音を鳴らしたい。
夜。透き通る。
道が音を立てて歩いてくる。
窓。開かない窓。
道は歩いてくる。
壁を開けて
僕は歓迎の挨拶をする。
道は音を立てずに去ってい ....
内声の矛盾した響きのなんと美しいことか
脳を溶かささる君の意味の溶けかかる声の響きに未開人のボクが
「おー」
肯定の意味もあるし否定ってこともある
嬉しいときも悲しいときも ....
働こうとしていろいろな思いは膨らんだ
亡骸にすがりつくようにする
ドラッグの手ばかりで
夢で 今頃東京で地を踏んだのだと
あの世へ考えた
マンハッタンでは海がとても赤茶色で
女たち ....
白い すてきな草花に
歩いていくところまで公園の花か
何かが あればいいのに
眠りをのばしていた葉は
一人の 太陽に
なくなってしまえと 幸福の
根もなく いると
外に願いながら
....
長距離トラックの運転手やってます
十七時間ぶっ通しで運転、なんてことも珍しくありません
砂浜を這う涙目の海亀を捕まえました
今夜も夜通し運転です
助手席に座る海亀は気を使ってくれて、
持参の ....
男は地を這うように何かを探していた。通りすがりの女は何を探しているのか男に尋ねた。
男は「イマを探しているのだ」と言った。
「それはコンタクトレンズのようなものなんですか」と女は問うた。
「似た ....
緑地帯
中央分離帯
大気圏!
目線くるくる
GoogleEarth
コスモスってね、宇宙って意味なのよ。
アスファルトの上、コスモスを握って朽ち果ててもいいとか想ってきたの。
泣きながらおさらばしてもいいかなって。
コスモスってね、宇宙って意味なのよ。
アスファルトの上、コスモスを握って朽ち果ててもいいとか想ってきたの。
泣きながらおさらばしてもいいかなって。
うまくうたえないのよ
いとでくちをつられたきぶん
にぶいじゅうせい
にぶるかんせい
もっともっとつめたくなりたいのに
とがっていたいのに
あつさでゆるくなっていく
ちゃいろのあぶ ....
正しさを正しい、間違っていると認めるのは難しい
その人が正しいと思っていれば
それは正しいんだと認めている人がいる証拠
正しさが0ではないということの証明
間違っているなんて簡単にいっ ....
もしもし、オレじゃないよ。
jam-Oではないんだ。
べつに事故も起こしてはいないし、
生活に不満を抱えてもいない
お金を振り込んでほしいとも思っていないし、
助けてほしいとも今のと ....
じぶんがわからない
じぶんがみえてこない
何をやっても極められない。
何をやっても目標が見えてこない。
自問自答の日々
しかし、問いばかりが増え、回答はでない
しかも、その問いも浮 ....
風の中で
ぼくらは佇んでいる
それは
ほんの
ひゃくねん前の
時のない時で
ただ渺々と吹く風の中で
壊れそうな心を
壊れそうな体を
懸命という文字が懸命に支え
風の中のぼくらは
....
脆弱な夜は微かな光にさえ怯えて
僕を守る暗幕はいともたやすく引き裂かれる
路地裏の隙間に残る闇の中へ逃げ込んでも
サーチライトは執拗に僕を見つける
僕はただ安息が欲しいだけ ....
たとえば風が、
雲が、海が、樹が、雨が、土が
この国のことばで
いつものように
語れるとするなら
月よ、
あなたは
その深淵で
かれらを
焼き尽くすのか
互いの杯を交わす
向かいの席で
微かに瞳の潤む
その人は呟いた
(今の僕は、昔より
孤独が澄んで来たようです・・・)
この胸の暗闇には
ずっ ....
風景に侵食された
私の眼球に群がる
蟻の列
夏の太陽は
赤錆びた歩みを
響かせ
大地を過去に追いやった
学生を叱るというのは
当世流行らない
人気商売
客商売ですから
それでも時に教壇で
膝が震える教壇で
こんなに居心地の良い場所で
僕に逆らっても そして
僕に対してさえも
....
眠れない雨の日の夜は いつも思い出すあの日
あの夜も 嫌いな雨音と雷鳴に震えて泣いていたんだ
鳴り響く雷が怖くて 一人部屋で泣いていたよ
雨音が足音のように ひたひたと忍び寄ってきた ....
未だ幽かに蒼い山の向こう
嵐の後の風が吹く
気だるい身体がバスタオルを引きずって
一つの光に吸い寄せられる
あれは星なのか
いや、人々の営みだ
あれは星なのか
そう、淡く ....
通りをまっすぐ行ったところに置かれた忘れ物よりもむこう
右へ右へと使われなくなった線路を歩いていくと役目を終えて眠りについた人形がいます
そこには電車と同じで動かなくなった時にだけ優しくさ ....
俺みたいな人間にも社会はおせっかいで
別にいいって手を振っても
なにか言って巻き込んでくる
橋の下で寝ているだけなのに
空は馬鹿みたいな青
なさけない
ああ、なさけない
....
そうめんたべて
日が暮れる
だらりの夏
空は高くてあっけらかん
海は遠いね
きらりの夏
夏休み入ったら
なかなか会えない
ふわりの夏
じっと睨んで
捕まえちゃる
ギラ ....
いやに煙くさいので
ジューサーは目をあけると
驚いて動けない
火があちこちで燃えている
ジューサーはそばに転がっている
オレンジに緊急事態をうったえた
オレンジも目をあけると
驚いて動け ....
触れてくれなくても
囁いてくれなくても
ちがう子を
見ているとしても
私は
わたしは
あなたの隣に
いたい
いたい
旅に出るときがあるとすれば
あかるい5月
校舎からブラバンの練習
球を打つ高い音
スプリンクラーの音
横切るツバメ
ポップコーン買って
炭酸ジュースも買って
旅ってどこへ?
分か ....
逃げ道は作るものだからね
そんなことに
労力を費やしたくはないからね
逃げ道づくりはごめんだね
あたしゃ職人には
ならないよ
◇
罪も作るものだね
そりゃあ ....
透明なきもちになりたくて
見あげた空は青だった
よく晴れた
雲ひとつない青だった
春の匂いはまだ冷たくて
透明な
青の真下は
なお冷たくて
見つからない意味の底 ....
落日の都は燦然と輝く
埋もれた過去は地平線に映えて
私もいつかは塵芥となり
風に消えゆく
その時
私は叫ぶのだろう
生きた、と
私は生きていたのだと
....
3687 3688 3689 3690 3691 3692 3693 3694 3695 3696 3697 3698 3699 3700 3701 3702 3703 3704 3705 3706 3707 3708 3709 3710 3711 3712 3713 3714 3715 3716 3717 3718 3719 3720 3721 3722 3723 3724 3725 3726 3727
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.19sec.