あのね
とりあえず声に出してみた
答えなんかでた訳じゃ無いし
そんなものはなから無かったりする
えっとさぁ
次のことば続かなくて
それでも携帯の画面へ逃げ込むのだけはぐっと堪え ....
銭にもならない我が儘な奴は
はやいうちに見限るにかぎる
銭にならない奴に
銭の成木を任せていてはならない
銭の成木には
銭を稼ぐ奴を張り付かせておくべきだ
銭にもならない奴とは ....
「コシヒカリ」の袋を抱え
{ルビ米櫃=こめびつ}の入口へ、ざああああ
と無数の米粒を流しこむ
その音を聞いてるうちに
無数の米粒の一つ一つに
無数の顔が浮かび上がり
ふたつ ....
たとえば僕が
真っ白なキャンパスなら
アンリ・マティスのような
柔らかな曲線と
ほんのり暖かな色彩で
いっぱいに満たされたい
たとえば僕が
一枚の当たり馬券なら
ファンタストのよう ....
空といふ空からお前が堕ちてくる
海といふ海にお前がひるがへる
そのときぼくは椅子をひとつ用意しよう
もちろんお前と話しあふための椅子だ
その椅子は木でできてゐて と ....
故郷の坂道を曲がりくねって下る途中で
あの日の野球少年達が歓声を上げていた
懐かしい公園が、見えて来る。
場所取りで他校の生徒と
取っ組みあいの喧嘩になった
乱闘事件を思い出す ....
夕暮れの食品売場で
偶然、2年前に他界した
認知症の婆ちゃんの、嫁さんに会った。
「あの・・・デイサービスのはっとりです」
「あら・・・私達とっても感謝してますよ」
「いえいえ ....
カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取 ....
今にも泣き出しそうな 夜闇の中
一羽のカラスが 仲間にはぐれ{ルビ咽鳴=な}いている
今にも泣き出しそうな 夜闇に紛れて
一組の男女が 友に祝福されて泣いている
-刹那-
....
生きている実感なんて
そんなものあるはずがない
なにかの中毒になる以外
そんなものあるはずがない
あるはずのないものを
目のまえにぶら下げて
ロックオンしなけれ ....
夜が起き出して
今夜はと舞台衣装に着替える
黒い不安と白い恐れの鍵盤を
交互に叩くその曲は
泡立つ恍惚の光り
濡れた海を拭くように
満月の落した布が
昼と夜の境界線から漂う
かもめ ....
荒んだ目の子が
昼を見ている
風は高い
指は遠い
地にあおむけの空が
上目づかいで地を見つめる
腕ひろげ
見つめる
誰かが見たいと望んだ数だけ
月 ....
オムレツ
謎のオムレツ
僕は、謎の・・・なぞの
オムレツの唄をうたった
なぞのオムレツ
僕は、たしかに
昨日、うたったオムレツの唄
なぞのオムレツ
僕は、何時かの
スーパ ....
僕は知り得ない
しかしそのことが
僕を不自由にしない
僕は何者かになれる
それは対話に拠って
気付かれる
結びつきは
希跡
今の貴方の住む街は
どんな色でしょうか?
子どもたちの笑い声が
天高く響いて
私は今日も嬉しいです
私にはこの街が
どんな色かわかりませんが
きっと鮮やかな色が
広がっているこ ....
賛美歌の流れる中
娘の手をとりて
神の御前に歩み出ん
バージンロード
長き人生の
時の流れのように
一歩いっぽと歩まん
希望と不安を胸に
娘は 我腕に縋りて
神父と若 ....
言葉とは何だ
現実をぶちのめすものだ
そういうことにしよう
ペンとマイクで世界と戦う
俺はこれからの人生をそう定義した
今まではふりだしに戻ってばかりの人生だった
これからもそうかもし ....
「バトンミス」
連合運動会とかでよくあるけど
対抗リレーとかでよくあるけど
バトンミスで僅差で二位だったり
バトンミスで惨敗だと
バトンミスした奴ボロクソに言われるね
ミスしたの許 ....
「ゴールキーパー」
こっちのゴールマウスから
あっちのゴールマウスを見ていると
500mくらい離れている気がした
あっちのゴール付近ばかりが賑やかで
仲間外れにされた気分で突っ立 ....
昨日の大風(オオカゼ)に
樹々は直立した
雲のない秋空の朝
ストローの中で
聞こえる
はぐれた小さな嵐
目の前に2本の道があって
そっちに行こうか
あっちに行こうか
迷ったその時は
ワイルドなほうを選ぶんだ
いつもニヤニヤしてるやつらと
楽しそうに喋って
あとで陰でこそこそ馬鹿にさ ....
開けてしまった
くるしい
蓄積したさまざまな理不尽は
皮膚の表面から放出されることなく反射する
何度も
何度も
尾鰭が付いて膨らんでいく
出口を忘れてしまう
体内を回り続ける
....
からしとレンコンを見る
ゆるしてくれ
なにもできないんだ
扉を開けるとそこには
柔らかい膨らみをおびた
甘い香りの君がいた
とろける様な舌触りの
あの濃厚な感触が蘇る
僕は誘惑に負けた後の
リスクぐらい知っている
でも でも でも でも
君が ....
流れにあらがい
生きていた頃が、ありました
いつもいつまでも
淀み 聞かされた
乳房の谷に湧き出る
哀瀬の流れの
さだまらなかった
....
寝るのは好き?
平穏を感じられない?
やすらぎを得られてる?
寝てるときの君は何処にいるの?
この世界に意識はないよね?
寝るのは好き?
どっか行きたい?
寝るのは好き?
....
青いバラを見ましたか
青いバラを見ましたよ
花屋さんのでっかいガラス張り冷蔵庫の中で
束になって真っ青してました
青いバラのニュースは聞いていたので
とうとう出回るようになったかと
....
流行曲はあるけれどヒトラーのロシアの貧しい生活に、ニューヨークを感じている光の中の、人々に流れる電車に。とうとうーパリのカフェの歌ってあるはずだー歌を探していた。眠りの中で見いだしたい。あるいは、ロン ....
言葉を
干からびた 食べようとした
白色のものが それは
干からびた 言葉を見ていく
取り出すように はき出されたものに
屍の外から 転がっていた 血から親指に
僕の魚のように
取り ....
ノートにひたすらに
どこかへと 僕が生きて行ければいいのだがと
並べられた夢を
手にしたことのないペンを 言葉を
僕は書き起こす
見ていないのに言葉を見ている
目のまじめなように 言 ....
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