餌を与えられ
自ら探すこと
狩をすること
広々した大地
境のない大空
忘れてしまい
また最初から
ここに生まれ
餌はもらう物
疑いもしない
発情するのを
固唾をのんで
見守るや ....
流れの真ん中に石を置く
水辺のイタチは笑うんだな
お前達のためにも韻を踏み
肉の滅びに向かい立ち
わたしはわたしの魂の
意志の核心に向かうため
流れの真ん中に石を置く
....
〈春寒し瞬間を生き息を吐く 涙次〉
【ⅰ】
押越亨オシゴエ・トホル。獸醫師である。一應、テオの主治醫、と云ふ事になつてゐる彼は、大黑屋の「角打ち會」にも、たまに顔を出す。
彼に ....
ティッシュペーパーを窓から放ると、
十五階のマンションの窓からは、
ティッシュペーパーは、ひらひらひらひら、
はかなく、可愛らしく、おちていったよ。
ひらひらひらひら、落ちていったよ。
....
ターミナルの一つ先の駅に私は住んでいる
冬
川を渡る朝
光る水面と黒く大きな建物を
遠くの富士が見つめている
夏の帰りみち
車内であなたの言葉を読んだ私は
光を見つけた
そ ....
昨日の嘘も何もかも白い雪解けで融けてしまえばいいのに
甘い吐息と共に
今まで君との約束交わした指がこんなにも痛い
愛という言葉すら裏切った僕への代償
君はうつむき加減で黒い睫毛を濡らし ....
偽りの花園で彼は笑いながら踊り狂う
どぎつい照明の下でひとときの快楽に酔いしれたふりをしながら
客席に目を向け品定め
彼には真の美徳よりも大切な金蔓からいくら金を搾り取れたか・・・
ということ ....
五線
5銭
いちどの付箋、口笛
付箋、聴こえた
スマホのアラーム、ペットボトル、天井、壁
冷蔵庫、玄関、手袋と靴、ドアから階段
ゴミを捨てた息白く
つながる、つながらないか
....
詩、
ってさ
過去書いた勢いが
いまのじぶんを萎えさせるよね?
悲しみばかりみえるから
この目を突き刺すナイフが欲しいと
歌ったのは
希ったのは
とあるメッチャゆー ....
○「心」
私たちは
依存するものに
心を支配される
○「意識」
善人とは
加害意識の強い人で
悪人とは
被害意識の強い人である
○「変革の時代」
石橋をたたいて渡るタイプか ....
クズ多し
あぁ、然るや
クズ多し
多ければ
クズを向こうに
戦えるかや
人を指さす前に
君の手が汚れてないか
確認してくれ
あ、さよう
我もまた
クズかもしれぬ
....
被害者意識の塊で
コンプラ大好きな
生意気小娘は
チンポコで往復ビンタしてやるから
顔を近づけなさい、顔を
えっ、あんたのじゃ痛くも痒くもない
ただ汚いだけですって?
くそ~、当たってい ....
うつ伏せに浮かんでいる文字の背を言葉に
揺れる水面
浮き沈むかたち象る
遠ければ遠いほど意味は重たく
暗い水底から手招きする魚影
木葉日のレモンカードの行方知らない
小鳥啄んでいる ....
風がさらさら
光がゆらゆら
気持ちに音符が芽生える
葉形の影はベース
踊る光はメロディ
影と光を聴きながら
行きたい方へ行こう
夜半から
夢見に何故か
愛娘の顔、
どんどんどんどん
遠のき消えゆき
哀しみ 溢れ 、
止まらなくなり
溢れ出すうち
溺れそうに
なりながらも、
いつしか 哀しみ
自 ....
職場の昼下がり
パートのオバチャンが仕事の手を休めてコックリコックリ
やりかけの仕事目の前にあるのにまるで仕事してるように見せかけておいて
目を瞑ってまさに夢のなか
目が覚めても上司の目の前で ....
あなたの網膜に向かってなめらかに{ルビ捩=ねじ}れる音楽を{ルビ把=とら}えるために僕はあなたの眼を{ルビ視=み}ない
なんとなれば眼とは水を細分しあまりに暗く非在の青を結ぶ、その二組の泡の両端をそ ....
〈くちなはの目醒め貴方の懐に大穴があるそこから這ひ出し 平手みき〉
【ⅰ】
朱那アケナは明らかに泥酔してゐた。「うー、水、水」
國王が水を汲んでやると、それをぐびぐび飲み、「うー ....
どうしましたか
知るか
ひまですか?
は?おっぱい?
なんですかそれ?
ひひお前なんで俺に話かけるん?
うざ
なーに触られたいの?
ひまひまひー
な、キモ
早贄みたいに残された
だれかの祈り
吹雪きの中
目くばせする
硝子のような時を隔てて
木の実を爪繰る
指先に
小鳥の心音
あなたの長い舌が
耳の奥まで入って来ると
つめたい ....
例えば既存のメディアにたいしてフェイクニュースだと叫ぶ
実業家で政治家がいた
アメリカの国民たちは皆それを信じて彼を大統領に押し上げた
彼は巧みにSNSを操り
国民を分断し
困っている人々を ....
まったくトンチンカンな解釈に
「そういう捉え方もありますね」
感想を言って貰えるだけでありがたいと
できるだけ優しく受け答えしてみる
内容とはまったく正反対
本当は違うのになぁと内心は思いな ....
○「いいもの」
高いものがいいものではなく
自分に合ったものが
いいものである
これはすべてのことにあてはまることである
○「面倒なこと」
まず取りかかってみることである
○「小 ....
”お百姓さんの手だね。”
というのが、
不細工なわたしの手にかんする彼の感慨。
なんてファンタなの? 豆板醤入り。
ドクペも毒虫も、静御前も真っ青[姉]……
と、華のあたまを掻く泣き虫さん。
あさってくまモンと、
砕けた六角形公園でデートなの。
わたし、
信号機に話しかけた
けれどその装置は
何も答えてはくれなかった
人が作ったから
人に作られてしまったから
今日もすべてのものに
平等に
色を伝えている
家の者に食べ慣れ ....
僕は何であるかを考える
いつもこの街のどこかを
ぼんやりと歩きながら そして
自分の姿を忘れながら
夏は自転車に乗った
光を 駆け抜けた あの時
橋をそして 渡った
魚を目にした ....
[郷愁]
昔
小学校の理科の時間に
習った
雨は
空にある記憶の破片ひとつひとつに
水蒸気が付着し
それ自身の郷愁の重さに耐え切れなくなったとき
地上まで落ちて来るんだと
....
月に貴様、爪先に傷。
つきにきさまつまさきにきづ
声のキツそうな嘘吐きのエゴ。
こえのきつそうなうそつきのえご
善い島。同感が疎ましいよ。
よいしまどうかんがうとましいよ
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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