テキーラの瓶は空いた
そろそろ腰を上げようか
この二週間 考えていたことは
フィジカルとスピリチュアル
どちらが強いのか
対極なのか
延長なのか
マラソンは肉体をいじめ
苦しみ ....
世界の片隅で
また今日も誰かが
傷ついて
苦しんで
悲しんで
独りぼっちで
絶望して
だけど
どうか忘れないで
あなたを想う
誰かが必ず ....
緑葉生い茂る森の奥
君を抱きしめる
最初で最後の交わり
なだらかな曲線を描いた
背中が微かに痙攣し
時折流し目で見つめる
君の瞳が切なくて
僕はまもなく他界
....
海月が波に流されて浜辺へ打ち寄せられた
今年も何かが終わってゆく
めぐりめぐる喪失の流れ
ぶよぶよとした透明な塊は
逢瀬と誕生の名残り
てのひらに白い貝殻をのせ
息吹の痕跡を確かめ ....
或る部屋の窓辺で
日が陰を大きく傾げるのを
ただ子供らの声とも
蝉の啼く声とも判別し得ぬ
まどろんだ感情のまま
ひと思いに飲み込んだ
風景の無味乾燥な後味が
一度体内で逆流を試みたも ....
{引用=
梨畑の湿った雑草がひんやり茂る足元に、いくつもの虫穴が口をあけ、樹液を狙う甲虫が幹の洞にたごまっていた。木の枝にいつも架かっていたのは黒い小さなAMラジオで、夏はひたすら甲子園の、歓声とブ ....
高台から海を眺めていると
海がとまっているように見えた
青い革の精緻な模様が
いっさいの動きをとめている
夏光のちからが
今日はすこし遠くに感じられた
陽射しがほどけはじめている
....
俺は全然孤独じゃなかった
分かってくれる人がいた
理解できなくても受け入れてくれる人や
俺の人生を見ていてくれる人までいた
みんなと一緒にいながら俺は
....
ずっとそばにいて
君の祈りは偽りの光
君があの娘に帰るまで
願いを叶えてあげましょう
君が私を裏切るまで
そばにいてあげるから
そのかわり私は君を
信じないから
愛さないか ....
エヴァンゲリヲン、牛乳を飲む!
ガンダムも、牛乳を飲む?
のりピーも牛乳飲んじゃう?
牛乳屋さんは大忙し
エヴァンゲリヲンって岸本くんのあだ名で
ガンダムって ....
君は幻 夏が翳るから 僕は無口になる つまさきに
触れる空気が気怠い 何処かで 水の揺れる
気配がする 裏庭に ひそむように 羽黒蜻蛉が
息づいている 白い空に 百日紅が 凌霄花が
浮かんでい ....
季節はいつも変わっていく
今日までの歴史の中で僕が学んだ事はそれくらいだった
あんな風に消えてく花火とか
こんな近くで闇に溶けていった横顔の紅とか
そんなものをひっくるめて
愛すべき ....
神妙にいたすしかない
まどろっこしい夢の淵で
足を踏み外し一路はるばると
緑のさやを開いていく
ジッパーで世界は
夢とこちらに隔てられている
片側通行でないので
夜は眠る決まりなのだ ....
お盆は先祖が帰ってくる
帰ってきた先祖を迎えにいくために
人々は故郷へと帰る
だからライオンさんのマンションにはいま誰もいない
15日の早朝
国道に車は一台もなく
横断歩道の真ん中でナ ....
忘れた景色のことは
もう、分からないから
私を追うのなら
出発は
最終列車がいい
戻るつもりのない時間帯に
その街を出てきたことだけは
今もまだ
覚えているから
どう ....
自分にとっての死は、
ストレスがたまらなくなるため、最高のストレス解消であり、
また、人生という苦痛からの解放であるため、最高の解決方法であると思っている。
ただ、そう頭で考えていても、な ....
8月の汗に生まれ変わる
ジャンボジェット機が
昨日の僕を乗せて
故郷の雲の中へ消えていった
そして明日
また僕はひとりぼっち
8月の汗に生まれ変わる
雨が ....
加工した情報の外で
僕はどうなるのだろうと思わされている
正しくはない情報のあるがままに
正論をじっと見つめさせられているみたいだった
*
街をぼんやりと立たされていた
看板から流 ....
君を思って 進んでいけばいいのか
風に 体は流れるところにいた
立ち止まるけれど 座る
この柱に 思いはとりもどす
*
抱く色が 何かに流れていった
いつか 死の闇に
体には 何 ....
デートの遅刻待ち3時間
食事代3万円
作詩7点
お小遣い1万円
喫茶店代2万円
貴方から貰った事
貴方を知ること
神経痛
山一証券の兄の事
座禅している事
君との思い出
あの小さな赤い魚が
どうしようもなくイラつくので
近頃はもう
祭には行かないことにした。
『可愛い』
ということだけが
存在意義の
小さな魚に
子どもたちが群がって
頼り ....
木洩れ日が肌を焦がした夏の友のように、{ルビ目映=まばゆ}くからかう
種を溢して果てる向日葵
窓から人知れず洩れた、夜の海が街をひと飲みにした
黄信号の点滅
夏の恋人のように、 ....
そろそろゴミ箱から自分の声がして
「馬鹿だなあ、甘い夢が見れるまで、とっとけばいいじゃないか」
と言われて
それじゃあ誰かを思い浮かべるのは
そんなの面倒臭いんで
そのまま寝てしまう夢を見そ ....
剣とペンも使いようで
早く抱きしめてあげてくださいと
好きな色のリボンを渡した
{引用=即興ゴルコンダより}
坂道に転がる
人工衛星が蟻のように夜空を横切る
どーん
空を叩いてる 自分以外の誰かが確かにいるようだ
多少のさざなみとなるようだ
在るだけの風景
たし たし
耳の奥から
音は ....
海辺を歩く釣り人たちと
夜明け前の風に吹かれる
理屈は波と共に流れて
水平線上のたゆたいを眺めていた
二匹の鯵が弱りゆくを
ただ見つめるばかり
鰡は嫌われてもなお
馴れ合いを求め ....
今日の空はなんて美しいの
青くて
あああの空に殺されたい
もう私
死にたい
生きる意味なんかないよね当たり前だよね
大学に行くのは
みんなが行くから、に決まってる
それ以外に何か理 ....
さよなら、20世紀のかなしみ
戸惑うばかりに時を紙やすりで削り
緑が朝の雨に研がれていく
薄暗い台所では 食べる営みの準備
食い繋いでいく真摯な必要性を包(くる)む
食べもしないのに ....
坂を上がると神社があるのはどこも一緒
神様は高い所に祭られるのが好きなのかしら
生れつき高い所にいたのに
退屈だから下界に降りて来たっていう話しもあるし
なんならデパ地下なんてどうかしら
....
日曜日で小学校は休みである
縁側で日向ぼっこをしながら
ナシナシナシ
とぼくはつぶやく
自転車に乗れないのはおまえだけだと
次兄がぼくを小ばかにした
ぼくは言い返せないで澱んだ気分を
....
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