“{ルビかふぇいん=カフェイン}”の過剰摂取により明け方まで冴え渡った脳の覚醒の最中、猫とも鳥とも言えぬ“{ルビぐぅえぇ〜=グゥエェ〜}”という耳障りな啼き声が何処からともなく聴こえ、招かれた沢の畔
....
少しだけ冷たいシャワーを浴びて
乾燥したタオルで頭を拭く
拭いきれない残り水はしずくになり
首筋を伝い背骨を沿って落下してゆく
つつ、つう、つう
風ひとつないこんな夜には
....
明日が来るとみんなが楽しそう
新しい昨日を見付けて思い思いに名前をつける
眠らない人たちはそれを遠くから眺め
捨てられた言葉たちを静かに記録していく
森の中に埋め込まれた陽の光が
朝の影に隠 ....
夜の
電車の
少し開いた
窓から、
夜の
多摩川の
水と
森の
匂いが、
染み出した
夜の
小さな
祈りから、
僕と
君が
右と
左の、
熱が
抜け ....
僕は魚
水の中にいる
やわらかな魚
あまり泳ぎはしない
僕は魚
ぷかぷか浮かぶ
気楽な魚
水底までは潜れない
僕は魚
いつまでも魚
隅々までも魚
止める事は出来ない
....
31年と半年と2日
生まれてそれだけたった
たったそれだけ
生まれて
31年と半年と2日
その間に覚えたいくつか
愚行と愚考
幸福と不幸福
et cetera
et cetera ....
夏の光を受けて
蜘蛛の巣が
ガラス細工のようにきらめき
萎れた蜘蛛が
捕らわれた羽虫のように
ぶらさがっていた
コントレックスで
乾いた喉を潤し
灼けるような暑気に身をまかせ
....
光のうわずみ
草の行方を呑み干して
夜の鳥が鳴く
ここに居たい
ここに居たくない
願いと砂と滴の器
はばたきの影 眠りと頂
どこへゆくどこへゆく
美しさ ....
独りぽっちの君は
屋根の上に座り
じっと膝小僧を抱えて
星空を眺めていた。
独りぽっちの君は
部屋の隅に座り
じっと膝小僧を抱えて
畳の目を眺めていた。
独りぽっちの君 ....
真昼の明かりが網膜を焼く
秒針が動く度ゆっくり目を閉じる
まどろみに輪郭を失っていくキャンパス
頭が痛い お腹が痛い
何だか食欲もない
立ち尽くす混雑の学食
また眠れなかった
眠 ....
とうめいになりたいとねがった。
かぎりなく、ゼロに近いとうめい。
たとえば、試験管の底みたいな。
たとえば、暗闇に光る街灯のオレンジみたいな。
....
はやく前に進みたくて今が楽しめない。
でも
今が楽しすぎて前に進めない。
どっちがいいんだろ?
ふりしきる、ふりしきるうるわしき影
原始の暗黒をつらぬいて
虚空の黒雨の冷たさは
墓守漂う雲のおとす
あふれる今朝を、幽かに青く息も吐く
並木道に風光りやがて歩む
無辺の肺臓澄みわたり
....
さよなら
さよなら
さよなら
あなたはもう
ここにはいない
暑くなり
子どもたちは、オニのように
炭酸飲料を飲む・飲む・飲む!!
1日と半分で
1.5リットルが空
パックで作る麦茶も
日に1リットルが2回なくなる
その昔、
ほら、水 ....
梅雨明けが近づくと
朝焼けが色っぽい
夕焼けも色っぽい
一日のはじまりと
おしまいが色っぽい
夏が来るのだ
待ちきれずに染まるのだ
桃と橙を
混ぜたような
絵の具がしたし ....
メッセージがいっぱいになっています
この世界はメッセージがいっぱいになっています
もう留守番電話も受け付けてくれません
あなたに伝えたいことも伝えられません
伝わらないことが多すぎて ....
好きで好きで狂い死にしそうです。
想っても想っても手に届かない。
いっそあなたを殺してしまおうか。
そしてわたしも死んでしまおうか。
いや、でもあなたには幸せでいて欲しい。
....
月に幾度か
お目見えできるあの人は
恋をするんだろうか
何かに欲情したり泣いたり怒ったりするんだろうか
無表情でとてつもないオーラ
剥き出しの個性
半径5メートルの範囲で
心 ....
それなりにしおらしく
包丁でうまいこと裂いてしまった指先
はがすものがなくなって
柔らかな
ぎざぎざとした表皮が波立つばかり
もう覗きこまれない
もう声をかけられない
もう遊べない
つ ....
誰にも会うこともないだろう
私はただただ自由で そこにテントを立て
腹ごしらえなどする胃でもなく
昼間の緑を進んでいった
街のことなど知ることもなく
そんな気がしている 夕暮れの空間 ....
細かく、咀嚼されながら
私に必要とされた食べ物は
地下に、ある そして
時に巡っては 流されていくように
塊となって、けれど見た
骨だったのかもしれない、君には
私になっていない石畳に ....
君は突然突きつけられた証言に稍戸惑い、美化された自画像の絡繰りを曝すことでその場をやり過ごそうとする。一瞬の狼狽の中では、その証言の信憑性を疑う余裕がなかったのだろうか。そんな風に詭弁を弄しながら集中 ....
詩は空間を満たした
結果として
言葉は僕の口から飛び出して君の目から飛び出して僕の顔に当たって落ちた
結果として
開いた口は誰かのラブレターを読むためでもフライドポテトを放り込 ....
パラパラ
パラと
中途半端に雨が降る
傘を持って行こうか躊躇する
空は薄曇り
天気予報も曇
曖昧なことが
日常には多すぎる
学校では
正解がある問題ばかり
教えられてき ....
5時の鐘がこだますると
夕暮れにゆっくりと宇宙が染み入りはじめた
遠くの子が手のひらを揺らしてさ
どろんこの膝小僧
汚れたての白い軟球
買ってもらったばかりのグローブ
ひとりの
....
僕の杞憂は
きっと
畏れ多くて
上手く言えないので
頭部に注射器が刺さってる感じです
と・・・
....
○コンビニで買った500円のジャンプ傘の透明の寿命はどれくらい?
傘を差しながら自転車に乗ることは犯罪になりました
だから少し歩きませんか
自転車のペダルをなだめすかして
僕はブレーキ ....
この痛みは私にしかわからないわ
締め付けてくる
日に焼けてない私の腕をぎゅう、と
熱いあなたの手がみしり
海に沈もう
あなたは優しく私を抱いて
浅い海に浸った、浸っていく
海 ....
大きめなバッグにぶら下げた薄桃色のバッジが揺れている
ちょっと誇らしそうで
それでいてたわいもない気恥ずかしさも感じられ
膨らみかげんにチェックをいれてしまう
どれくらいのひとが知って ....
3691 3692 3693 3694 3695 3696 3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706 3707 3708 3709 3710 3711 3712 3713 3714 3715 3716 3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727 3728 3729 3730 3731
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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