塗りたい色は
ただ青と呼ばれてただけで
そこに広がる
光りの粉は
ただ星と呼ばれていただけで
現れただけで
表したかったわけでも無く
....
いつも僕の背中を見ていた
祖母がお日さまを見るように
僕の背中を見ていた
僕が祖母のお日さまだなんて気づく必要もなく
その眩しそうにしてる目に気づくこともなく
あるがままに輝いて ....
料理は嫌いではない
むしろ好きなほうだ
ゆっくりと作った品々を
家族がおいしそうに
食べている様は小気味いい
だが
作るのが苦しいときもある
そんなときは
台所に座り込む
....
財布を落として2時間30分
中身が無くなり手元に戻ってきた
もちろんデートは散々で
君の呆れた顔しか覚えていない
スーツは一張羅を着た
クリーニングに出してビシっとキメた
はず ....
今日私は〈一人の人間〉らしくあるために
「それでも」という言葉を5回使った。だが5回という数
は多すぎたのか、目を閉じたときに光軸の
ずれた光が飛び交うのが見えただけだった。外は一日中静
かだ ....
光に弱い体質だった、身体がというよりも、精神的な部分で
拒絶反応が出て、カーテンを閉め切った部屋に閉じこもる日々が続いた
わかったつもりの大人がやってきて、何もかもを大衆と社会のせいにして
去っ ....
咲く花 咲かれぬ花 何方も花に違いはないけれど
此んなにも胸を掻き毟る様な苦しみ悲しみは一体何に故なのでしょう
季節外れの風鈴の音が向う通りの軒先で鳴るので
何とも無しに目を遣れば外は真夏と ....
手の平サイズの辞書や
ボタン一つでたくさんの単語
知りたいことは何でも
教えてくれる電気機器
デジタル信号に囲まれて
起きてから眠るまで
無限大に有象無象
知らないことなど無さ過ぎて ....
ケーキみたいな毎日が
僕らの頭上に広がって
シフォンの粒が降り注ぐ
打たれた人は気がくるう
幸せすぎて気がくるう
毎日が広がって
僕の頭上にも降り注ぐ
ハチミツくちで受け損なう
....
海の底に沈めた
僕は 死体の、座っている、白の
無数の表層に、鍋料理だ、
そこに、骨は 立っていた 混じるのだ
しかし 白い 知らないけれど、
肉の、具なのか
君は、いない、僕でもなく ....
そこに左手を添えるために
アスファルトの途切れる場所を探している
私のからだを投げ出す場所は
小さなムシたちのわずかに湿った住処の
その上でありたい、そして
右腕が支えきれなくなった
....
僕はいない壁ぎわだ
うすぼけて 凝視させられている
闇夜の窓として 時は
いつも ただ あるのかもしれないが 窓だ
暖炉の 葉っぱは
火たちだった この見もしない 赤だ あの日の
....
良い事をすると
恨む人がいる。
楽しくて
金儲けの為に生きる
苦しみに
突き進む人には
風は冷たく
当たる。
人をバカにして
命令する
頭を下げて
対応する
世の中 ....
あの人は言いました、
「あなたの帰ってくる場所はちゃんとある」と、
私の帰る場所は、たくさんの人が生活を営み、私のいた事実を呼吸と生活感で塗りつぶし、
いつか私を忘れてしまう、
私の帰る場所は ....
大人たちは、子供の未来なんてなんとも
思っちゃいない。自分が渡りきるまで、
吊り橋がもてばいいと思っている。
老人にいたっては、寒い寒いと言って、
吊り橋の木板を外して、くべ ....
バナナのタバコ バナナのタバコ
バナナのタバコを吸ってごらん
ポップでキュートな甘い味
ピンクのイルカが見えたでしょう
泳ぎ続けるのもいいけれど
時にはイルカの背に乗って
揺られていてもい ....
音もなく降り注ぐ
月光に
全身を灼かれ
声もなく身悶える夜
あまりに清らか過ぎるのだ
もはや引き返せない私にとって
月の光は
黄金色のランプをともして
晩秋の
夜の岸辺にたつ、イチョウの木
その美しさに、おもわずためいきがもれる
鳥たちはどんな思いで
この木のホテルに一夜をすごすのだろう?
とおりすがりの
スズ ....
半分
どんなおじさんにでも
その時だけ恋をしてしまう女の子がいる
父の日にプレゼントを贈り続ける女の子がいる
おじさんとセックスしてお金を貰う女の子がいる
半分お金で半分趣味らしい
....
窓の外の猫が言うのさ
ピアスが足りなきゃ 塞いじまえ
一度壊れた おもちゃなんか
次にもそうなるって決まってる
釣り合ってるから動かない
だから珍しい事も起きない
そんな諦 ....
いーち、
にーぃ、
さぁーん!
四丁目の公園のわきを通ると
子供たちが叫んでる 一斉に
数を数え
数と数えられ
くたびれくすんだ任意の整数が
時速5キロの自転車で
....
小さな掌に握り締めた片道切符
縁日の人込みに紛れた赤い鼻緒
引き千切れなかったモラトリアムの鎖
終わってしまおうと噛み砕いた白い錠剤
でくのぼうの首に巻きついたネクタイ
裏切りと同じ色に ....
拾いに行こう
真紅の言葉が落ちている
公園のベンチの下へ
優しさ枯れないうちに
拾いに行こう
蒼色の言葉が押し寄せる
人影のない海辺へ
想い出浚っていかれる前に
拾いに行こう
....
砂鉄が花咲く、しゅんかんを
見たいがために何度も
磁石を近づけるわたしを
あの人は苦笑いしながら
たしなめたり、するのでした
*
身震い、だったのかもしれない
投影図を描くた ....
マイミクやコミュニティに見る人間関係
減る毎に、嗚呼、色んな人達がいるんだなーと思う
昨夜も2人減ってたけど、そろそろ慣れてきたかな?
どうせ、減るのが嫌なら、一層の事、芸能人だけマイミクにして ....
手離したはずの選択肢
見渡すことの優越感と
逆戻りする緊張に枝分かれして
毛細血管に絡み付きながら
そっと微笑みに呼び掛けている
遠くなった残り香は
脱け殻を捨てることを拒んだ
....
眠る というそのとき
人は一人になる
見ることをやめ きくことをやめ
うちへかえってゆく
今日にさようならをするそのとき
永遠に の気持ちがよぎる
さようなら
さようなら
....
海のように深く、
大樹のようにしっかりとした芯を持ち、
空のように広い心で、
人と接したい。
誰もがそれぞれ違う哀しみや苦しみを持っている事を知っているから ....
どんな口実なんだろう
タバコの煙に溜め息がまじってて
視られる僕の息があなたに触れれば露骨ないやな顔がかえってくる
どっかの会社がヒコーキ牛乳というのをだした
「君はパイロットにだってなれ ....
二年前の私が今の私を見れば
随分ふぬけた奴だと思うことだろう
いや、今年に入ったばかりの私でも今の私を軽蔑しうる
君からみれば今の私は孤独なまま大勢を相手に戦っていく道のりから
脱落した下劣な ....
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