悲しみは
始発前に
環線を滑ってゆく
車たちや
過ぎてゆく信号の
きらびやかに
明け方の眠たさも
まぶしさも
知らない

縞馬の
しじまも
魚たちの
沈黙もまた
明け方の憂 ....
2000年、夏

小学校最後のこの夏に僕はミイラを作ることを決意した。

その夏は小学1年の時、図書館にあった本で見たロザリア・ロンバルド
というミイラ少女にあこがれて6年目の夏でもあっ ....
逃げ出したくなった日もあるかもしれない
何もするべくもない街がぼんやりと流れていた
褐色と黄土色の魔法館の看板
ほんとうにどこへ向かうのだろうと

+++++☆

ギザギザになったアーケ ....
 帰り道、そこは国道が傍にあるので車の音がごうごうとするのですが、一瞬はまるで、その一切が無くなってしまったようでした。

 鳩が仰向けになっていました、体には少しも傷がついていませんしかし、首か ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙

丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
 ....
蝶に

蝉に


昔が懐かしい
カブトムシ
クワガタと
カナブンを取った

魚を食べて
サイダー飲んで
海に行って
昼寝する
誰からも愛されていない
代わりは幾らでもいる
自分に意味など無いのだと
鏡を眺めながら苦笑する

別に誰でもいい
自分でなくとも構わない
誰かで在ればそれでいい
こういう世界
そんな ....
うすく流れる明け空に
寝返りをひとつ

隕石とか堕ちてこないだろうか
僕は僕の人生を
いいかげん
供養してあげたい

逃れようのない角度で
刺し込む朝は
強制ですか
それとも、任 ....
送り火みたいな花火をした
愛犬は鼻を火傷しそうになり
わたしたちは
少し寂しかった


お盆も終わって
仏様はみんな帰ったけど
納骨の済んでいない魂は
未だここに残っている


 ....
ハードルがある

星の数ほどのハードルは

高さは自由
間隔も自由

ハードルは
飛ばないといけない

それは不自由

早くしてよ

次の時が待ってる。
きみをわかつ
やんわりとつつみこむ
きみをこきゅうする
きみでこきゅうする

よるをわかつ
あぁかいほのおでわかつ
こきゅうをりかいする
かんかくでりかいする

まんじゅしゃげはて ....
殴られたいな
あぁー
マジでぶん殴ってくんねーかな、おれみたいなやつ
誰か殴ってくんねーかな、とか思いながら
おれは今日も花園町と西成をチャリで往復してんだぜ

いいよ全然
理不尽にして ....
渡り雲を映し出す
水鏡を
ひとつひとつ踏みつけて
鏡には
誰かがつくった落とし穴があって
地球の裏まで繋がっていたら

僕は跳ね続けられる
欄干のすぐそばでゆれていた緑の長い葉を
頭上でちぎって歩くと
いつの間にか橋は終わっていて
下り始めるその道のはじめに
モリヤ商店はたっていました

コーラを買ったり
買わない店の奥の暗 ....
真夏の道
揺れる蜃気楼の向こうに
君が見えた気がして
通り雨

子供達の笑い声が
吸い込まれた雲
秋の気配を
忍ばせた空気に
形を変えて流れてゆく
夕暮れ

空の色が紫に変わる ....
一日が昨日の焼き増しでやりきれない
陽射しが薄いカーテンをくぐり抜け
ブラウン管の画面に撥ねる
ちくちくしたいらいらをぐるぐる
誰に噛みつくわけもなく
さして何になるわけもなく

街の中 ....
腐敗からごみ屑を拾い集め
給水塔をふと見上げる
エントランスの足音は独りぼっち
曇天の下、ふわり
枯れ葉が一枚舞っていた


音信不通にただ落胆
誰も悪くない、悪くはない
南京錠を掛 ....
もともとここに意味などないから
意味とか考えたって意味はないし
これからも意味ありげな言葉を

もともとここは汚れてたから
汚ないって言ったってナンセンスだし
これからも「世界は美しい」と ....
「どっちが先にあの娘を脱がせられるか勝負しよう」

あの物語を皆は太陽の勝ちだって言うけれど
俺は北風の勝ちだと思うんだ

なぜって太陽は体を裸にできたかもしれないけれど
近づくと死んじゃ ....
緑の旋律 てのひらよりこぼれおちて
レティナに舞うすべての形 曲線 肌の白さ
優美で華奢な少女というニセモノじみた絶対
ひとつの奇跡のようにひらく花のような軽さ

笑い声泣き顔 細い指薄い瞼 ....
咳が止まらない
咳をするたびに
砂を吐く
新型のインフルエンザだという

汗ばんだ 熱を孕む額が
妙にかさつく
少しずつ
崩れてきているのだろうか

それが現れたとき
随分と騒が ....
 水に
 突き刺さることができるのは
 真夏のひかり

 真夏、という
 ひかり



湖面にそそぐ陽光は
銀のうろこの魚に変わる

気ままに歌うぼくたちは
それを統 ....
国中に溢れる 行き先を示す
青地に白字の道標

右に曲がれば、左に曲がれば、
何処に行き着くか示してくれる

道の形が違うがために
道の繋がりが多すぎるために

この世には一つとして ....
夕陽は車窓に 吸い込まれ

影絵となって 帰還します。
   
今日という日に 幾千の

足跡残して 帰還します。



今朝の思考が整う前に

夜が招くは 次の朝。

要 ....
一学期の終わりに盗まれた一本の鉛筆の
HBの日々の夕刻にサラサラと落下した
「ばいばい」の落書きみたいなひとり言には
いつだって行間が無かった


下校時刻だった、タ、タ、タ
無 ....
革命家も安心したいんだよ

会社員になって
今の社会でも自分は通用するって確認して
安心して
そっから革命を起こしたい

けどそんな革命家はいやだ
全員がそう思う

革命家は
必 ....
「見」


見ているのに見えていない

僕の眼はたいてい当てにならない

1秒先の出口も1cm後ろの奈落さえ

感情の濃霧に包まれたら何も見えない




「嗅」

 ....
「もう、ここでお帰り」
路傍の花たちが押しとどめる
この道の遥か彼方、山懐に
確かに桃源郷はあるのだけれど
そこに赴いて何をするの?

昨日と同じ今日
今日と同じ明日
そんな安穏に包ま ....
いやだいやだいやだ
なんで
わたしの周りにはおとこのこでもなくおんなのこでもないひとたちが集まるんだろう

わたしはぜんぜんちがうのに
怖いよ
はやくあしたが終わってほしい

あの娘が ....
正直あいつらと私とでは官能レベルが違うと思うんです
私の方が性的な美しさで言えば上だと思うんです
だからたまにあいつらの無駄な無垢さに苛々してしまうんです
あんな退屈な映画のなにが、どこが面白い ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
_石黒309/8/22 5:35
ストロベリーサリチルジュブナイルひとなつ2*09/8/22 4:39
黒生石の光を座って番田 009/8/22 3:53
埋葬北村香織409/8/22 2:40
Implicit Circumstance瀬崎 虎彦609/8/22 2:30
夏休みペポパンプ5*09/8/22 0:00
汚いねAKiHiC...3+09/8/21 23:48
のりピー、一緒に逃げよう佐野権太10*09/8/21 22:37
繋がる小原あき9*09/8/21 22:28
ハードル黒川 蔵人009/8/21 21:43
灯火[group]ゆるこ609/8/21 21:36
今宮捨て彦109/8/21 21:32
けんけんぱ[group]しろう009/8/21 21:30
きつねの辻オイタル5*09/8/21 21:22
蜃気楼ミツバチ7*09/8/21 20:24
ゴロワーズの煙熊野とろろ2*09/8/21 18:58
いつかの落書き中原 那由多2*09/8/21 18:17
タタク青の詩人109/8/21 16:45
北風と太陽のお噺109/8/21 16:39
ニセモノじみた絶対瀬崎 虎彦709/8/21 15:14
新型within2*09/8/21 12:53
レイクサイド千波 一也6*09/8/21 10:21
青色の看板を見て邦秋1*09/8/21 10:15
【相対性】白こうもり109/8/21 10:03
文房具日記A道化509/8/21 9:19
飲み屋の亡霊udegeu...2+*09/8/21 9:14
四行詩四態 <2>nonya6*09/8/21 7:25
桃源郷西天 龍1*09/8/21 7:09
宇宙は君なんか知らないゆりあ109/8/21 4:28
退屈な君0*09/8/21 4:23

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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