むらさき色が歩いてくるどうやらここまではこれないようだ
耳がスピーカーから逃げたがる愛とは素晴らしい愛とは素晴
らしい賑わっている壁を通り過ぎる人並みが人ごみになるまで
あと何分くらいだろう何や ....
なんで愛されないといけないの?
そうきいた少年は歩きながら振り向いた
なんでなんだろうね
おとうさんはよそ見しながらこたえた
なんで愛さないといけないの?
そうきいた少女は走っていってし ....
空の写真を送ってくれる?
たとえこの空を見上げても、
繋がった空だと知っていても、
天気が違えばきっと、ほら、
心は心許ないし、
天気が揃えばやっと、ほら、
心細さが吹き飛 ....
今この瞬間が
ものすごい速さで反復され続けていくので
すっかり気の抜けたビールが
待ちくたびれたまま蒸発していく
深夜2時の居酒屋
鶏や豚の脂でべたついたテーブルの上
今この瞬間に
きみ ....
水銀の雨が地面を潤し
地中に浸透し
しきれない分は溜まりを作る
今は冬篭りの季節だから
昼間は寝ている
一匹のケモノになって
陽の光の届かないところで
身体を丸めて眠っている
....
猫ってのは厄介だ
初めから詩になっちゃってる
サーカスってのもそう
初めからそうだ
銀蠅
なんてのも案外
詩になっちゃってんのかもしんない
けど僕は
猫の ....
寝れない夜は
眠たくない夜は
聴き飽きた音楽と
読み耽る文庫本
イメージのその先に
詩を書き留めた
堕ちてきた空の浮遊する曖昧なままの姿で天使は悪魔に恋をしてしまったと呟いたのを聞いたんだ太陽の熱に冒されてしまった頭じゃなにも考えられなくて大量に流れ込む情報の波に飲み込まれてしまうだけの姿を思い浮か ....
ある国に住んでいる悪魔が
ある教会の美しいステンドグラスとオルガンと聖母子像と黄金の鐘と
そこで毎日祈りを捧げている敬虔な神父を激しく憎んでいた
彼は日が暮れると宵の明星、魔王に誓いをたてた ....
いいところに家を買って
いい間取りで
いい家具ならべて
いいおんなと
いいお酒
いいグラスに注ぐ音
いい暮らし
いい気持ち
空は天気で
夢ひとつ見ない
借金など
返すつもりもない ....
{引用=
繋いだ指を
震えさせたきみをぼくはどうして抱き締めよう
愛し方がわからないなんてそんな青さが
空に溶ければ柔い雨
ぼくを見上げる二つの黒い瞳が
濡れてしまうなこんな日 ....
{引用=月の無い空に踏み出した
僕らの星が降る
綺羅星よ、名も無い僕のカタルシス 溢れるきみの瞳を舐めれば
吐く息が溶けてきらめくこの町の 空を見上げるまなざしのおと ....
君は静かな夜に詩を書いている。
しかし、
僕は詩を書く。仕事の合間
苦しみ楽しみある時は
僕は詩を書く。静かな朝に
深く悲しみある時は
僕は詩を書く。休みの午後に
心に深 ....
{引用=
まるでそれは、
やってくる 物質の
そんな重さや たしかさがある
―――――――【 night 】――――――――――――――
逃れようもなく
完璧に閉じられる
空 ....
眩しい光が深夜の通りを彩って
堀に流れる葉を浮かび上がらせる
白熱灯と蛍光灯の混ざり合う照明が
文化と文明の間の小さな隙間にある
たくさんの人の吐息の白さと
風と風の隙間で
世界と一致して ....
,音 ‘ という女が(回覧版)を手渡してくる
「お祭り騒ぎというめしべ」が回覧版に挟まれている
足がツッた人から『順』にクリスマスという山へ登り
谷を下ると鏡餅とい ....
僕たちが狩りをするのは
生き残るためだったはず
いつのまに
狩りをするために
生きていることになったのだろう
などと僕たちが
思うはずもない
僕たちは今まさに
狩りをしているのだか ....
ストックワールド
虚無感
半壊
地球儀を指で回して
ゆっくりゆっくり
昔
昔
祖父が本に囲まれて
座っていた頃
埃
染み
肘掛椅子
今
座ってみる
優しい
懐かしく
泣 ....
疲れた、ああ、疲れたね
誰にも聴こえない会話がぽつり交わされ
冬は足音のひとつも立てずに今年もやってきた
わたしはそれ以上言うこともなく自ずからそのかいなへ身を預ける
呼気や落ち葉 ....
ようするに孤独をかこつているだけなのかな、と
画面に向かって彼は思っていた
こんなにも沢山人がいるのに
隔絶されたように感じるとは
それから時間を使うのがとても下手になって
これをしよう ....
『罪と罰』
のちょうど半分を読み終わったところで
私はズボンと下着を上げようとした
そこは国内で広くトイレと呼称されている部屋で
しかしトイレと呼べば
必ずこの部屋を指すわけではなく
つま ....
たわわに実った想いの前に膝を折り
あなたを叫ぶ
そんなシエスタ
豆ダヌキが僕ん家に来た。
豆ダヌキは僕が一番会ってみたかった妖怪だ。
ひょうきんな顔で食べ物をねだった。
今日は風が強いから、
流石の自慢の外套を被っていても豆ダヌキは寒そうにしている ....
ぷつぷつと
カレーを煮込んで
居眠りして
焦がしてしまった
悔しくって 眠れなかった
夜 タバコを買いに行って ふかした
カレーなんて思いつかな ....
何にもない手に
手としての存在でもない 何かだと
歯車なのだと 握らされた僕は
僕だったから 荷物を 心として握りしめている
1
朝。
やっとしぼんでくれた夢と心残りがマックコーヒーの下に溜まっている
2
朝。ぼんやり内部を焦らす。電車に囲まれ目的地に着かない。
朝。後悔と恐れ。なんの意味もなく何も ....
今日はどの服着て橋を渡ろう
歪んでもまだ映ってる
そのツラを見てまた歪む
与えることと奪うことの違いが分からないから
真っ黄色いシャツを見て 黙って転がる石を蹴る
愛することと壊すこ ....
果てしない空の彼方に、光を見た。
果てしない時の片隅に、安らぎを見た。
果てしない海の奥底に、宝石を見た。
果てしない大地の果てに、無を見出だした…。
きっと幸せだった。
....
プリンが
プリンアラモードであることの必要条件
心打つフルーツたち?
それにしてはイチゴもチェリーも
プリンに似合うものではないし
カステラやスポンジケーキなんて
ジェノワーズでも ....
のどかな日の昼下がり
君を見かけるたびに
犬を思い出す。
甘えたがりで亜麻色の
毛をしたフサフサの体
太陽の匂う彩
麦畑のそよ風
目で追って見つけるその笑み
心はウキウキ♪ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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