鎖骨のくぼみにわずかに溜まる
水を求めて鳥が来る

町が沈む
のを、眺めていた
ついばまれながら

むき出しの乳房には、どの子も手を触れなかった

割れたくちばし
こわばった翼
 ....
秋風が心を浚う 冷たい風の行方を追う
ポケットに入れた携帯電話 着信音はメールマガジン
気付いたらあなたとは疎遠になって
気付いたら学生で居られるのは残り僅かで
借りっぱなしの漫画 伝えたかっ ....
拝啓から敬具まで。
保険会社のプラットフォームは、
全人類の安全は保障できません。

殺すことが目的となった戦争を、
ボトル・オブ・ブリテンの前身は、
惨敗で糾弾する。

戦いの結果、 ....
文字ということばと
手紙ということばは
どうしてどちらもletterなのか

この国でも
それはやはり文と呼ばれていましたが

すべての文は/文字は
もともと
ひとに宛てて書かれて
 ....
{引用=

約束したのに
やっぱりあなたが
来ない日は、

  ばかな女でいることが、
  ひどくつらいから… 》》》》》
  さびしい秋色の街に
つよがって つくりわらいを
   ....
らんぷの灯の下で
古書を開く深夜のひと時 

遠い過去から 
著者のたましいが 
私にそっと、語りかける。 

いのちの宿る一行に 
無心で引いてゆく線は 
宇宙を貫く、流星です 
 ....
背中で傷ついている

孤独の翼を

今こそ広げて

飛び立てばいい

傷跡で光っているのは

まさしく自由だ

恐れることなど何もない

君が手にしているその自由を

 ....
振り返るたびに重くなる背中

判っているのに

また振り向いてしまう

怖いもの見たさなのか

知っていることを改めて確認するだけなのに

振り向くたびに重くなる背中

もう前 ....
君が一瞬見せた
微笑みの意味を
10年経った今
どうしても確かめたくて
君の去った
集合住宅をたずねる

あのとき
君の静かな
やさしさに
気づくことが出来たなら・・・

あの ....
心を和ませてくれる
笑顔を呼んでくれる
穏やかになる
グット堪える

乳房の
ぷにゅぷにゅ
赤ちゃんの肌のように
気持ちがいい

美味しいコーヒー
入れてくれる
安心する
一 ....
会うたび君は
不味そうな飴を一つ
僕に投げて寄越す

エレベータの中で
僕らの手は
そっと重なる

そして君の表情はいつだって
無しのつぶて


だけど、
焦らし合うマインド ....
雨ノ翌朝ニ
藻屑拾イニ行カフト思フ
其処ニ彼方ノ声ノ聞コヘル筈
モ無イコトハ知レテ居ル

藻ハ花持タヌニ咲クト詠フ
姫モ
吾ト同ジフ様ニ
玉藻ノ揺レルニ俯イタカ

揺レルガ藻ノ ....
誰かのために何かして、

見返りはいらぬ、というあなた、

自分が信じた理想の中の

「無償の愛」を、掲げるの。


誰かのために何かして、

もちろん物は求めない、

それ ....
俺は夜道
コンビニからの帰り道
考えごとをしながら歩き
歩きながら考えごとをし
メモを取ろうとふと立ち止まり
ああ手帳は
置いてきたのだったとふと
星のない空を見上げ
生気のない壁を眺 ....
俺の腐った幹の上に
枝葉が伸びて花が咲く

俺の腐った幹の下に
根っこが伸びて瘤になる。

俺の腐った幹の中
殻に包まれた自分がいて
自分の匂いに吐き気を催し

俺の腐った幹の中
 ....
白と黒の樫の木の時
過ぎ去った羽根を伸ばす木菟


折れ曲がった追憶



無口な星と人の間
単音の呼び声



ほう



ほうっ


ど ....
{引用=まだ、私の夢に虚無は訪れていない}

スロウで駆けてくる
馬の筋肉の躍動が
私の夢を横切る

霧のように潤ったこの部屋で
枯れたダリアが
二、三枚の葉を落とす

紙風船のよ ....
あれは風の強い日
鳥たちは身を潜めて
星は口をつぐみ
月が涙を溢して
小さな命が産まれた

静かに響く
祝福の歌
力強く鼓動を刻み
生きている証を記す

温かく差し伸べられる手に ....
花でありたい。

蝶でありたい。

蜘蛛でありたい。

鳥でありたい。

蝸牛でありたい。

魚でありたい。

貝でありたい。


硝子でありたい。

大樹でありたい ....
秋の風に吹かれつつ
サラサラと零れる欠片を思い
秋の雲を見つめつつ
カサカサと這う影の立脚に感づく


秋、怖い秋
金木犀が香る
秋、怖い秋
金木犀は異界の香り


秋は奪う
 ....
上澄みをそっとすくって
綺麗な挨拶をした
下心を揺らさないように
洒落たお世辞を言った

左旋回をしながら
美味しい笑顔を振りまいた
右向け右を向いたまま
爽やかなジョークを投げつ ....
黒猫は
三日月の
欠けた部分を
見つけてしまった

その日から

黒猫は
黒猫では
なくなった

気がする


自分で
はっきりと
感じる

紀元前 紀元後
くら ....
背負われるのって素敵だと思う
俗に言う『おんぶ』のことだけど

『お姫様だっこでもいいよ』って
みんな言う

それも良いけど
やっぱりおんぶが一番好き

だって、
ほら
背中って ....
女のひとは一人でなんでもできる
映画館に一人で行くし買い物もする
ウインドーショッピングをして
自分に合わないか合うかを
何時間でも一人で懸命に考える
大好きなバンドのライブに行って ....
サイダーみたいに爽やかじゃなくて
もっとまどろっこしい
ラムネみたいな


あの記憶がラムネ瓶の中のビー玉だとすれば
今もまだ胸の中で栓をしているんだ。

『いい思い出だったね』
な ....
病室の壁は白

窓の外の景色も白

同じ部屋のあの子の顔も白

外に出られない私の足も白

もちろんお医者さんも看護婦さんも白

包帯も白

ベッドカバーも白

机も白
 ....
蝸牛のうちで反響する叫びを
押し寄せてくる旋律を
海馬に刻もうと
目を塞ぎ
親指を噛んで
何もかも消えてしまえと
布団にくるまり
瞼の裏の黒い染みを

じっと

足元で
まどろ ....
夕陽が照らす
散歩道
道沿いのコスモスは
風に揺れて
とんぼが帰ろうと
飛んでいく

柔らかな秋風
胸一杯に吸い込めば
自然と笑みが溢れて
昔の記憶が蘇る

ぽかぽかと
心を ....
毎年失われていく150万の子供たちの命をまもりたい
世界中の人達に質のいいティッシュペーパーをとどけたい
それにより、世界中の鼻の粘膜をまもりたい
世界中の子供たちへの善意とおせっかい
世界中 ....
絶望を希釈せずに
濃縮還元のまま
飲み干そう

幸福を怖がらずに
摘みたてのまま
舌にころがそう



つまり、こころをひらくということ



あなたと
ほんとうに
つ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
鉄塔にてしゅう309/10/10 5:47
The end of the dream相羽 柚希2*09/10/10 4:16
バトル・オブブライアン2+09/10/10 3:24
水色のオオミズアオ小池房枝409/10/10 3:03
朽ち葉月乃助8*09/10/10 2:03
らんぷの灯の下で ー深夜の読書ー 服部 剛609/10/10 1:52
孤独の翼ヒロシ009/10/10 0:44
「子泣きじじい」広川 孝治009/10/10 0:38
あのとき花形新次3*09/10/10 0:08
彼女ペポパンプ6*09/10/10 0:00
the maze 4 me (& u)都志雄309/10/9 23:50
かいそうAB(なかほ...209/10/9 23:37
私は、求める邦秋0*09/10/9 22:51
かいそう若原光彦8*09/10/9 22:36
……とある蛙8*09/10/9 22:11
記憶の森北星三天209/10/9 21:41
顔のない夢瑠王5*09/10/9 20:54
また、会いましょうミツバチ4*09/10/9 20:21
願い、想う。aokage3*09/10/9 19:22
ゴースト(無...3*09/10/9 19:14
上下左右前後斜めnonya9*09/10/9 19:12
チョコレートフレイバー鈴木陽一レモ...4*09/10/9 18:57
ときめきを背中に空都1*09/10/9 18:45
女のひと捨て彦509/10/9 18:35
ラムネに贈る空都2*09/10/9 18:31
病室にて1*09/10/9 16:37
光の重みwithin15*09/10/9 14:39
散歩道ミツバチ3*09/10/9 14:01
子供たちudegeu...109/10/9 13:53
まるのままま笠原 ちひろ209/10/9 8:04

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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