ことばは何に支えられているの
きみの口がにくい
いつだって嘘を孕んでいるくせに
あたかもそこにある、
ひとつのリンゴのようなフリをしている
(それは限りなく現実のようなもの)
....
きれいに舗装されていない夜道は
鳥目のわたしには危なっかしく
雨上がりであることも重なって
慣れた道なのにつまづいてしまう
自動販売機にコインを入れ
ミネラルウォーターのボタンを押す ....
煙草の煙が雲をかき消した
それは自由を羨む
私のささやかな抵抗なのかもしれない
降り注ぐ陽光は きっと
街を歪める様に
足元をすくう様に
はたまた、眩暈を誘うように
一歩 ....
「採光をイメージして。」
ことばを書き足していくことに
意味は、ない ときみは言った。
だがそれは本当か?
以前きみに小さめの腕時計をあげたとき
進め!進め!と念じてみせてくれたね。
....
彼女と気持ちだけ通じあって
その翌日から鳴きだした
セミが鳴いている
ぼくには妻がいる
彼女には彼がいる
宇宙のからくりのなかで
僕らは愛しあい切なくなる
....
これが恋なら残酷すぎる
目の前で繰り広げられるあなたとの
(やめて、と声が出せていたら)
今、刃物を持って歩道を歩いている私はあぶない人
いつ通報されるかわからないのに冷静で
あなた ....
生き急いだ
血中に溶け入った
トルネードの目論見は
ものの見事に外 ....
大切なものは
隠して置く
包み隠さず
ではなく
本当のことのために
大切なものは
見えない所へ隠すのが
たしなみだ
夏の夜
秘密のくさむらの
奥深くひかる
蛍を探しに
....
ごめん。
正直に言おう。
自分は何かしてほしいとは思うけれど、何かをしてあげたいとは思えない。
それが自分のわがままからなのかわからない。
もらう分には何だって嬉しいと、自分では思って ....
今自分が歩むのは、過去のみんなが過ぎたみち
また少しみちがふみかためられます
初めて歩んだ人はどんな気持ちだったろう
こわかったろうか たのしかったろうか
ないただろうか わらっただろうか ....
何を書いてもいい。
何も書かなくてもいい。
何をしてもいい。
何もしなくてもいい。
でも、死ぬことは、してもいいことでも、しなくてもいいことでもない。
なんでだろうね。
不思議でし ....
今からあなたを失います
喪失感に悶える予定です
幸せになる順序です
そういえば
さっきからずっと
同じことばかり呟いてます
優しげなまなざしで
君は僕についているタグを探す
僕は僕
誰にも似ていない
決して強くはないけれど
他の誰かに成り済ましていない
はやりの自然体を
君は不自然に着こなして街を ....
私には皮膚が無い。
自分に目覚めた遠い何時かの日に、ぺろんと全部、それはそれは見事に剥けてしまったのだ。
お陰で今の私は、さながら小学校の保健室にあった、筋肉や内臓がむき出しの人体模型のよ ....
ヒーローがクスリ一つで変容してしまうなら
精神病院の先生にも彼自身も何故だか分からないだろう
もう彼は分からないだろうけど
カンブリア期に絶滅してしまった仲間達の奇妙な歌が
それは ....
キスしようと男に言われたおじさんは
夜行列車の中で妻のことを考えていた
お相手はロックンローラー
彼にとっての楽園は二ヶ所
一つは名前を忘れたけれど
たしか四文字のケーキ屋で
もしかし ....
伸びた髪と太った身体どうしよう。
醜いし花粉症が来たかもしれない右目が痛い。
なんか、枯れ葉とビニール袋が街を飛んでる。
歩いてモノクロームの意味探して強迫的に走っては汗まみれとひっついた報われ ....
鉄の繊維に水滴る
明け方に激しく呻き
瑣末な棘と澱を具して
しのび足で階段を登る
声はどこからやってくるのだろう
有意義さは何にやどるのだろう
街が簡素な光に満たされて
ベランダから ....
日記帳は三日坊主
かすれたクレヨンはもうすっかり乾ききっている
ゆったりと落ちていく夕日がやけに目にしみて
見つからないよう隠れて泣いた
ノスタルジーに心奪われる
鬼のいないかくれんぼ
透 ....
今朝早く
あてもなく船を出して
気がついたら周り360度
水平線の包囲網
コンパスを見てなくて
帰る方角もわからなくて
途方に暮れて帆を畳んだ
とりあえず錨を下ろした ....
梅雨明け前の海
太陽は精を出しているが
海から吹いている風は
涼しさを運ぶ
少し汗を拭ってはいるが
心地よい空気の中に
忘れていた夏を感じる。
子供の時以来の夏に
僕は捕まった ....
寂れた港町に居る
風が唸りを上げて
右の窓から
左の窓へと
飛び込んで来ては抜けて行く
部屋には何も無くて
退屈さえも無くて
何もない部屋の隅っこには無気力だけが転がっている
みんな、風が運んでし ....
寝る前などに
ノートにメモ書きしてネタを探ることが多いのですけど
先日 一週間を綾瀬ハルカと宇多田ひかると一青ヨウで
二日づつローテーションで付き合いたい
って書いてましたw
綾 ....
いつもの帰り道
交差点の角に
見たことのない洋館が建っている
あんな建物があっただろうか
交差点を過ぎた
突き当たりのT字路の先に
見たことのない道がある
あんな道があっ ....
090710
幸福と叫んだら
幸福になった
そうだ
幸福だ
福だ!
福だ!
幸せを忘れた狸の群れが
子狸を探して旅に出る
物語はそのようにして ....
誰かのことを考えるけれど
生きていくということは大変だと
そうするのも怠惰のひとつだとしてみる
自分の中に語りかけてみるが
最近は楽しいことばかりだった
何かいいことがないかとゲームセン ....
中でも過去を歩いた
そこにない そして
人ばかり違う現実で
自分のすべてなどはだけど
描かれながら私に皆 しかし
生きていて私は何を
創世した人が
動くことで動物だけに
生きて ....
!見る!
:かわす:
テテ・エエイエエ・オ・オ
凹灰
....
子宮のない君の膣を想像した時に
僕は茫漠とした宇宙をぴりぴりと感じた
アンドロメダ星雲が迫りつつある
その美しい宇宙に
僕は大量に精子を送り込もうと思っている
するとどうだろう
君の腹の中 ....
南へひたすら南へ熱に浮かされた儘ぬるい体温を一刻も早く沸騰させようと滾る血液だけがただただ濁流であった嵐であった私は滝のように流れる汗を拭うことさえ許されない旅人とも旅客者とも括られない事に違和感を持 ....
3694 3695 3696 3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706 3707 3708 3709 3710 3711 3712 3713 3714 3715 3716 3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731 3732 3733 3734
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