野大悟309/7/31 1:10
妹みたいな君へ佐々木。109/7/31 0:44

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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