あなたの前から消えてあげよう

ごめんね
それくらいしか
してあげられなくて

案外難しいのだ

ある種の人には容易なことが
別の人には簡単でない

ただいなくなることが
こん ....
遠い遠いシベリアの
極寒の空気をのせて

冬鳥たちがやって来た

街では木枯らしが
木の葉を散らし

フトコロのお札も散らす

裸にされる老木に
わが身を重ね

戦争を
止 ....

今年もまた、私はこの椅子に坐って、紙縒りのように詩を書いている。
緑色の、温度の無い砂漠の中を、両腕で飛ぶようにして。
優しい私。 ちっぽけな私。 私は私に纏わるもので出来ていて、
私は私 ....
 明るい、明るい心を探していた。切り刻まれた自己は、けっして元には戻らない。ああ、どうして? 天気はこのように移り変わって(天気予報を無視して)、わたしの上に雨を降らせる。晴れた空ではなく、雨が救いに .... 薄暗い闇のなかを
自由に躍る
漆黒の闇の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この薄暗い闇の位相に、

自由に躍る



真夜中、 ....
〈埋没、〉しているのだ。

結実しない花に火を注いで天鵞絨に暴き立てる
命を投げ出しても、斑の比重
そのことだけを静かに考え込むように。

ゆうに百年、朔は広がり|値《あたい》を傾けた、虚 ....
愛しい、という感情
愛しい世界、というオドロキ!




アジの開きが店頭に並べられ
幼子は母親が店内で勘定を済ましてくるのを
待っていた
アジの開きを弄りなから、
長らく長らく待 ....
辛くとも 悲しくとも どうして  

私は 生きていく 
 

生まれた からには 生きていく 

そう 考えたら 単純だけど 

 

とっても 辛い時には どうして  
 ....
夜空に 満月 が 光る 

美しい 満月が 光る 

今日限りの 満月が 光る 

 

一瞬の 美 の 満月が 光る 

明日以降 欠けていく 満月 が 光る 

  ....
ぶらんぶらんと
そらをみる
ゆらんゆらんと
くもながれる
つきぬけるあお
あおいでいる
わたしはこれから
いなくなる

あかるみに
あおぞらはなつ
あかるみに
あるものあるもの ....
誰にも教えていない
君に初めて教えて
いつしか二人の場所になった

もしかしたら他にも
知っている人はいるかも

何処かは言わないけれど
美しい場所
安らげる場所

僕の知らない ....
しまうまの背中のほとりから
ぽとりぽとりと
鳥がしたたり
私は保健室にまたがる
星と星を繋ぐ線の上
補助輪の外れた犬が
がーがーきぃーきぃー吠えている

森を抜けると
海があり
こ ....
○「生きている」
虫も鳥も魚も
自前で生きている

○「大臣」
失言の時だけ話題になる
地味な立場のようだ

○「和牛日本一」
人間がおいしく食うために
精一杯大事に育てられる
 ....
月光が
いまだけ欠けてる満月の
空みあげれば南天の鳥

冬間近
さーって吹いてる夜風なら
月をレモンにみ立ててほほえむ

弱くって
からだがその身を揉みしだき
泣きたいくら ....
青い川の写真をみた
あなたの引き出しにこっそり隠してあった
どこに流れているのかわからない
冷たい夜明けの川だ


(どこか遠くでそれとも耳元で汽笛が聴こえた気がして)


あなたは ....
ひとりで温泉に今日は出かける
幸せであることを探している感覚は
ラジオからの 微かな 言葉を捉える
ハンドルはあの頃のように冷たいのだ
 
夜明け前の 並木道を 今日も 歩く 

東の 空が だんだん 明るくなってくる 

 

冷たい 静かな 炎 が 燃えている 

 

今日も世界は いつものように 始ま ....
  

ワンルーム
ひとり暮らしで生きている
いまは


むかし
大好きな
彼が綺麗な花を買ってくれた

ムーンダストプリンセスブルー

クリスタルの花瓶に挿したよ
 ....
宇宙の外は宇宙でした

まるい僕は
まるいわたしを
まるくしま下

に今みあげてゆくよ
と逝っても

誰もいませんクスッでした
笑い声がしたけど触れませんでさーした

昨日ねな ....
「では、行きますよ。アイソニアの騎士様。
 これで次元跳躍は……三度目ですね」と、ヨラン。
「おいおい、俺は次元跳躍なんてしたことがないぞ?」
「お忘れですか? ハーレスケイドへと行くとき。帰る ....
「甘い、というのは遺憾だな、エインスベル。俺は……」
「黙って」エインスベルは、アイソニアの騎士の唇を指で押さえる。
「これ以上は何も言うなというわけか。良いだろう。
 俺は、イリアスの救出に行 ....
燃え立つ光、アフリカの太陽
肉を感じ、自らを感じる
愛の交わり、この肉を産み
名もなき通り*1を歩いて歩いて
一足の靴*2、色褪せ輝き

造形され、濃密に 在る


過ぎ行く時に、
 ....
なんでもないような傷の数だけ
丁寧に大人になってあのひとは、
そういえばそんなこともあったかもといって笑っている、水色の蛇、そう、
あのひとは、蛇だったのかもしれないね
封鎖された洞窟の奥で、 ....
あの海は、君のひとつひとつの発声を、すべて写し取るために波打っているのかもしれないね。不規則なようで規則的な潮騒は、心臓の拍動のリズム 月の盈ち虧けにあわせているのは、わたしたちのほうだったのかもしれ .... ○「秋日和」
このところ秋日和が
続いていて気持ちがいい
しかし秋日和が長く続くと
秋日和が当たり前みたいになってきて
有り難みが薄れてくる
健康も平和もそうかもしれない

○「田舎の ....
自己責任論の裏側にあるものは

自分さえ良ければいいという自己愛だ

他人を思いやるという愛とは違う

他人を思いやるためには想像力が必要だ

想像力を働かせるには

精神に余裕が ....
長い長い廊下のおさきにあるという
その歩道橋は吹き抜けて星空に抱かれていた
このエスカレーターは今も上昇中である
ただ生暖かい風にのってカレらを何処へ誘うのだろう
ワタシはお花畑へ征く路地裏に ....
風がいよいよつめたくなってきた
頁をめくるときがきた、と君が言う
ぼくは12頁めの一行めを読む
愛してくれるなら誰でも良かった
乱丁だろうか
次の行は暗く潰れて
愛して良いならだれ ....
優しく、激しく
ひたすら開かれ
しなやかに躍動し

風は吹いて、風に晒され

熱 巡り
肉を、魂を、
熱 貫き

込み上げるものを、
沸き立つものを、
突き止め突き離し

 ....
「おい、エインスベル。奴の目的は何だと思う? 奴というのは、
 もちろん祭祀クーラスのことだが」アイソニアの騎士が苛立たし気に言った。
「分からない。事を有利に運ぼうとしているのは、分かる。
  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
消息やまうちあつ...122/11/12 7:40
立冬に立腹st522/11/12 6:05
きれいなものたちへ由比良 倖2*22/11/12 0:52
錯雑大町綾音3*22/11/11 23:10
独りと自由ひだかたけし6*22/11/11 20:45
実を窶すあらい122/11/11 19:34
アジの開きひだかたけし6*22/11/11 18:18
太宰 治と言われても   ダンテ カフ...222/11/11 17:36
満月 222/11/11 17:30
詩の言葉ひだかたけし3*22/11/11 15:17
二人の場所夏川ゆう022/11/11 11:17
しまうまの背中のほとりから入間しゅか322/11/11 8:47
独り言11.11zenyam...1*22/11/11 7:54
南天鳥作務衣秋葉竹122/11/11 7:18
青い川は流れる石瀬琳々12*22/11/11 5:10
一月のドライブ番田 122/11/11 1:23
永遠の命ダンテ カフ...022/11/11 1:14
落花無残な夜を超えて秋葉竹122/11/10 21:34
本日のでもね夜[group]moote122/11/10 21:06
脱出(十六)[group]大町綾音1*22/11/10 20:06
脱出(十五)[group]1*22/11/10 20:05
ゾーンひだかたけし422/11/10 19:03
スノードーム 2022/10/26(誕生日に寄せて)星染122/11/10 16:10
さやか122/11/10 16:06
独り言11.10zenyam...1*22/11/10 10:16
「自己責任論の裏側にあるもの」ジム・プリマ...022/11/10 8:44
うらなりの双眸あらい022/11/9 23:26
読書はるな422/11/9 23:16
永遠の旅人ひだかたけし722/11/9 19:29
脱出(十四)[group]大町綾音2*22/11/9 18:09

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