此の中には
白濁と黒渦しか
ございませむ
今直ぐにでも
此の首 もとを
掻き切つて
鮮血を 貴方に捧げたひのに
わたくしの目下には
哀しひ旋 ....
いつもいつも
一から始まるように感じる朝は
夕べのやり残しの食器洗いよりも
途中になった本棚の整理よりも
まず
この窓を開け放つところから
始めなければならない気にさせる
....
田舎者なんです
心も
身体も
だからいつでも
思い出します
寂しいときでも
どんなときでも
まるで
お風呂の
薪の
泡の
山の向こうに沈む夕日の
雑木林の
とげとげの
それ ....
もんしろ蝶が舞っていた。
寒いだろうにね。
君は四つ葉のクローバーと同じくらい貴重だ。
花の蜜を吸いたくても今花なんてあんまり咲いてない。
どうやって生きていくの?
君は ....
九時三十二分
全二十組がショットガンスタートする
夜来からの豪雨もものともせず
ゴルフコンペは決行された
雨のなかのゴルフは暑くないという点ではいい
電解質の補給を考えな ....
救済の船がやってくる
金色の雲をかきわけて
街並みも石畳も全て黄色に変えて
建物も水も全て眩しく光りながら 黄色になって
僕の街にも救済の船がやってくる
月の無い夜を瞳一杯に潤ませて ....
{引用=2009年11月11,12日、地球以外の星に住む高度な生物が出す信号をキャッチする「地球外生命体探査」が、全国の天文台や観測所などで一斉に行われた。}
.
ぼくらに見える宇宙は過 ....
メサに入り込んだまま
針葉樹林は交戦を始めた
戦争が始まったんだ
臆病もんは隠れてろ!
大事なのはてめーだけだろ?
歩兵のウーズ・ウーズ・ドグが叫んだ
手榴弾の爆発はいったい何 ....
試行錯誤の裏の裏
銀色の鎧はマニュアル運転
カリスマもでるは変形顔面
理由の価値は1億よりは軽い
信頼を叩き潰すのは
蟻の行列
心の奥より沸き上がるのは ....
一歩ってなかなか踏み出せない
だからこそ重大
わたしの人格すら変えるかも
いつかは踏み出したい
大人への一歩
いつまでも子供じゃいられない
ホームセンターの背後には
深い森が広がっている
夜
広大なパーキングの隅にある
灯油販売所に蛍光灯が点る
私は
200km向こうの実家を思い出す
何も無いのなら
僕自身 ここにいるのだと
そして流されていく そして
何かですらも なくなって そうして
ここにいるのだと 僕自身
何かですら なかった
猛犬が走る
犬 息だ
純白なる霧、
行く 猛犬よ
その 吐血だ
妻が ショートステイで病院に行って三日目
風呂上がりにひとり ビールをのみながら
幼なじみの山に沈もうとしている夕陽を
パンジーやビオラやパキラやテーブルヤシたちと一緒に眺めている
窓 ....
{引用=わたしは小さな虫だから
近づいてくる冬が怖いとおもうのは
あたりまえだなんておもわないでほしい
もうだいぶ寒い
(すーっと すーっと ねむく なる)
からだから力が抜けて
....
暗い森が
はるか高みにある光に向かって
触手を伸ばしていた
不可解だ
生命とはなんだろう
雲は渦を巻き
その向こうで太陽は
自らを燃やし尽くしながら
圧 ....
しぐれ、みぞれ、あられ
れれれのれ
おでんの夜には座敷わらしが
ひとりかふたり
遊びにきてる
幸子さんから辛子をもらって
はふはふ鍋をつついてる
食べ終わったらおうちにお帰り ....
紺のスーツを着慣れたら
悲しみの涙を見る事が
平気になったらしい。
立ち上る煙を見上げて
白い欠片を手にしたら
睫毛の長い両目から
涙が零れ落ちた。
この声が風に乗ったなら、
この想いが海を渡ったなら、
無駄に独りで過ぎる今日も、
きっと救いで溢れましょう
この躯が雲に写せたら、
その雲がままで運ばれるなら、
....
半透明な一日の中の朝が溢した
色のついたある一点を探しにいく
近況、そんな穏やかな毎日です
晴れた日の傘のように
言葉たちは眠っています
だから私はペンを置いて
モールス信号の ....
尻が拭けない
拭きづらい
ビヤ樽腹と
古タイヤのように
硬くなった筋肉
後ろに回した手が届かない
前から差し込む手が届かない
最重要ポイントに届かない
恨めしい
ああ恨めしい ....
その町には 薔薇の舞う季節がある。
薔薇の花が 花びらではなく 花個体そのものが
ほたほたと降って来るのだ。
その季節には一面が薔薇の花で埋まり
昔ながらの洋服店も 学校も ガソリ ....
キャベツ畑に雨がざわめく夜更けにひたひたと
歩める老いた木こりのひび割れた手のひらを染める
煙草のヤニは深く沈殿し
猫目石のように闇の中のわずかな光を集める
暖炉にかかったスープ鍋 ....
美しい心だけ
見ていたいよ
あなたの前では
素直でいたいよ
天使と悪魔が宿る
この身は不安定
月明かりが床に溜まる
暗い部屋の片隅で
愛が欲しいと泣いた夜
こんな時もあるんです
弱 ....
わずか一小節程の残像を残して
君は飛び立ってしまった
それは砂粒のように粉々に散らばり
私の生きる所々にふと
瞬間を運んでくる
まるで他愛もない他人との会話の中に
あてずっぽうに出 ....
『生きてる?』
昔ちょこっとメル友やってた友達?から
メールが来て、文面がこんなんだった。
その子からのメールのタイトルは当時
メッセージフロムスカイメールとかだったので
相当前のことだ ....
第一夜
手の平に十匹乗るくらいの小型犬がちょうど手の平一杯分居て、駐車場に止めてある私の赤い自転車のハンドルにぶらさがっているスーパーの袋の中で溺れて死んだ。その日は大雨で、暑かった。残暑のむさ ....
二百円分の
ガソリン入れて
バイクは過去走る
『 白 黒 』
昨日歩いた陽気な商店街は一ヶ月も前から閉店している、今日。
公園と庭園(公園と庭園を)繋 ....
、歩いた後に並木道に移り、私はすんなり葉
に包まれた両腕を掻き分けると血管がある。
足元で視線は蹲ると、浸透して赤く土を染め
た頃に複雑な模様を垣間見る。なだらかな人
差し指を引き攣る ....
夢は幻想です現実を見ましょう
西京アマーンパークではリアリティがすべてです
当園にはメインキャラクターとして大型ドブネズミのつがいがいます
彼らの住処である排水溝も設置してありますので
美 ....
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