眩しくなったら出ておいで
寂しくなったら出ておいで
いつもここにいるから
いつまでも待っているから
そしたら、
濁った色のうみうしでも
優しくしてくれ
君がいつか、
いなく ....
ドアを開いて休憩室に入れば
あちらこちらに、誰かの靴が
散らばっている。
人々の足並みを揃えるのは、難しい
僕の小さいこの手では
無数の靴の転がりを
とっても整列できな ....
海より遠い、
安曇野を思う
穂高の山々を
わさび田の清流を
あるいは
ただその空を思う
閉め切った窓の硝子に反射する、
ピアノ曲に誘われ
ふっと解けた封印は
気付けばとっくに ....
おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけど君の向こう側には
夏の終わりの夕陽が沈もうとしているのさ
古びた桜並木の崖は高台の端っこの
カーブのガードレールに腰掛けて
おっぱいはんぶん
見えてる ....
「百」
百のざわめきを虫取り網で追い回して
百のつぶやきに釣り糸を垂らして
百のウソと百のホントを掻き分けて
たったひとつの詩の言葉を探し求める
「鬼 ....
うたた寝のあとに
頬についた畳のあとに気づく
ミンミン蝉の声が
ひぐらしの声に変わる
18時の空の色が
橙をを帯びた紺になる
宿題なんてないのに
妙な焦りを感じてい ....
囁く言葉は
いつしか熱い吐息に変わり
君が隠した赤が
熟れゆく速さで熱を帯て
教室と体育館の裏側で
目眩が生じれば
僕はそれを侵し
正しい世界がにらんでいる
やがて窓から陽が差して ....
僕の要件が紙飛行機のなかで眠っている頃
望遠鏡の夢はテキサスにスプーン2杯分の時間を投げかけた
アラモの赤土に鳥は埋もれそこから何本も白い骨が出た
透きとおったままのダリア路上に眠る懐中時計
....
大嫌い。
皆、皆大嫌い。
消えて
消えて
消えて
消えて
消えて
それで
全て終わるのなら
全て消えて
しまえば楽なのに。
たから ....
この気持ちはなんだろう?
別に好きってわけじゃないだけど嫌いでもない
友達の前ではいつも
相手をからかうような事しか言わない
それが苦しいとも思わない
だけど、たまに見かける時知らぬ間に ....
「これであんたは終わりだよ。言い残す事は?」
「殺さないで下さい!あと好きです付き合ってください!」
「図々しい!」
「カニも食べたい」
僕の考えた妖怪
妖怪助けてー
肩から上しかない妖怪。
浅瀬で助けを求める。肩から上しか見えないので、川が深いと思って
助けに飛び込んだ人が顔面を強打して死ぬとその肉をむさぼる。
善意に ....
白髪があったので
抜いてみると
耳の裏辺りから
ぷちっと音がして
なんだか少し
体が冷えたみたいだ
隙間風の
よく聞こえる耳になった
抜いた白髪が
白い糸みたいだったので ....
パスワードを変えた
だからあなたは私に触れることはできません
パスワードはあなたにはきっと解らないでしょう
ヒントは私の部屋の水槽で泳いでいるきれいなかわいい青い魚の名前
私はロボット ....
ボクがキミを食べないように、ボクは口を縫った
食べたいのちは数兆個。それかきっとそれ以上。それ以上の単位って知らないから、まあ多分きっとそれ以上は食べてるのかな、。
毎日3食食べてきたから、一日1 ....
黄いろい光と影
田んぼ
新幹線でぶっ飛ばす
田んぼと田んぼの細道を
静かにまっすぐ銀の軽
その銀の軽が
ぼくに憑依してきた
軽の中では音楽が鳴っていた ....
ときおり、なまえを付けてきた
今、見えているものたちのこえ
ひとしきり、なまえを呼んでいた
昔、とおりすぎた波止場のすみ
正午を知らすサイレンと
赤と白の煙突に泣 ....
追いかけても
黒い影しか見えない
たぶん
夢のしっぽだと思う
ちゃんと
見たことはないけど
そう信じて
追い続けていこう
虹の橋が
架かっている先まで
ひとりぼっちは
毎日、蟻の列を眺めていた
ひとりぼっちは
毎日、近所の猫とじゃれていた
ひとりぼっちは
夏休みにお婆ちゃんから貰った
花火の詰め物が勿体なくて
湿気るまで ....
愛 礎 笑顔 思い出 デリカシー
シーツ 月 器量 歌 愉しみ
水面 モノクロ ロールシャッハ 羽 寝息
君 耳 耳たぶ ブラウス 好き
希望 嘘 素数 ウミウシ シンデレラ
ランパル ....
何度目の朝なんだろう
僕はまた歩く
或る朝、僕は草原を歩いていた
太陽は今にも昇ろうと地平線の向こうに待ちかまえ
紺色の空は金色に染められた
僕は息をとめて歩いていた
或る朝、僕は雨の街を歩い ....
焼却炉で燃やしている
黒い物語
黒煙に消えてゆけ
あの指
辱める言葉を吐いて
支配できると思い込んでいる
あの竜頭を
どうにかしなければ
生暖かい風が吹いて
神経を逆 ....
バスルームの鏡に映るはだかの私の中にふたつも死が宿っている。
月夜―――――――
はてしない白濁の光海は 東のはてよりのび
波音とともに 広がりやってくる
足裏に 触れる
コンクリートの
白を重ねた石英の ざらめく
陸の消え去った ....
母の葬儀が終わった
母の 母の人生はかわいそうなものでした
思春期を過ぎた頃より病気がちになり
激しい運動は禁止されていた
しかし激しい学生運動の中父と結婚
二人の子供を ....
ふと目に映る風景の
心と言葉の間に
いつでもその姿を見る
夢とも違う
記憶とも違う
しかし既に現実でもなく
雨よ降れ
気の違うほどの激しさで
全てを押し流す濁流となれ
河岸に寄る ....
夢の切れ端が
夜の片隅から
少しずつ落ちて
月明かりにあたって
太陽の光の一部となって
昼間の人間に希望を与える
夢とは儚いものである
と 同時に
誰かを強くする力を秘めている
....
オナニーしてもいいんだよ
また次へ動き出せるなら
自分の精子飲んでもいいんだよ
まずいだけだと思うけど
人殺してもいいんだよ
ただ忘れてはいけないことがたくさん増えるんだ
でもやっ ....
何も思いつかないけど
おもむろにペンを走らせ
頭の中をかき回す
今日あったこと
いつかやってみたいこと
昨日のごはんのおかず
明日のビールのつまみ
去って行った人
巡り合う ....
雨上り
放たれた窓の
視界をよこ切っていく
一羽の乱反射する影を
かおる
私の亡霊
いつか見た棚引いたあの、風は
帰ることの出来ない
光にゆれていた
有形の門をたたき
さん ....
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