不思議な夢を見た。
夜の話らしかった。
なんだか良く解らない人達と
なんだか良く解らない道を歩いていくと
ぼんやりと耀く畑がある。
近づいていくと耀きの正体は
大きな水晶だと判 ....
薄情な黄色信号が回れ右して
今夜は空に麒麟が泳ぐ
街の宝石の輝きの中、
エルヴィンのビートが
麒麟の鋼の鱗を叩くと
コルトレーンのブローは
燃える上空に赤銅色の汗を射精する
....
あの蔦やクローバーがしげった奥には宮殿がありそうなきがする
きらきらと風がおぼれていく
世界の
たいていいちばんとおいところにすんでる
きみ
はずかしげに
(プ ....
湯をもとめ
山林にはいる
猪か、獣の臭いがする
腐葉土を踏み
靴底を滑らせてゆく
真実は
湯をもとめてはいない
獣を撃つことのみ
思考している、否、体が ....
私はおそるおそる事を成し遂げた
安堵の息は空腹を教えた
それほどまでに熱中していたのだ
イキテイル証を創るために
ナニカがあらわれてくるのを
待ってばかりの毎日の中で
あなたがもたらし ....
時の棘が蒼い
硝子窓は中空で沈黙している
ゆっくりと沁みとおる夜の重量
稀薄な我の裏側に貼りつく
濃密な我
深淵で暗い薔薇がひらく
鈍色の魚が円を描いて泳ぐ
記憶の闇を抱 ....
今あたし男の人と住んでる
あんたじゃない男の人と
店から帰ってきたあたしに
彼は今日はどうだったか必ず聞くの
あたしは答えるの
今日ものすごく嫌な客が来たの
....
チョコレートパフェに 押しつけてやれば
だらだらと生きてる ずるずると喋ってる
生クリーム地獄を ティーカップ世界に
ひっくり返して ぐるぐる混ぜてやれ
迷惑そうな店員横目に
足に引 ....
北極の机で白熊の母が経理伝票をつくっているとき
広い机の端ではトルコ美人がベリーダンスを踊っていた
それをかぶりつきでみていたのはペンギンの群れで
白黒の頬をうっすら紅に染める
すかさず流れる ....
あんた、うれしいね あたしにかい?
沖縄いったんかい?暑かったろうまだ 泳いできたかい?
ああ、まずは一個 おとっちゃんに上げさせてもらうよ
おとっちゃんも好きだったよ甘いもんがさ、
お茶淹れ ....
空色にそまる
秋の天蓋の幕をあければ
プラタナスの黄葉の並木
衣擦れの人影
{引用=―――――何をかなしんでおるのでしょう。
何を?ばかな 愚かな道化に何がわかるのです。
わかるる ....
生きている花には
泣き叫びながら、赤い血を
死んでいる花には
微笑みながら、綺麗な水を
狂った道化師の愛情表現
花は何も言わずただ枯れるだけ
それは
口づけをせがむときの仕草で
そらに生まれたのでした
ふわふわと漂うようままに
虹色に、つややかに
とらえられない言葉で
とらえたまま
雲のすきまに
ずっと住んでいると
思 ....
俺に知らない道は 誰も
存在したのだ
体をさせられて 喜びのような
苦しみでもなく つけて 地に
足を立っていた
窓に風を見つめていると
失ったように 風はそんな場所を吹き付けているの ....
夜は水面下で様々な日常があります。僕は驚きあきれながら友人の不貞、息子の足の大きさの変化、昔恋人だった看護師の長い指での影絵などを満腹になるまで味わってから、それを肺でガラス片に砕いていく作業を繰り返 ....
ああ
僕は引き裂かれる
林檎がみるみる熟れて破裂する
僕の爬虫類の目つきが変わる
すーっ と
すました顔は得意でも、
僕の宇宙の
花火大会は
は、
は、
はれんちで、
....
一人目をつぶり
幻想の世界
無の境地
落ち着く
全てを忘れ
息をする
苦しみが
湧き出て
癒される。
目を開ける
別世界
心が綺麗になり
正しい行いをする。
君へ寄りかかるフリをしながら
君の世界を盗み見る
僕の心の隙間に秋の風が吹いてくる
黄金に揺れていた稲穂は刈り取られ
赤に燃えている山が映りこむ
そんな折々の季節に彩られ
また君は ....
空を鼓のように張り
鳥は屋根を踏み鳴らす
糖蜜の文字
光の名前
爪と半球
蛇行と水源
凍った川をすぎる雨
降る無音 降る無音
午後の光がゆっくり話す ....
私は私のできることをしているだけ
シンプルなメッセージはしかし
どこかで諦めながら、なお光を求め
小さな力/を信じる/に祈る/モノの
清々しい覚悟を露わにして
背筋を伸ばされる気がしたんだ
....
晴れた空に幸せそうな雲が
まだ明るい日のひかりが
高層のビルに当たっている
こんな時間帯に
悪だくみをする人もいるだろう
美しい歌を聴かせる人もいるだろう
失意 ....
きいた風な言い回し、
人にそれを突きつけて
ああだこうだのお節介
誰も見向きもしないもの
書いてみたって白々しい
自己満足にもなりゃしない。
イメージ不能な自由律
人を小バカにす ....
その歯車にからめとられて
僕の心は 窒息している
脳に血が回らなくなる
体が蝕まれていく
悲鳴をあげたい! けど
きらきら きらきら
輝いているのは 命の灯
幾億万もの 煌めきが
今日もこの星で 瞬いて
あちらで生まれては こちらが消え
こちらで生まれれば あちらが消え
....
あなたの
生まれ日にあわせ
あなたの携帯を
短く 鳴らす
街中の
公衆電話から
海辺の道路から
マナーモードの
あなたの分身は
あなたの近くで
りり、
と
震えて
....
きみのことだけをかんがえていたら
くるしかった
いたかった
こわかった
いろんなひとにこいをしたら
愛だってなんだって
ぜんぶフラット
うすまった感情全部に名前を棄てさせて
ただ埋まっ ....
どうせジンギスカンにするのなら
何故昨日毛を刈った?
そんな悪意が
今の世の中には多すぎる
メエ〜!
閉ざされた白い部屋
唯一の窓から
見える景色は極彩色で
街からは熱気が漂う
医者からは
外へは出られないと告げられた
私はこの白い部屋で
一生を終える
外はあんなに鮮やかで楽しそう ....
夏に残したこころの跡
枯れた芝生に吹く風が
冬の星にも吹いている
光はあんなに小さくて
悲しみは無菌室の中で
明るく仕舞われている
ブルースよ、未来を幻視せよ
....
{引用=
はんでいるさいちゅう
わたし、どうしてもとめているのかしらっておもった
おなかがすくからって
はんでいるさいちゅう
ねぇどうしてこんなにもあごをうごかさなきゃいけないのかしらっ ....
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