月が笑ってら
それがおかしくて
空手の帰り道
おいらも笑ってら
四十すぎて
空手をはじめて
どうなりたいねん、って言うけれど
やばいくらい
汗をながして ....
いつだって私を優しく
包んでくれる
喜びも悲しみも
何も知らないくせにね‥
本当。不思議な存在
そんなあなただから
なんだか無性に会いたくなる夜があって
ズルい私はノッポなビ ....
こねこねつるりと
心臓を抜くような
夕立 ずぶぬれになって
長い長い 坂道を下る
サンダルで失敗したなと
思わないように夏でも
ちゃんと 紐の靴を履いて
のぼった時はお天気 だったの ....
いつからだろう。
『約束』
が重たくなって
僕の予定を狂わせる。
向かい風が強くなる。
渇きやすい瞳は
視界を狭くする。
あぁ僕は、
ど ....
リリリリー
公共地下道に蟋蟀の鳴き声が
響き渡る
蟋蟀の
姿は見えない
最近の公共地下道は
明るすぎて人工物まる出しで
めまいがする
塾帰りの中学生たちが
とめどなくおし ....
ぼくの中の
アナタから
物語を剥ぎ取る
すると もう
アナタしかいない
消せない
美しい傷痕のように
ぼくの中に
無言でたたずんでいる
ぼくが話しかけると
密かにうなずき
微笑み ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ
あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜
大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
歩いていた小犬を蹴り上げたつもりが
刹那、足に乗ってさらに高みへと舞い上がった小犬よ
それとも俺が地面にめり込んだか
どちらにせよ
犬との距離に寂しさを覚えた
幸せは
あなたがいて
わたしがいること
月に食べられた太陽の
その切れ端を見ている
絡めた指先と肩に触れる体温
鼻を寄せるとほんのり汗の匂い
暑いね、ってつぶやく
....
新聞紙に包んだ卵を
割れないようにそっと運ぶ
手のひらさん 手のひらさん
優しくなぁれ 優しくなぁれ
あともう少し 今の次まで
涙を流した悲しい昨日を
振り返っても ....
気がつくと
椅子に座り
女を抱えていた
口をぺちゃくちゃして
何かいう
薄いテレビのような女
体を動かすので困って
それからどうしたか
覚えていない
thin and s ....
冴え冴えと月 秒針よりも鋭く
心まっすぐに 君へと向かう
新しいコート 最初にね
見せたかったんだけど
袖を詰めに君は
風の中に僕を置いていくよ
風が強い 誰もいない
いや 誰かがい ....
歌を歌っていく時間を作る。
歌を歌うことは楽しい。
本屋さんで歌を歌う。
歌を買う。
歌を買うことから自由になる。
歌を歌うことから自由になる。
本屋さんで本を買う。
....
青い夜は終わり
透明な朝が始まる
君への言葉は流れ
私のココロへと降り積もる
見て
あの遠くを照らす
紅いひかりたち
きんいろのオビが
君へと続いている
しろい雨粒は ....
救いなんて
いつまで待っても
来やしない
月は続ける
あたしはもう
かれこれ数十億年
こうして待って
いるけれど
だれも
ひとりも
迎えにきてなんて
くれなかった ....
よちよち歩きの頃から
そう呼んでくれた
近所の酒屋の父さんが
亡くなった
いつか帰省した時に
店にタバコを買いに行くと
タバコよりもたくさんの
缶ビールをくれながら
....
詩を書こう
くだらないやつを僕は
少しいた おもしろいと言う人は
おもしろくないという人は無でもない
誰もいないけれど
僕はこうして生きているんだと思った無の
僕は生きているの ....
marie
息がつまりそう
もう僕ら二人
地下鉄に乗って
堕ちるところまで
堕ちるしかないかな
あれから夜は一人きりで
ガードレールの白く浮き上がった道を
ずっと歌を口ずさんでね
....
世界中に僕らの
傷跡があふれてる
世界中で
ヒリヒリいたんでる
今日もまた一人さよならってさ
うなだれることも
泣くこともできねーで
僕は笑って
誰かれも笑って
つまんねー事 一 ....
君が腕の中にいる
一度は僕を拒み背を向けた愛しい君
どういうわけか、君とホテルのベッドにいる
君はあの日と変わらずキレイで
僕の本能はあまりにも正直過ぎた
このまま君を立て続けに抱きたい
....
夏休みを
金属バットで
殴り壊して進む
道の上や
軒下で
いつまでも死んでる鼠
雨の日に近づいて
瞬きごとに色の変わる彗星
君が世界の果てに逃げたら
世界の果てまで行って ....
蜂の巣になって
浜辺に横たわる。
風が吹き抜けて
体の中に
塩が溜まっていく
青く吸い上げた松が
影や水滴を落とすので
何とか形を保って
緩やかに
息を吸い込む
....
【蝉時雨】
風車はくるくると回る。
青い空の下
揺れる緑の木洩れ陽
繋いでいた手が解けて
優しかった温もりが
....
最悪サイポーグにでもならないと
いけないらしいと医者にいわれたよ
偶然見付けた悪口でもうお腹が一杯だ
お金をいれてガチャポンを回してみたけど
出てきたカプセルには新しい
....
あの星はもう死んだという。
その知らせが今届いた
楽しげな絵葉書にのせて
降ってこい
あっちから こっちまで
遠くで一つ 近くで一つ
早く
早く
急がなきゃ
サイレンが
大きくなる前に
浮力で浮き上がっていく
僕の学生服
雲の隙間 ....
くだらないテレビを見ていないで
仕事の勉強をしよう
時間つぶしは止めよう
テレビは片寄った洗脳だ
CMによる企業の奴隷だ
金を使え物を使え魂を渡せ
人の幸せの為に
行動しよう
苦労 ....
ざあ〜けるんじゃねえ
遊ぶんじゃねえ
てめえらは
資本主義のアメリカめかけ日本に
どっぷりつかって
ちっぽけな日本語で観念的に
ただ遊んでいるだけじゃね〜か
詩
結構
どこにゆく術も ....
君は詩を書く海星、いたい?
いくら海が好きでも
湖で海水浴はできない
床に沈むあんたっちゃ文学
夢毛の大地に
呼気と吸気の五十音
けれども
わたしは詩人ではないので
何故なら ....
たかさご百合が
今年も咲き始めました
美しき島のユリ
Lilium formosanum Wallace
テッポウユリを
原種へ原種へと戻し交配し直したような
一見頼りなげな
ひょろ ....
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