我と遊べや善き阿呆
事のついでの黄昏に
身体無くして魂が
プライドだけで悲しまむ
我と遊べや善き阿呆
事のついでの悲しさに
身体無くして魂の
底を喰ろふて吐き出さむ
我と遊べや ....
波が足下に打ち寄せる
私の足場を削ってく
疑えば
何もかも離れてゆくよ
波が足下に打ち寄せる
私の土台を削ってく
信じれば
必ず報われるとはかぎらないけれど
波が足下に打ち ....
入道雲の向こう側
確かめたくて走り出す
在りし日の思い出
途中から自転車に乗るようになり
ずっと遠くまで進んできた
一本道はまだまだ細くなってゆく
光を集めたビー玉
ころころと転 ....
いたるところに椅子はあるが君はそれに気付かない
深夜アスファルトに寝そべったってええじゃないか
危ないし迷惑かけるかもしれんけどさ
なりふりかまってる場合ちゃいますよ
....
前ばかり見すぎて
お前という前をよく見ていなかった
前よりも前にお前を見なきゃいけないのに
俺のポジティヴさは独り歩きして
お前を励ますつもりがかえって苦しめていた
お前のネガティ ....
まだ前へ進めない
消せない記憶と焼き付いた温もり
貴方の笑った顔が眩しくて
あたしはまだ一途に想い続けてる
もう昔の事だよ
そう傾く夕陽が柔らかく笑っても
遠くを見るあたしの目には何も響か ....
出鱈目で駄目なうたが
全て認められて洗われて
返すことばがふれる胸に
春が来れば幸い
持て余す心が手放され
見棄てられた呪いが
誰人かによって密かに
祈りと変われば幸い ....
地球儀を回転させまして
わたしは20世紀を忘れました
太平洋がひたすら鼻につきました
なのでイタリアのブーツを履いて
試みに外に飛び出してみたのです
残念なことにこの通りはローマ ....
彼は一人きりで土の中で六年待ちました
生まれた時、彼は目が見えませんでした
目が見えるようになったのは彼が五歳の時
暗い土の中で、何も見えませんでした
それから今まで何も変わりません
....
入口と出口
どこにも入口はない
出口すらない
つまり解決はない
解決すべき問題もない
ただ座っているだけだ
もうこうして幾年になるのか
皆うれしそうだ皆しかるべき
入口から入 ....
僕がまだ幼かった頃、"うんこ"すら愛おしいと思う母がいた。
僕がまだおじいさんだった頃、"うんこ" ....
いい加減な気持ちで
好きだとか好きじゃないとか
そう口にするのなら
熱されて爆ぜる
種子のように気持ちが
重く澱む リノリウムに
真夜中 澱む バリウム
一回りして夏 そして
....
あなたによく似た制服姿の男の子が最近やたらと目に付くのよ
白い横顔に長い前髪 華奢な鼻にひっかけた眼鏡
ヒールの足で踏み荒らしたあなたの綺麗な世界は今はもう元に戻っている?
わたしの事は ....
まっくろな海食べたら
ちいさな島は大きな背中
涙に沿って走ろ
ハロゲンの輪っか
僕は対岸の
町あかりの一つ
ビーチボールが萎んでぐずった
もうそれすら
無いんだね
おなかがす ....
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない
とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう
バナナで我慢しなくちゃ
....
・
愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな
調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
犬を探しては歩き回る僕だが
誰にも何ひとつ見つからずにくたびれて
コーラを飲んだ心に冷やす
そんなことだけ胸の内にこびりつき眠くなる
自転車で河原へ走った
風もきつく向こうに落ちそうにな ....
自分に現れたような目覚めを巡らせられながら
手を振られた街に進み続ける
風となった未来を拒否するように
他者へと宇宙の空間の中身に思いを巡らして
ひとつに眠ろうとした
走られることを ....
あなたの目は人間に狙いを定めるために焦点を合わすのではない
あなたの指はピストルの引き金を引くために折り曲がるのではない
あなたの胸は誰かに狙われるために膨らんでいるのではない
あなたの肌は鉛の ....
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ....
いくら僕が最低の人間と呼ばれようとも
本当に大切な人については
大切にできるらしい
じゃなけりゃ あの夜の行動は 理解できない
自分らしくない
1ミリだって離れちゃいない
そんな距 ....
操作されるのは
コントローラーがついているから
敵はどこだ味方はまだかと
そんなこんなしている内に
独りきりになっていた
可愛く写真に写ろうとしても
いつも笑顔には ....
仲間たちがいとしい
漫画で
謝りたいと感じている、
これを感謝と言うのだろう、
というのがあった
だから仲間たちに感謝している
この仕事をフィニッシュさせるために
....
ミニトマト
まだ緑のうちに落ちちゃった
風が強い日に
鉢がひっくり返ったので
まん丸なジェードグリーン
まがたま型がよく似合いそう
それからずっと
ころりと
テーブルの上
....
この季節
夕暮れのコウモリの半分はセミです
夜のヒグラシ
よく似た飛び方をするので
素人には区別がつきにくいのですが
ひらり、と
木陰から飛び立つでしょう?
セミですからね
/ ....
泡からうまれたヴィーナスは
実はまほうつかいのおばあさんだったので
大きなホタテ貝の上で
少女に脚を与えます
少女を好きだった生きものたちが
ヴィーナスをうらんだので
少女の恋はかな ....
遠く
海はもう
燃やされてしまって
夜半、満水しつつある部屋で
あなたとくりかえしたのは
みにくい突起を擦る、あそび
皮膚をわずかに覆う
半透明のセロファンを ....
090729−30
輪郭が無い人は
お化けか
死人ですなと
噺家さんが鼻歌を唄ってる
長閑な気配の中にも
噺家さんの輪郭が明確であり
付け ....
ストレス性の胃炎で病院に行ったら
長生きしなさいって
医者がマルボロを一本くれた
やさしいねって言ったら
いいえ、仕事ですからって
カルテにロケットを落書きしながら言う
家に帰ると ....
{引用= 君が想うなら、
無限さえ自由さ。
君が想うなら、
永遠さえ在する。
君が想うなら、
其処が宇宙さ!!}
意識。
....
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